第6話「神鉄鋼の能力、そして盗賊」
*2017/12/20 改稿しました。
あれから1時間ぐらい作り直していたが、結局剣の形ではなく、指輪にして必要な時だけ剣に戻す形を取ることにした。これは、『神鉄鋼』の能力を応用したものだ。
「任意で形を変えることができる」
この説明の通り、イメージさえすれば剣でも、槍でも盾でも変形させることが可能である。また、何度か試してみたが、イメージより言葉で発した方が変形速度が上がることが分かった。
剣なら、「ソード!」
槍なら、「ランス!」
盾なら、「シールド!」
これなら、敵に油断させられるだろう。早く戦ってみたい。
「ソード!」
指輪が剣に変わった。目の前の敵、盗賊が慌てて回避行動に移った。
しかし、その回避行動は間に合わず盗賊の腕は宙に飛んだ。
「――――――」
声にならないような悲鳴が辺り一面に広がった。
それを聞いた他の盗賊たちが一斉に逃げ出し始めた。
なるほど、こいつが盗賊団の団長か・・・・・・
「ヒール」
「解:回復魔法スキルを獲得しました。ポイントを割り振りますか?」
とりあえず無視。
腕を切り取られ、失神している盗賊団団長に初級回復魔法「ヒール」をかけてやった。
なぜなら、捕虜にするためだ。あとは、尋問も兼ねて。
腕を縄で縛り、指輪を刺突武器に変形させておく。これで準備万端だ。
「おい、起きろ」
頭から水をかけられた団長は、さっきの恐怖で慌てふためいていたが、次第に落ち着きを取り戻していった。周りを見回して、部下たちが自分を置き去りにして逃げたことを把握するまでは・・・・・・
「聞け!俺は天霧光哉っていうんだけど、お前は? 答えないと、これで刺すから」
そういって、俺は男の前で刺突武器をちらつかせた。
「俺は、閃光の槍盗賊団団長のフラッシュだ。助けてくれて感謝する」
「閃光の槍盗賊団ね・・・・・・。規模はどれくらいなんだ?」
「団員は全員で40人。アジトは、ここら一体の森だ」
しかし、こいつは何を勘違いしているのだろうか。命は助けたけど、解放する気はないのにこんなに情報ばらしていいのだろうか。
さては、こいつ・・・・・・馬鹿だな。
「ここの森はなんて言う? 近くに町はあるのか?」
「ここら一体の森には、名前なんて存在しない。俺がこの森のボスだから、閃光の森? フラッシュ森林? まあ、いい。近くに町は2つある。だけど、1つは2日前に襲ったからもう無いけどな」
「ひどいことしやがるな。町の方向と名前は?」
「その町の名は、キフカ。ここら辺の地域では有数の職人の町だ。いろいろな職人がいる。方角は、ここから真っ直ぐ南だ。さあ、縄を解いてくれ。ここまでしゃべったんだ、もういいだろ」
こいつ本当に馬鹿だな。
「解:尋問スキル、拷問スキル、尋問耐性、拷問耐性を獲得しました。ポイントを割り振りますか?」
また何か手に入ったけど、とりあえず後でいいか・・・・・・
「スリープ」
「解:精神魔法スキルを獲得しました。ポイントを割り振りますか?」
俺は団長に初級精神魔法「スリープ」をかけた。団長は、一瞬で深い眠りについた。情報もたくさん得たし、さっさとキフカっていう町に行くか。
刺突武器を指輪に戻して、フラッシュの縄を持って引きずっていった。
こいつ、すんげえ重い・・・・・・
戦闘シーンの書き方が分かんない。
分かりにくいかもしれませんが、我慢して読んでみてください。
もっと、勉強して分かりやすいように書けるように頑張ります。