第4話「ジョブの概要、そして固有能力」
今回は長いです。
しかし、「製作者」か・・・・・・
何かモノを作る系のジョブっていうのは分かるんだけど、いまいちパッとしないな。他に何か説明とかないのか?
「解:ありません。しかし、教えることは出来ます。知識を欲しますか?」
突然、頭の中に機械的な声が響いた。女の声に近い。
「誰なんだ」
「欲しますか?」
「・・・・・・」
誰なんだ・・・
まあいい。先に答えを聞くとするか。どうせ名前なんか教えてくれそうに無いしな。
「欲する」
「解:ジョブ:製作者/クリエイターはこの世には存在しないジョブです。あなた様のために、神が作られました。ジョブのすごさは、未知数です。活かすも殺すもあなた次第でしょう。」
「え?そんだけなの、情報って」
「解:最後までお聞きください。製作者/クリエイターは言葉通り、ものを作り出すジョブです。ものなら何でも大丈夫です。例えば、剣や盾といった武具、薬、料理など様々な種類を作り出すことができる能力を持っています。しかし、作り出すにはそれらにあったスキルが必要になってきます。武具なら鍛冶スキル、薬なら錬金術師スキル、料理なら調理スキルを獲得する必要があります」
ほぅ、ジョブの説明がゲームチックになってきたぞ。
「てことは、とりあえずスキルを取らないと何も作れないってことだよね?」
「解:普通はそうです。しかし、あなた様はすでに固有能力である『創造主』を獲得しています。よって、スキルを通さなくても作ることが可能となっています」
「それって、チート過ぎない?」
その『創造主』があれば、なんでも作りたい放題ってことだろ?チートじゃん。
「解:もちろん、チート能力です。神が作っていますから、当然です。
しかし、スキルはあった方がいい場合も存在します。例えば、作り上げたものの効果が1ランク上になったりします。そうなると価値が全く違うことになるでしょう。なので、スキルの獲得は優先すべきだと考えます」
「スキルってどうやって取るの?」
「解:基本はレベルが上がった時にスキルポイントがもらえます。1レベルに1ポイントです。そのポイントを振り当てて獲得していきます。他の習得方法は、偉業を成し遂げたりするとスキル自体がもらえる場合があります」
まとめると、今は固有能力『創造主』のおかげで何でも作れる。けど、能力は低くなると。だけど、レベルも上がっていないからポイントも無い、スキルは取れないってことだな。
なんとなくだが理解が出来てきたぞ。
「ところで、お前は誰なんだ」
「解:私は固有能力『知識王』です。転生前の世界でいうと、人工知能の位置づけです。名前はありません。あなた様がつけてください。 私は現在、この世界に存在する知識を全て網羅しています。また、前世での記憶をもとに知識を構築することができますが、どうしますか?」
「とりあえず、お願いするよ。どうせ、俺にはできないことだし」
「解:わかりました。予定では1年後には完成しています」
1年もかかるのか、長いな。
とりあえず、何をしようか・・・・・・
そういえばまだお詫びの中にアイテム選択があったな。そう思い、ステイタス画面のメールを開こうとしたら
「解:とりあえず私に名前をください。このままでは呼びにくいでしょうし、私も嫌です」
名前か・・・・・・
「なら、メーティスでどうだ? たしか、知恵の女神の名前だったはず」
「わかりました。今日から私は、知識王メーティスと名乗らせていただきます。主様」
「メーティス、主様はやめてくれ。ミツヤって呼ぶようにしてくれ。頼む」
「わかりました。ミツヤ様」
だから、「様」はやめろって!!!
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