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War Ensemble/ウォー・アンサンブル ~戦争合奏曲  作者: 改案堂
第二章 Divine Intervention/神の干渉
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091 tr35, secrets in a weired world/秘された超自然的世界

ーーーーーーーーーー

【AD:2121年, 革命新暦:199年、冬】



「待たせたな、諸君らがこの世界で過ごす最後の冬至祭りだ。

 今日は盛大に開催予定だ、大いに楽しんでくれたまえ。


一部ハメを外したい輩も居ろうから、先に伝達事項を伝えよう。

これより年を超え皆の誕生日を待たず、2月には我らが体制成立の200年記念式典だ。

その際に皆を異世界へ送ることになる。

わが国で保有する資源の大半を使用して出発させる、一大プロジェクトだ。

失敗は赦されん。


出発には突入ポッドを7台使用する、つまり1台につき2名乗員だ。

基本的にはグループ順だ。だが体格由来の重量や任務など総合的なバランスから以下の配分としたので、各々心して聞くように。


まず1号機。

アベルとヴォルケイン、両名を指名する。

ヴォルケインの重量が大幅に大きいため、重要機材の積み込みは限られる。

他の者たちは特に気を付けて到着を待つように。


次、2号機。

シティアとユリアの2名だ。

早期に到着次第現地で連携を取り、全員合流の助けとなるよう心掛けてほしい。

突入ポッドには自分たちで使う用の医療品や日用品が積まれている。初期の医療活動に役立ててくれ。


3号機。

フセラスラフとドラクル。

戦力を期待しての配置だ、突入ポッドにはコールドスリープ機構を追加したが、これは医療活動で不具合が出た時の緊急措置用だ。

いたずらに使用しないように。


4号機は、アジンとグリゴリだ。

こちらは現地到着後すぐに活動可能だろう、大衆向けの医療品や消耗品をできるだけ搭載した。

諜報活動や現地潜入に活用してくれ。


5号機はナージャシュディとオズベヤーナ。

そういやな顔をするなナージャシュディ、サルにいうことを聞かせるには女性かつ最も力のある君が最適なのだよ。

重量バランス的に最も向いていたから、現地から我々への通信機器類を主に搭載した。


6号機にシャスチとシスナータッチ。

現地で初期のベースキャンプを作成するための工具一式や、こちらで想定する物資を現地生産する場合の最低限の設備を搭載した。

一番重量がかさんでいる、失敗の可能性も考慮に入れておくように。


最後、7号機はメドベージェフとエリザヴェータ。

宝飾品や特殊薬品等、現地調達の難しそうな品を一手に任せた。

メドベージェフが言う事を聞いている限り問題なかろうが、くれぐれも過信はするな。


各員とも突入ポッドを含め、すべての資材はSSSRの財産だ。

異世界へ辿り着いた後に余すところなく使用する前提の材料として大事に扱いたまえ。

現地ではこちらから持ち込んだ資材全てを使ってベースキャンプを築き、現地民を農奴化して作業を効率化させる計画だ。

万が一のトラブルも含め計画書は頭に入っていると思うが、今一度出発前までに確認しておくこと。


私物は、以前話した箱1つに入るまでだ。

内容物は問わないが、高濃縮ウランのような重量物は控えておきたまえよ、くっくっく。

推奨は、精々装飾品だな。

その他現地で身に着ける衣料品はこちらで支給する。

今着用している制服を着用する必要はない。

詳細は、追って連絡しよう。


最後に、君たちは候補生から工作員へ昇格だ。

これは、我が国の一等市民と同等の扱いを受けると思ってよい。軍務で云えば少尉相当だ。

建前上我らが体制はみな平等だが、30億人ちかい人口の上澄み0.01%になれるぞ?

任務終了後にSSSRへ帰還した場合、今まで以上の待遇を期待していい。

おめでとう、任務完遂と無事の帰還を期待している。


さあ、出発前最後の祭りだ。

楽しみたまえ!」



ちぇっ、最後に餌ちらつかせるような言い方するんじゃねーやい。

別に支配者になりたくて生まれたんじゃないんだから。

ばっちり思い出したからな、アンタのこれまでやって来たこと。

ユリアはともかく、リザやナージャはここ最近の融和教育でほだされてないか心配だけど、それならそれでまあ仕方ないか。

今回はオーケストラを呼んで大々的に発表会したかったみたいで、俺たちや職員による演奏は無しだ。


「ホラ、最後の最後だよ!ナージャ受付の方にいたから探して、早くしないとまた酔っ払いのドラクルやグリゴリに見つかっちゃうよ!」

「おっ、おお、すまんなこんな時まで。

 ちょっと行ってくる!」

さっきナージャを見かけた時、彼女はちゃんとチョーカーしてた。

良かった、覚えてたみたい。


リザは…眼帯、してるね。

目鼻立ちのくっきりとしたリザは、黒地に金糸の装飾が入った眼帯がとっても似合う。

左のこめかみ辺りに付けたくまちゃんがチャーミング。

観察してると向こうも気が付いて、こっちに視線であいさつ。

ぺろっと舌を出し、人差し指でクマちゃんをくるくる。

うん、平気そうで安心した。


あとは、ユリア。

彼女は男性職員にモテモテなのであまり話してる隙はなさそう。

あ、でも今目が合った。

後ろ手でおいでおいでしてるな、ちゃんとブレスレットもしてるみたい。

邪魔にならないようそっと近づき、お互いのブレスレットのくまちゃんをコツンとしておいた。

これで充分、僕らの間柄なら。


保険としていったん忘れていた四姉妹だけど、もう大丈夫。

後は手放したくない品物を選別して、小箱に詰め込もっと。

03の子達の、ドベちゃんの、みんなとの宝物を。

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