第5話「クリエイト!」
お久しぶりです。
「『神鉄鋼』。これは、今回の件で神が用意した神話級アイテムの1つです。この世界でこのアイテムを獲得するためには、神話級モンスターを倒さなければなりません。このアイテムは、どの鉱石よりも固く加工しやすい性質を持っています。また、任意で形を変えることができる能力を有しています」
「『神玉』。これも、今回の件で神が用意した神話級アイテムです。玉、つまり宝石のことを指しています。このアイテムは、全ての属性を取り込むことができる性質を持っています」
「『神木』。これは、今回の件で急遽、神が作ったアイテムで神話級に属しています。この木は絶対折れず、絶対燃えない性質を有しています。また、精霊を憑依させることが可能でお守りとしても効果を発揮します」
さて、どうしようか。
メーティスの説明の通りなら、どのアイテムを選択しても自分にはプラスになる。現状を考えると、やはり武器に加工できそうな『神鉄鋼』か『神木』のどちらかだろう。
「メーティス、これって自分で作り出すことってできるの?」
「解:できません。なぜなら、神話級アイテムは神のアイテム。神にならなければ作ることはできません。しかし、素材と製作方法さえ揃っていれば作ることは可能です」
なるほど。できないのか・・・・・・
とりあえず、何もない草原でひとり立っているのも物騒だから、武器を作ろう。スキルが無いけど仕方ない。
えーっと・・・・・・
『神鉄鋼』を持って、頭で剣の形をイメージっと。
「クリエイト!」
直後、右手に持っていた『神鉄鋼』が光を発しながら、形を変形させていった。右手には一振りの剣が出来ていた。目立った特徴が無く、普通といった印象を強く受ける。
軽く振り回してみた。ヒュンヒュンという音が聞こえる。
軽い。とても軽い。剣なんてまともに握ったことは無いが、これは軽すぎる。もっと重く出来ないのだろうか・・・・・・
「メーティス。重くすることってできないの?」
「解:できます。もっと大きな剣を想像してください」
あきれたようにメーティスは答えた。
「解:あなたは、製作者ですから何不自由なく作ることが可能です。それは、何回でも作り直すことも可能だということを忘れないでください」
ごめんごめん。忘れてた。
グダグダしています。次から展開があります。