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7話 ヒロイン登場

今回ヒロインがようやっと出てきますよ。

あと少しずつ投稿頻度を上げたいなぁ、って思ってます。


 

 カルミナは目を覚まし、周りを見渡す、倒れる前にいた場所ではない、何しろ荷物が無い、樹木に囲まれ、木漏れ日が指している。


「目覚めたか?」


 声がし振り向くと後ろに立っていたのはフェルナでは無かった、服装は現代のスーツに近い、素材は皮か?

 深緑色をした髪を後ろで結っている、さらに、スラリとした身体に似合わない身の丈を超える大剣を背負った女だった。


「お前がノヴァの娘が言ってたカルミナだろ?」

「はい、そうです、あなたは?」

「あたしはウィンディ、ウィンディ・ブラットだ、強くなりたいんだってな?」

「はい、強くなりたいです」

「いいだろう、じゃあまずは敬語をやめろ、あたしは敬語は好かん」

「…分かった」

「それでいい、…よし構えろ」


 大剣を正眼に構え、言い放つ。


「武器は!?」

「武器は守る為にあるんじゃない、攻撃の為にあるんだ!甘えんな!、相手の攻撃は全て避けろ」


 言い終わる瞬間に大剣を振り下ろしてきた、それを間一髪で躱す

 大剣は地面に当たらず、避けた方に向かってきた。

 バランスを崩したカルミナは避けられずに腹を叩き切られる。


「アグッ…」


 声に成らない音と血を吐き出し、カルミナは吹っ飛び木に叩き付けられる。


「一撃目を避けたか、中々の反射神経だな」


 喋りながら、近付いてきた、


「…ざっけんな!、って、あ?」


 切り裂かれたはずの腹は塞がっていた。


「生きてるだろ?それはなあたしの武器『グレイプニル』の効果だ、あたしが敵と認めないと切っても元通りだ」

「だからっていきなり切る奴がいるか!」

「悪いな、あたしはこれしか知らないから、とりあえずは5連撃目まで避けれる様になるまでは続ける、ああ、あと痛みは残るから」


 実質の死刑宣告を受けたカルミナは自傷気味に笑った。


「勘弁し」


 やはり言い終わる前に大剣を振り下ろされる、

 一太刀目は振り下ろし、回避するとその方向に向かって薙ぎ払われる。


「ッ!?」


 ギリギリで二太刀目を回避した、のだが、そのままの勢いで回転し袈裟懸けに切り裂かれた。


「アガッ」


 痛みでカルミナの意識がまたも失われる。


 カルミナの意識が戻り、目を覚ます、周りを見渡したところ、大木の中に作られた部屋で、草で作られたベットに寝かされているようだ。


「姉様、やり過ぎです、もう少しで彼は死ぬ所だったのですよ」

「そうだな、だがまあ、死んだらその程度だ、おっ、生きてるか?」

「ああ」


 ウィンディともう1人知らない奴が話してる、誰だ?姉様?って事は妹?


「ッ、いってえ、あんた誰?」


 切られた所が痛むが、ウィンディを警戒し距離を取りつつ質問をした。


「私ですか?私はクイーナ・ブラットです、姉様に生み出された最初の精霊です、以後お見知りおきを」


 そう言うとスカートの端を摘みお辞儀をした、その姿はどこかの令嬢かと思う程美しかった。


「…よろしくお願いします」


 見惚れていて、返事が遅れた。


「おい、クイーナはやらんぞ?」

「そこまで命知らずじゃありませんよ」

「そうか、あたしの妹に魅力を感じないと?」

「ヒッ、違う違う、魅力的すぎて釣り合わないなと」

「そうかそうか」


 上機嫌なウィンディとは対照的にクイーナは頬を赤く染めた。


「……カルミナァ、明日からキツめで行くからな!」


 それを見たウィンディの機嫌が悪くなり、唐突に叫んだ。


「不憫!」


 叫びが消え静かになったところで木の隙間から1人のエルフの男がこちらを覗いて一言。


「ウィンディ様、食事…用意出来た」

「分かった、ありがとなシルフィア」

「んん、大丈夫…」


 木から出てきて、目を合わせずにそそくさと料理を出てきた。


「…どうぞ、これ…森で採れた…ロック鳥…と野生の猪(ワイルドボア)の丸焼き…修行の時…お肉…大事」


 人と話すのが苦手なのかオドオドとした様子だ。


「ありがとう」

「ん…ちゃんと…食べてね?」


 首を傾げ不安そうな顔付きでそう言う。


「大丈夫だシルフィア、もし残したら、あたしが切る」

「フフ、分かった」


 微笑みそう言って木の隙間へと戻って行った。


「いまのエルフは?」

「あいつはシルフィア・ネイバー、あたしが保護したエルフだ」

「保護?なんで?」

「生まれつき魔力が無かったんだ、だから里を追い出された、エルフってのは魔力至上主義だからな、魔力の無い奴が信仰神に愛されたハイエルフってのが気に入らんかったんだろう」

「姉様、カルミナさん早く食べないと冷めてしまいますよ?」

「…3人でこれ全部食べるの?」


 ロック鳥は全長5mを超える巨大な鳥、野生の猪(ワイルドボア)に関しても3mを超えている、それらを丸焼きにした物が巨大な葉に載せられている。

 小さく、いただきます、と呟き食べ始める。


「足りないのか?」

「違う、多すぎないか?」

「普通でしょう?」


 クイーナは上品にロック鳥を食べ進めている、その小さな体の何処に入るのか?という勢いで。


「早く食わんと無くなるぞ?」


 これまた上品に食べ進めている。


「い、いただきます」


 一口野生の猪(ワイルドボア)を口に入れる、丸ごと焼いているのにちゃんと中まで火が通っている、それでいて柔らかくジューシーだ。

 それどころか味付けがしっかりとしてあり、ほんのりハーブの香りがする。


「…美味い」


 思わず声が漏れる、それ程までにシンプルでとても手が込んでいる、恐らく味付けはハーブや、木の実だけだがしっかりとした塩味にほんのりとした甘みがある。


「だろぉ、シルフィアの料理は格別でな、幾ら龍人ドラゴニュードが食事を必要としない体でも食いたくなる」

「ん?食事必要無いの?」

「知らんかったのか?龍人ドラゴニュードとか、上位の存在は大気やその属性を持った物または場所、まあ、あたしだったら森だな、そこにいるだけで大気のマナを魔力に変換して魔力を栄養にして生きれるんだよ、」


 そんな事も知らなかったのか?とでも言いたげだ。


「知らなかった、常識なのか?」

「んー、多分人間には伝わってないだけだろうな」

「人間共は識字率だけは高いくせに、そこら辺の常識には疎いんですね」


 毒を含んだ物言いでクイーナは口を開く。


「ああ、カルミナさんは知ろうとするだけマシですね」

「そうだな、学ぶ意欲があるのはいい傾向だな、お前はいい英雄になれるぞ」


ステータス

名前 ウィンディ・ブラット

二つ名『緑の悪魔(グリューンデビル)

加護 樹木龍の加護(神樹の授け,神秘の木,大地の魔力)

スキル 大剣術S,身体強化S,直感S,

魔法 叢樹ノ縛リ

身長 176㎝

体重 56㎏

レベル 878

魔闘力

魔力 10000

精神力 7000

戦闘技術 30000

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