5話 問題発生?
今回ニューワードが出てきます、
魔闘力って言うんですけどね、簡単に言うと七つの○罪の闘級、ドラゴン○ールの戦闘力です。
━━━メローネ門前━━━
「通行証がないと通せないって行ってるじゃない…」
「むー、無いと言ってるではないか」
「カルミナさんからも何か言ってくださいよ…」
どうしてこうなった…
いや、原因は分かってるんだ、ただ予想外だっただけだ…
ていうかよく考えたらわかる事だ、千年封印されてた奴が村の通行証なんて持ってるはずない。
どうしよう…
(なあ、通行証って作れないの?)
え?あっ
「済まないな、ギルドカードを作りに行こうと思ったんだけど、何かの手違いでこっちに並ばせてしまったんだ」
「そうならそうと、言ってくださいよ」
門番は急いで戻り、1枚の書類を持ってきた。
「む?解決したのか?」
「ああ、解決したよ」
「取り敢えず、こちらに名前、種族を書いてください」
「言語はどれで書けばいい?大陸語か魔界語,それとも天界語?」
「え?た、大陸語でお願いします」
門番はカルミナにジェスチャーでこっちにこいと伝える
「…カルミナさん、あの少女は何者なんですか?」
「え…と、…龍人」
「ハッハハ、世界に七人しか居ない龍人が彼女な訳ないじゃないですか」
「…」
「え?本当ですか?」
カルミナは無言で頷く。
「…ちょっと上に報告して来ますね」
顔を真っ青に変え、小走りで戻った。
「ん?どうかしたのか?」
「んー、ちょっと不味いかもしれないですね」
さっき対応していた門番より重厚な装備を着けた、恐らくは上司であろう騎士がこちらに向かって来た。
「はじめまして、龍人のフェルナ・ノヴァ様先程はうちの部下が大変失礼しました!、何かお希望がございましたら、仰ってください」
体を九十度に曲げ、青ざめた様子で、噛みながらに言った。
「別に気にせんでいい、我は他の奴らと違って心が広いからな」
心なしか広いを強調して言い放つ。
「それは良かった…出来ればでいいのですが、宿泊する宿を教えてい頂きたいのですが」
「宿か…お主はどこに泊まっているのだ?」
「俺は宿屋リルフだな」
「だそうだ」
「分かりました、リルフですね、もしかしたら近日中に国王の使いが来るかも知れませんので」
(やったな、美少女とのお泊まりイベント)
何だ?それは?
(その名の通り美少女と泊まる事だ)
…ユキノはそれでいいのか…?
(ああ、俺の生前は泊まり所か話すら殆ど無かったからな…)
…そうか
「なあ…そろそろ、行っても良いか?」
「はい、お引き止めして申し訳ない…」
━━━宿屋リルフ━━━
「お前さんが女連れとは珍しいな、その子が噂の妹さんか?それとも彼女?ベットは2つ?」
「ああ、2つで頼む、この子はこれからギルドでのパートナーになるんだ、ほれ、フェルナ挨拶してくれ」
「ああ、よろしく頼む、話の通りこれから世話になる」
「よろしくな、嬢ちゃん、くれぐれも怪我はしないようにな」
「フッ、我に怪我をおわせられるのは魔王ぐらいじゃて」
「その意気だ、だが、慢心はあまり良くないぞ、うちの息子みたいにはならんでくれよ?」
「ああ、心配は無い」
短く世間話をして、部屋に向かう。
「さて、ギルドとやらに行くぞ、早う荷物を持て」
「随分とはしゃいでますね」
「そりゃ1000年ぶりの外じゃ、楽しくない訳が無かろう」
「くれぐれも、これ以上目立たないでくださいね?」
「目立った所でお主には関係なかろう?」
「ありますよ」
「そうか、善処する」
━━━ギルド━━━
「ほお、すごいのお、色んな酒がある」
「呑むんですか?」
「呑めるぞ?何せ2000年も生きていれば大体の嗜好品には手を出すからな」
受付の方から声がする。
「…カルミナさん、誰ですか彼女は?」
「こいつはパートナーだ、えーと、レミリナ」
「また名前…はぁ、前回よりはいいので許します」
「今日はこの子の登録に来たんだ」
すると、受付が真剣な表情になり、
「分かりました、ではこちらの紙に記入してくださいね」
「うむ、任せろ」
「その間、カルミナさんはギルドマスターに」
ギルマスは心配した様子で聞いてきた。
「大丈夫だったか?」
「いきなりそれですか…信用されて無いんですね…」
「わざとらしいな、もちろん信用している、だが、今回は予想外が多かったからな、何せキングゴブリンに龍人だ、心配しない方がおかしいさ」
「それもそうですね、で?報酬は?」
「報酬はゴブリン1000匹で金貨100枚、キングゴブリンは金貨3枚だ、合計で金貨103枚だな、金貨百枚を1袋に纏めてある」
麻袋と端数の金貨3枚が机に置かれた
「分かった、だが、本当にいいのか?千匹も倒してないぞ?」
「確認に向かわせた部下からは集落一つ丸ごと無くなってた、と報告があったからな、まあ、お前じゃ無くても、下の龍人だろ?」
「違いない」
互いにひとしきり笑った後に部屋を後にした。
「え?」
階段を降り、一階に戻ってくると、衝撃的な光景が目に入った、
ギルドに居た者達が死屍累々としている。
「フェルナ、目立たないでって言いましたよね?」
「違うのじゃ、こ奴らが飲み比べで勝負しておったから、参加しただけじゃ」
「そうだぜ、カルミナ…俺らは飲み比べで…まさかこんな嬢ちゃんに負けちまうとはな…」
倒れていた男の1人が起き上がり、そう言った後で倒れた。
「はあ、それで登録出来た?」
「ああ、Aランク冒険者に慣れたぞ」
「登録してすぐAランクか」
「まあ、我ならばSランクでも足りないぐらいだが他の者達に配慮してAランクで我慢しておるのだ」
小さな胸を張り、ご機嫌にそう言った。
名前 フェルナ・ノヴァ
二つ名『焔の天使』
身長 160cm
体重46kg
レベル 548
加護 火炎龍の加護(火炎操作,火炎無効,焔の魔力)
スキル 見通しの魔眼,短剣術S,炎熱操作,魔力制御A,魔力感知,
魔法 焔ノ鎧,焔ノ弾,炎熱纏,緋彩ノ爆炎
魔法付与 焔ノ太刀
呪い 残魂の呪い
魔闘力
魔力100000
精神力7000
戦闘技術10000
気が向いたら関話として、フェルナの話を書こうと思ってます。
魔闘力の数字のきりがいいのは大体の目安としてしか機能してないからです。




