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蛇の目

作者: 海野音

せっかくの重ね合い。

すごい偶然、最初で最後の出会いかも。

肩の荷下ろした人たちの、疲れた影を夕陽が伸ばしてく。

疲れるのも無理はない。

先を急ぐのも無理はない。

蛇の目が意地悪に歪むから、行路と帰路が縺れ合う。

せっかくの重なり合い。

たいした必然、最初で最後の別れかも。

雨の憂鬱忘れましょう。

もう会えないかも、サヨウナラ。

やっと会えたかも、サヨウナラ。

出会いが終わる前に、手を繋ぎましょう。

悩み疲れるのも無理はない。

騙し騙されるのも無理はない。

憎み憎まれるのも無理はない。

話が終わる前に、手を繋ぎましょう。

大きな輪、小さな輪、そんなに急いで何処に行こう?

人も影も繋がり溶けて、今だ夕陽よ照らしてあげて。

大きな大きな、眩しそうな目玉がひとつ。

生きてく大地に、小さな小さな花丸ひとつ。

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