表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行ったら……  作者: 片馳 琉花
第3章 黒の大陸 編
135/226

13.ワタリビトの行方

本日時間が足りなく、18:00にもう1話更新します。

→の予定でしたが、体調不良回復せず本日の更新は15時のみになります。文字数少なめで申し訳ありません……

「ちょっと、シノブくん?!それどういう意味?!」

「わぁ!」


テセウスさんがにーちゃんに詰め寄っている。

そりゃなぁ、娘を「女の子だったの?!」って言われたらなぁ……

わかるけども。エレンイケメンだし……俺より背が高いし……


「ご、ごめんなさいー!まさかテセウスさんの言う「うちの娘」がエレンだとは思わなくてー!だってあんなにカッコよくて紳士な振る舞いだったからー!」

「そうだよ、うちのエレンは素晴らしいんだから!」


力強く言いきったテセウスさんを見て、俺の横にいつの間にか来ていたアレックスさんがため息をつく。


「はぁ……またテセウス様のエレン自慢が始まった……」


そこからしばらくにーちゃんはテセウスさんにエレンについて延々と語られ、俺とロバートはアレックスさんとバリーさんの「あれに付き合うのが一番面倒くさいんだ……」という愚痴に付き合わされた。

そうやってしばらく自慢話と愚痴に付き合っていると満足したのかテセウスさんが俺たちに謝った。


「いやすまない。エレンのことになると時々我を忘れるんだ……」

「……自覚はあったんですね……」


バリーさんの呟きを無視してテセウスさんは続ける。


「シノブくんは薬草にも興味を持ってくれたし、珍しくエレンも気に入っているようだったから是非うちに、と思っていたんだけどなぁ。ワタリビトならそうはいかないね」

「あの……」


俺は前から気になっていた疑問をこの機会にぶつけることにした。


「ふと思ったんですけど、ワタリビトってやっぱりみんな向こうの世界に帰っているんですか?」

「そうだね、王宮に残っている資料などを見てもワタリビトはみんな元の世界に戻っているかな。こちらで把握している最後のワタリビトを見たのはケインなんだけど、そのワタリビトも人知れずいなくなったそうだから魔力の揺らぎに巻き込まれて弾かれたんだろうね」

「それってケインさんが恩人って言ってた……?」

「そう。だからワタリビトは魔力の揺らぎが起きたタイミングで向こうに弾かれることがあるのかなと思っているんだ。ただ、普段は魔力の揺らぎの起きるタイミングはわからないからね。今回の浄化で発生する魔力の揺らぎを逃すと次がいつになるかはわからないけど」

「あれ、待って……」


ロバートが焦ったように口を開いた。


「……もしこのタイミングで魔力の揺らぎが発生したらハヤテとシノブは元の世界に弾かれるってことですか?」

「その可能性はある」

「そうなると……今、黒珠が瘴気が溢れそうでやばくて、緑珠が森の主(スフェーン)に飲まれて守護の森の瘴気が溢れ始めてるのに、闇騎士(ダークナイト)と共に黒の大陸に行くことが出来なくなるし、森の主(スフェーン)から緑珠の魔力を取り戻すこともできなるってこと?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ