3話
俺は目を覚ます。
空は青く澄んでいて、その中を悠々と白い雲が流れている。俺は体を起こし辺りを見渡す。
辺りは見渡す限りの大草原。青々とした葉が沢山生い茂っている。
(どこまでも続く青い空、白い雲、新しい生命を感じさせる程の緑、後ろからそっと背中を押してくれそうな優しい風、風に靡く金色の髪……。)
「なんじゃこりゃ~~~‼」
俺の声と思わしき可愛らしい声が辺り一面に響き渡る。
髪は金色で一本一本が光に当たって綺麗に輝いている。髪の長さは腰くらいまであるみたいだ。この髪はどこかで見たような気がするが何処だっただろう。
俺は恐る恐る自分の体を触ってみる。するとすぐにプニッとした柔らかい感触がした。小さいが確かにそこには前の俺では絶対にあるはずのなかった胸があった。
俺は意を決し下に触れてみる……
ないっ‼
どうやら俺と一緒に長年過ごしてきたあいつは何処か遠くへ行ってしまったみたいである。
そんな事を考えていると俺は突然、意識の中へ落ちていった。
「…………ッ」
俺は目を覚ます。そこには見たことのある空間があった。
そう、俺が初めて神に出会った場所である。
そう思っていると俺の前に光が現れた。俺はその光が眩しくて目を瞑ってしまう。
目を開けるとそこにはあの少女、神がいた。
髪は金色で腰くらいまであり、目は空のように青く澄んでいる。
(思い出した。俺の髪が何処かで見たことがあると思っていたが、あの神と同じだったのか。)
そんな事を考えていると神が口を開く。
「驚きました。流石にここまで私に似るとは思ってもいませんでした。」
そう神は嬉しそうに言う。
「おい、確かに髪は同じ色をしているが俺とお前が似てるってどういうことだよ。」
俺がそう言うと俺の目の前に四角いものが現れた。俺はその四角いものを覗き込む。
するとそこには1人の可愛らしい女の子が俺と同じくこちらを見ていた。
「おい、あの女の子は誰なんだ?」
と言って俺は神に聞く。すると神はこう答えた
「それは今のあなたの姿です。」
(なに?これが今の俺だと?)
そう思い俺は半信半疑で目の前にいる女の子に向かって手を挙げてみた。すると女の子も俺と同時に同じ動きをする。偶然ではないかと俺は違う動きをするがやはり目の前の女の子も俺と同じ動きをする。
どうやら、この女の子は俺みたいだ。今の俺はすごくあの神に似ている。
髪の色が金色で長さは腰くらいまである小柄なところもあの神にそっくりである。
唯一違うといえば、あの神の目の色は澄んだ青色であるが、俺の目の色は緑色であるというところだ。
そう考えていると横から神が口を開いた。
「貴方にここに来てもらった理由はあなたの転生した世界で起こった歪みに関することです。」
さっきとは打って変わって、深刻な表情で俺へと告げる。
「歪み?なんだそれ?」
俺は神が言っている事の意味が分からなかった。神は話を続ける。
「実は貴方があの世界に転生した後に原因は分かりませんが、何らかの理由であなたが転生した世界に歪みが生じ、これまで現れる可能性がなかった魔王が現れるかもしれません。ですから私から貴方にお願いがあります。魔王がもし現れたとしたらその魔王を倒していただけませんか?」
そう言って神は俺に頭を下げてくる。
「ちょ、ちょっと待て。もし仮に俺が現れた魔王を倒そうとして俺は勝てるのか?」
と俺は神にそう聞く。
「貴方は今、少しだけ私の加護を受けていますが、実際に魔王と戦って貴方が勝つ可能性はほぼ0と言っても過言ではないでしょう。なので私から貴方に強い加護を与えます。少しの間、目を瞑って下さい。」
神はそう言って俺の前に手をかざす。俺は言われた通り目を瞑る。
神が何か呪文の様なものを唱え、俺の体は光に包まれる。暖かい。俺の体の中から何か力がこみ上げてくるみたいだ。
「終わりました。もう目を開けてもらって構いませんよ。」
神にそう言われ俺は目を開ける。自分の体を確認してみるがどこも変わった様子はないようだ。確認していると神が
「ステータスを見てみましょう。ステータスは頭の中で思うと表示されますよ。」
と俺に言う。
『ステータスオープン』
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アリア=ミスティ―ル (女)
種族 ヒューマン?
Lv999
HP SS
MP 測定不能
攻撃力 SS
素早さ SS
器用さ SS
称号
異界からの転生者 神の妹 神に愛されし者
加護
神の加護 神の祝福 言語適正化 ??? ???
スキル
空間魔法 ???
耐性
状態異常無効化 精神耐性 魔法耐性 物理耐性 環境適正
魔法
火属性
水属性
風属性
光属性
闇属性
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(えっ?このアリア=ミスティールというのも気になるけど、このステータス可笑しくない?)
俺は表示されたステータスを見てそう思う。
「これでもし、魔王が本当に現れたとしても大丈夫ですね。ちょっとやり過ぎた気もしますがまぁ、このくらいは大丈夫でしょう。」
と神は言う。
「まあ、それは良いとして、このアリア=ミスティールというのはなんだ?」
俺はそう神に威圧をこめて言う。すると神は青ざめた顔で
「えっと…それはその…。私、妹が欲しかったというかなんというか…。と、とにかく、魔王が現れた時の為の準備は整いました。過酷な日々になるかもしれませんが、私はちゃんと〈アリア〉を見守っているので安心してくださいね。」
神は少し恥ずかしそうにそう言う。
というかいつの間にか呼び方アリアになっている…。まぁ、良い。
「では、元の世界に戻します。魔王はアリアに任せました。一応こちらとしても最善の策を尽くします。」
そう言うと神は俺の前に手をかざす。そしてまた俺は意識の中へ沈んでいった。
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なんやかんやで結局、主人公がチートになってしまいました。
でも、まぁ、タグにチートってつけたから大丈夫ですよね。
携帯壊れたり、データがとんで内容が前書いたのとちょっと違うようになった気がします…(泣)
一応、魔法ありの設定にしましたが魔法の名前が浮かばなくて困ってます。
もし、これなんかどう?みたいなのがありましたら、教えていただければ有り難いです。
誤字脱字、等がありましたら、報告していただけると幸いです。では。
6/22 魔法属性追加




