第13話 「レベル70到達」
ジークが時間を作ってくれている間に、何とかして打開策を考えないと。
そう思い、俺はステータス画面を開いた。そこには驚くべきことが書かれていた。
『レベル1で達成できる能力値を軽く超えてしまいました。レベルアップを行いますか?』
逃げている途中だが、勝たなければならないので、とりあえずレベルアップを行った。すると、一瞬身体が重くなり、気分が悪くなった。
「解:急なレベルアップに伴い、身体が追い付かなくなったのでしょう。すぐに慣れると思います」
少し休憩したら、落ち着いたので再度ステータス画面を開いた。
『レベルアップにより現在のレベルは70。それにより得たスキルポイントは70ポイントです。また、レベル上限が近づいてきたので、スキル欄よりレベル上限解放を選択することを勧めます』
「解:ミツヤ様、レベル上限解放にはスキルポイント100を使用しますがどうしますか?」
「もちろん取るよ。あと、70ポイントか・・・・・・とりあえず、今所持しているスキルを見てみよう」
『現在所持しているスキルは合計6個です。回復魔法「ヒール」、尋問スキル、拷問スキル、尋問耐性、拷問耐性、精神魔法「スリープ」です。回復魔法と精神魔法は1ポイント振っています』
「解:魔法につながるスキルはレベル1~10まであり、耐性などのバフはレベル5まで存在します」
「ありがとう。じゃあ、回復魔法はレベル5まで取得、尋問と拷問スキルはレベル3まで、耐性は5まで、精神魔法は10まで取ろう」
『回復魔法「永続回復」、回復魔法「状態異常回復」、回復魔法「再生」、回復魔法「救いの手」を取得しました。』
『精神魔法奥義「永遠の旅」を取得しました』
「永遠の旅ってどんな魔法なんだ?」
「解:精神魔法をレベル10にすると取得できる奥義で対象者の意識を刈り取り、魔法の中に封じ込め永遠に夢の中を旅し続けるという夢を見る魔法です。対象者は夢を見ていることには気づいても、それに気づいたこともまた夢の中で行われているという何重にも重なった夢を永遠に見続けます。もはや廃人と化すでしょう。また、これを無効化するには精神操作耐性がレベル最大、睡眠耐性もレベル最大になっている必要があります」
永遠の旅、えぐいな。絶対にかかりたくない。
「解:大丈夫でしょう。ポイントを使用してスキルを獲得できるのは転生者だけです。また、他の転生者もこうも簡単に奥義を取得できるとは思えません。普通はレベル最大にする際に試練が発生して、それをクリアしてから取得しますが、ミツヤ様の場合は、神が作ったジョブと固有能力『創造主』により本能的に解除してあります」
「なら、心配はあまりしなくていいってことか。これは対抗策にうってつけだな。他には何かないのか?」
「解:これ以上は見つかりません。・・・・・・ミツヤ様、ジークが召喚待ちの状態になっています。気をつけてください、前方からグウェイドの反応が高速で近づいてきています」
やばいな。これといって打開策が見つからない。「永遠の旅」も放つのに多少の時間がかかる。何か手ごろな強い武器でもあればいいのに・・・・・・あ、いいこと思いついちゃった!
お久しぶりです。
最近、この物語の更新が無いのは違う物語の設定を考えていたからです。
『魔王の後継者が世界を救う?』
という題名で投稿しております。
是非、読んでみてください。異世界転移ものです。