間話 神族姉弟~茶会という名の我が子自慢~
半月、月夜の神である華救夜の宿る大樹。その上にふわふわと浮く2つの姿があった。ここ惨月を守護する華救夜と、地球星を守護し、太陽に住む太陽神がお茶を飲みながらくつろいでいた。
「姉貴の子って数が少ない割に強い個体が多いよな」
「わたしの自慢の子らじゃ。お前の子供任せの子作りとは違う」
半月から、自分達の子供達が地球星で行っている戦争を見守りながら、彼ら神族は時には互いの子をほめたり、いいところ悪いところなどを言ったりと、ただただ見守りながら感想を言い合っている。
「そうか?あいつら勝手に増えてくからなー。でも家族がたくさんいるのはいいことだろ?」
太陽神は何処から出したのか、いつの間にかせんべいにかじりついて話していた。華救夜も何処から出しているのか甘く綺麗な砂糖菓子を眺めながら口に運ぶ。
「お前はその子らに任せすぎよのう」
「俺は姉貴とは違う。それに、姉貴は1人に背負わせ過ぎだ」
「そうかのぅ…じゃが、そうだからこそ身心共に強くなるものじゃ。それに、わたしとは違う未来を進める子になってほしいからのう」
華救夜は何処か遠くを見るように地球星を見詰めながら言う。隣にいる、姉である華救夜の過去を知る弟としては“まだ引きずっているのか”と、寂しそうな、辛そうな想いを表情と共にうまく隠す姉を太陽神は申し訳なさそうな顔をしながら見る。
そんな姉にしてしまった後ろめたさが俺にはある。
「よく言うぜ。俺の子達も負けてねーよ!」
お互いにその“自分達”に触れぬように“子供達”を話す。
神族である彼ら姉弟の子供自慢はまだまだずっと、続いていた。




