第1話「転生前」
「ジョブ:製作者/クリエイター」から「ジョブ:生産職/クリエイター」に変更しました。
どうしてこうなった。
俺はもう一度、自分の目の前に展開しているステイタス画面を見た。
そこには、
「ジョブ:生産職/クリエイター」
と書かれていた。
おかしい。転生する際には、ちゃんと「ジョブ:攻撃職/アタッカー」を選択したはずなのに。
どうしてこうなった?
俺こと天霧光哉は周りに何もない、ただの草原でひとり頭を抱えていた。
時間は戻り、転生から3時間前――――
「今回、転生していただくのはこの方たちです」
そう言って、秘書っぽい女の人は神様らしき人に紙媒体の資料を渡した。
「ふむ。では、これからのことを説明しよう」
「まず初めに、転生が決定したこと、めでたく思う。これから君たちにはとある異世界に転生してもらい、第2の人生を謳歌してもらいたい。そこの世界は、文化レベルが中世くらいで、モンスターと言われる魔物がいる。ヒトの他に、様々な種族が暮らしておりお互いに共存関係にある・・・・・・」
神様が説明している中、俺は周りを見回した。他の転生者を確認するためだ。女性が4人、男性が6人の合計10人といったところだった。当たり前ではあるが、周りの転生者の中には知り合いは居なかった。
「では、次に転生した世界での生活スタイルを決めてもらう」
「皆の前に出ている画面はステイタス画面といって、健康状態や能力、職業などが表示されるようになっている。今から皆に1時間与える。その間に職業、能力値、容姿を決めてもらう」
では、はじめ!
その声とともに、転生者たちは一斉にステイタス画面を開いた。
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