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War Ensemble/ウォー・アンサンブル ~戦争合奏曲  作者: 改案堂
第二章 Divine Intervention/神の干渉
57/144

057 tr07, the mirror in your eyes/あなたの目に映るもの

ーーーーーーーーーー

【AD:2113年, 革命新暦:191年、春】



アレ以来、僕とドベちゃんはちょっとだけギクシャクした関係だ。

彼女は遅い時間しか部屋に戻らないし、戻っても直ぐ寝ちゃう。

僕は、もっとお話ししたいのになぁ…

仕方ないか、ドベちゃんにはドベちゃんの考えがあるんだろう。


それより気になるのは、ユリアと仲の良いDDT。

どーも図書室でユリアに色々教えてるみたいで、遅い時間まで話し込んでるのはDDTと一緒に居る時みたい。

まー彼女が誰と仲良くてもいいんだけど、なんか気になるんだよねー。


「ねえユリア、あのDDTといっつも何話してんの?」

「あらシーちゃん、嫉妬してくれた?」

「ちーがーいーまーすぅー、ユリアが誰かと仲良いのはいいことだと思うよ。

 いっつも遅くまで話してるから、気になっただけ」

「もー、少しは妬いてもいいのに。

 あのDDT、ロミオさんっていうの。ここに移る前から良くしてもらってる人よ。

 絶対ナイショなんだけどね、ロミオさん転移者なんだって。

 施設の外から職員として潜入して、秘密を暴こうとしてるの!

 かっこよくない?」

「ふーん、あんまり興味ないなー。

 ユリアはそのロミオさん好きなの?」

「うん、大好き!

 転移者の世界もいろいろ知ってて教えてくれるのよ。

 他にも協力者が居て、諜報活動してるんだって」

「ユリア…ま、まあほどほどにね。

 僕はどっちかっていうと、他の世界より別棟の方が気になるかなぁ」

「今度、色々聞いておいてあげるわ。

 私も例の件、気になってるから…」



「ロミオさん、そういえば別棟って知ってる?」

「ああ、あのトレーニング場の更に向こう側の建物だね、たしか01のヴォルケインくんと02のアベルくんが居住してるかな。

 あっちがどうかしたかい?」

「お友達がね、なんだか別棟に興味あるみたいで。

 あすこに住んでるのは2人だけ?」

「住んでるのは2人と、他にも何人か居たかな。

あすこは所長の執務室とか研究室とか、重要設備がいろいろ入ってる。

他施設の通用廊下とか玄関もあるから、見つかると面倒だよ。

 検体の子たちは立ち入り禁止じゃなかった?」

「ううん、ダメとは云われてないけど、特に用もないから行かないだけ。

 最近出入りしてる子、いなかったっけ」

「僕たち職員は行かれる場所に制限があるからね…。

 仲間に聞いてもいいけど、なにか気がかりなことでもあったの?」

「私たちもそろそろ隠し事ができるお年頃なのよ。

それよりロミオさん、手芸できる? お人形作ってみたいんだけど」

「あ、ああ。ちょっと他の奴に聞いてみるよ」



「よう、あのデカ女ホントに来るんかよ」

「待ち合わせ場所行きゃわかるだろーが、だいたい言い出しっぺのオメーがグズグズしてっから悪いんだろ」

「あれ、なんかこっちの扉開いてんぞ?」

「そんなところに扉なんてあったっけ」

「あんだよ行ってみよーぜ!」

「まぁたリーダー面かよ、まあイイけどよ。全員で行くん?」

「全員ったってココに来たの8人じゃねーか、こんだけ居りゃ何かあっても平気だろ?」

「それもそうか。じゃあエテ、お前だけ残ってデカ女相手しとけ」

「え、なんだオレ」

「オメーホレてんだろ?選んだのお前だし。」

「んだよそれ、しょーがねえな早く戻れよ」


「…もう夕方じゃん、アイツら戻ってこねーな」

「サル、何してるそんなところで。そこの立ち入り許可は出していない筈だが」

「あっ、所長!違うんですこれは他の連中が見つけてそんで…」

「まあ良い。但しそこの扉の事は他の連中には他言無用…言いふらすな」

「はっはははい!」

「行け」


「ってめーナージャ!なんで呼出し来ねーんだよ!」

「知らない、そんな約束は誰ともしていないが」

「は?昨日手紙渡しただろーが?!」

「いいや、封筒は貰ったが内には何も入ってなかった」


「くっそう、部屋の机に手紙置きっぱなしじゃねえか」

「結局あの後誰も帰って来ねえ…10は俺一人かよ…」

「…へっ!儲けたな!グループ勝ち残りは俺様だぜ!」




「アジンもモノ好きね、またハゲ詣でかしら」

「巨人組って怖くないのかしらね。身長だって倍ぐらい違うのに…」

「そこまではいかないでしょ、でもアイツがいると怖いのは確かね。

 ハゲがいるからアベル様に近づけないわ…」

「あら、じゃあアイツに邪魔だから退け言えばいいんじゃない?

アジンに言わせれば話しかけるチャンスができるし、私たちには邪魔者が退くし、一石二鳥でしょ!」

「いいわね、戻ったらやらせましょ!」


「…云う訳ないでしょ、ヴォルケイン様に『邪魔だからアベルの近くをうろうろするな』なんて。

 アタシのアベ×カイを邪魔してんのはアンタらだってーの。

 やりたきゃ自分で言えばいいのに、だから07のグループ連中と絡むのイヤなのよ。

 そろそろスケブもいっぱいになってきたし、DDTに新しいの貰わないとね。

 お誕生日箱にスケブ入らないから、小さいサイズないか聞いてみなきゃ」

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