057 tr07, the mirror in your eyes/あなたの目に映るもの
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【AD:2113年, 革命新暦:191年、春】
アレ以来、僕とドベちゃんはちょっとだけギクシャクした関係だ。
彼女は遅い時間しか部屋に戻らないし、戻っても直ぐ寝ちゃう。
僕は、もっとお話ししたいのになぁ…
仕方ないか、ドベちゃんにはドベちゃんの考えがあるんだろう。
それより気になるのは、ユリアと仲の良いDDT。
どーも図書室でユリアに色々教えてるみたいで、遅い時間まで話し込んでるのはDDTと一緒に居る時みたい。
まー彼女が誰と仲良くてもいいんだけど、なんか気になるんだよねー。
「ねえユリア、あのDDTといっつも何話してんの?」
「あらシーちゃん、嫉妬してくれた?」
「ちーがーいーまーすぅー、ユリアが誰かと仲良いのはいいことだと思うよ。
いっつも遅くまで話してるから、気になっただけ」
「もー、少しは妬いてもいいのに。
あのDDT、ロミオさんっていうの。ここに移る前から良くしてもらってる人よ。
絶対ナイショなんだけどね、ロミオさん転移者なんだって。
施設の外から職員として潜入して、秘密を暴こうとしてるの!
かっこよくない?」
「ふーん、あんまり興味ないなー。
ユリアはそのロミオさん好きなの?」
「うん、大好き!
転移者の世界もいろいろ知ってて教えてくれるのよ。
他にも協力者が居て、諜報活動してるんだって」
「ユリア…ま、まあほどほどにね。
僕はどっちかっていうと、他の世界より別棟の方が気になるかなぁ」
「今度、色々聞いておいてあげるわ。
私も例の件、気になってるから…」
「ロミオさん、そういえば別棟って知ってる?」
「ああ、あのトレーニング場の更に向こう側の建物だね、たしか01のヴォルケインくんと02のアベルくんが居住してるかな。
あっちがどうかしたかい?」
「お友達がね、なんだか別棟に興味あるみたいで。
あすこに住んでるのは2人だけ?」
「住んでるのは2人と、他にも何人か居たかな。
あすこは所長の執務室とか研究室とか、重要設備がいろいろ入ってる。
他施設の通用廊下とか玄関もあるから、見つかると面倒だよ。
検体の子たちは立ち入り禁止じゃなかった?」
「ううん、ダメとは云われてないけど、特に用もないから行かないだけ。
最近出入りしてる子、いなかったっけ」
「僕たち職員は行かれる場所に制限があるからね…。
仲間に聞いてもいいけど、なにか気がかりなことでもあったの?」
「私たちもそろそろ隠し事ができるお年頃なのよ。
それよりロミオさん、手芸できる? お人形作ってみたいんだけど」
「あ、ああ。ちょっと他の奴に聞いてみるよ」
「よう、あのデカ女ホントに来るんかよ」
「待ち合わせ場所行きゃわかるだろーが、だいたい言い出しっぺのオメーがグズグズしてっから悪いんだろ」
「あれ、なんかこっちの扉開いてんぞ?」
「そんなところに扉なんてあったっけ」
「あんだよ行ってみよーぜ!」
「まぁたリーダー面かよ、まあイイけどよ。全員で行くん?」
「全員ったってココに来たの8人じゃねーか、こんだけ居りゃ何かあっても平気だろ?」
「それもそうか。じゃあエテ、お前だけ残ってデカ女相手しとけ」
「え、なんだオレ」
「オメーホレてんだろ?選んだのお前だし。」
「んだよそれ、しょーがねえな早く戻れよ」
「…もう夕方じゃん、アイツら戻ってこねーな」
「サル、何してるそんなところで。そこの立ち入り許可は出していない筈だが」
「あっ、所長!違うんですこれは他の連中が見つけてそんで…」
「まあ良い。但しそこの扉の事は他の連中には他言無用…言いふらすな」
「はっはははい!」
「行け」
「ってめーナージャ!なんで呼出し来ねーんだよ!」
「知らない、そんな約束は誰ともしていないが」
「は?昨日手紙渡しただろーが?!」
「いいや、封筒は貰ったが内には何も入ってなかった」
「くっそう、部屋の机に手紙置きっぱなしじゃねえか」
「結局あの後誰も帰って来ねえ…10は俺一人かよ…」
「…へっ!儲けたな!グループ勝ち残りは俺様だぜ!」
「アジンもモノ好きね、またハゲ詣でかしら」
「巨人組って怖くないのかしらね。身長だって倍ぐらい違うのに…」
「そこまではいかないでしょ、でもアイツがいると怖いのは確かね。
ハゲがいるからアベル様に近づけないわ…」
「あら、じゃあアイツに邪魔だから退け言えばいいんじゃない?
アジンに言わせれば話しかけるチャンスができるし、私たちには邪魔者が退くし、一石二鳥でしょ!」
「いいわね、戻ったらやらせましょ!」
「…云う訳ないでしょ、ヴォルケイン様に『邪魔だからアベルの近くをうろうろするな』なんて。
アタシのアベ×カイを邪魔してんのはアンタらだってーの。
やりたきゃ自分で言えばいいのに、だから07のグループ連中と絡むのイヤなのよ。
そろそろスケブもいっぱいになってきたし、DDTに新しいの貰わないとね。
お誕生日箱にスケブ入らないから、小さいサイズないか聞いてみなきゃ」




