表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
War Ensemble/ウォー・アンサンブル ~戦争合奏曲  作者: 改案堂
第二章 Divine Intervention/神の干渉
86/144

086 tr30, seven deadly sins/七つの大罪

ーーーーーーーーーー

【AD:2121年, 革命新暦:199年、冬】



「諸君、いよいよ諸君らの任務遂行開始まであと1年だ。

 改めて諸君らのの役割を確認しよう。

 だが先に重大な発表をしておこうか。


 アベルだ。


 皆もすでに知っている人物だ、改めて前に出てもらうまでもないんだが、あえての紹介だ。

 というのも、彼は人格転移を大方済ませ、私の分身となったからだ。

 残りの時間で各種能力を調整し、任務を必ず遂行できるよう皆には共闘してもらう。

 少なくとも思考回路は私と同一と思っていい、だから彼に適切な指示を仰ぐように。


 諸君らはこれからの一年、アベルに合わせた務遂行のための調整期間だと思いたまえ。

 君らのイニシエーションは既に8割以上完了しているはずだな、個人の能力はそれで充分だ。

今後は各人の連携を重視したプランになるだろう。

 1年は短いぞ、後悔の無いよう事にあたりたまえ。


 それでは各人の振り分けと、期待される調整内容を発表しよう。

 もう各グループで呼ぶ必要はないな、個人指名としよう。


まずはヴォルケイン。

   これまで年長者としてよく訓練に励んでくれた。

君は予定通りアベルの護衛と、転移先の初期電力源として発電をしてもらう。

そのことからもわかる通り、初期の前線基地設営等は君に任せる。

   身体能力は目処がついたから、言語能力だけ気を付けたまえ。

とはいえあまりコミュニケーションを図ったり私とアベル以外の者の指示を聞く必要はない。

   後で、個別に特別指示を与える。


アベル。

   今発表した通りだ。

   お前は私の分身、私の全てだ。

思考は既に理解しているはずだ、あと1年でできる事をしたまえ。

   お前も後で、ヴォルケインとは別に個別に特別指示だ。


シティア。もう自分でも理解しているだろう、お前は両性具有にして幼年成体だ。

   これは生物学的に、相手の油断を誘いやすいという計算ゆえだ。

   だいぶ身体を鍛えたようだが、コミュニケーションの能力は最近落ち気味と聞いている。

   残り一年で交渉力と言語能力を特に精進したまえ。

   現地の大衆や富裕層に対する情報収集を期待する。


ユリア。女性の魅力に特化した。

医術や薬学の知識も充分、自らの分泌成分や魅力をどう使うか、充分に理解しているな。

   だが少々引っ込み思案な性格が治っておらん。情報収集のためにも、房中も含めた交渉術をもっと学びなさい。  

   現地では対外的な情報収集要員として期待する。


フセラスラフ。想定より大きく育ったな。身体能力の面でもここ数年伸びが著しいと聞いた。

   だが他の候補生と交流がうまく行っていないと聞いている。

このままでは矯正洗脳してでも協調性を身に着けてもらうことになる、注意しなさい。

全体の護衛として戦闘能力を身に着け、仲間の命を助けなさい。


ドラクル。寄生生物を操り現地農奴を増殖させ、我々の手足を増やし、配下の管理してもらう。

君は知識よりも情緒で命令に従わせたほうが良さそうだな。

   君自身はアベルやエリザヴェータの言うことをよく聞き、命令違反はしないように。

   最後の仕上げとして、もう少しエレガントな摂食方法を考えたまえ。


アジン。君は暗躍に特化だったな。身体面でも、追加の成長ホルモン投薬で一般人レベルまで伸ばすことができた。

   いいか、諜報活動はわが国でも根幹をなす大事な仕事だ、情報を制する者は世界を制する。

   君は更に特別なイニシエーションで追加能力を増やしたのだ、その分役に立ってもらうことを期待する。

   心身ともに君への期待は大きいが、残り一年は特に身体能力の底上げを求める。


グリゴリ。君も寄生生物を授けたな、治療法面が主な役割だ。

   残念ながら瀕死状態や病気への対処は難しいものの、外傷や熱傷といった外因的な怪我の対応には優れた治癒能力を持つことができたな。

   ただ君はコミュニケーション能力に問題が出やすい、善悪の判断は指揮官たちの指示・命令に従いなさい。

   残りの日数で、少し病気に対する知識を深めたら良いだろう。

   

ナージャシュディ。君も想定より身体能力が伸びたな、例の誕生日会後の伸びは目覚ましい。

   同性として、副官のエリザヴェータに対する護衛を前提としている。

   想定内ではあるが、君もコミュニケーション能力には問題がある。

   さほど交流は必要ないが、残りの日数は特定以外の候補生と交流しなさい。


オズベヤーナ…。まだ会話は成立するか?

   残念ながら君は成体物質の生産・分泌担当だ。

   最低限の会話だけできれば、それで良い。

   あとは指揮官に任せておけ。


シャスチ。食事会以降よく授業を履修しているが、特定候補生以外との交流に乏しい。

   君は技術者として、精密機器や設備全般の保守・点検、場合によっては現地生産の知識を授けた。

性格面に関して矯正洗脳の可能性がある、自助努力できないならば外部から矯正するのがSSSR流だ。


シスナータッチ。君もシャスチ同様、特定候補生としか交流が無い。

   君は技術者として、土木建築や大型資材の保守・点検、場合によっては現地生産の知識を授けた。

シャスチと同じく矯正洗脳を検討している、欲望を抑える理性を伸ばすことに注力せよ。


メドベージェフ、そして皆にも告知しておこう、彼は既に矯正洗脳を施術済みだ。

   指揮官の命令は聞くが、それ以外は制御が難しい。

   基本的にアベル、エリザヴェータ両名の側を離れる事は無いが、他の候補生は少し気を付けなさい。

   残りの日数、エリザヴェータはうまく彼を使いこなせるように。


エリザヴェータ。副官候補として様々な授業を履修し、また候補生間の指揮も良好だな。

   順調に副官としての任務を全うできるよう、努力したまえ。

   但し、顔左側はそのままにしたいならば隠蔽等検討する事。

   更に先程告知した通り、メドベージェフの扱いには気を付けるように。



現状確認は以上だ。

先ほどから何度も繰り返した通りあと1年、各人とも転移の為の準備を怠らないように。


ああ、一つだけ言い忘れていたな。

以前誕生会で各人に箱を配ったのを覚えているか?

まだ持っていれば、その箱に収納できる分だけは私物として持ち出しを赦す。

それ以外の私物持ち出しは禁止だ。


以上だ。

次は夏至祭りの際に進捗確認する」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ