プロローグ
新作で何処までやるのか、続くのか、未定です。
取りあえずの新作として載せます。
良かったら、見てください。
第二次世界大戦と太平洋戦争。この戦いが長く激しいものであったことは当時の資料などに良く書かれている。第一次世界大戦の教訓を学んだにも
関わらず起きてしまった無謀で無意味な悲しいだけの戦争。
第二次世界大戦は簡単に言えば、ドイツ、イタリア、大日本帝国の同盟国と欧米の戦いである。太平洋戦争は大日本帝国とアメリカ合衆国の戦いだ。
この二つの戦争を語る上で言えることは、戦争の悲惨さを人間が知り得たことに他ならない。
第二次世界大戦の戦場はヨーロッパだ。ナチスがドイツを率いて戦争を開始。それに乗るようにイタリアも続いた。ドイツはイギリス、フランス、ロシア(当時のソ連)の3ヵ国への侵攻を開始した。
日本も、中国との日中戦争を行った。
この戦争の原因が植民地を多く獲得していた大国の政策であったことは違うとは言えない。
第一次世界大戦後、世界恐慌が起こった。大国などが経済的に不況に追い込まれた。その中でアメリカではニューディール政策、イギリスではブロック経済といった政策が執られていった。
これらが第二次世界大戦を起こしたドイツの同盟国の大日本帝国に多大な影響を及ぼした。
世界恐慌から欧米諸国に先駆けて経済回復をしたのが日本である。日本は経済圏に建国を支援した満州国があったこともあり、早い段階での回復を行うことに成功した。
欧米諸国の政策にも最初は対応していたが、生活物資の不足から次第に落ちていった。その結果、資金の得やすい戦争へと走ったのである。
第二次世界大戦で日本は唯一勝利した国である。日中戦争では中国の3分の1となる領土をを手に入れ、太平洋戦争ではアメリカ合衆国の本土を攻撃し、負けを認めさせた。
その強さは神に愛されていたのではないのかと言われる程であった。
日本は第一次世界大戦以前から2つのプランを実行していた。
日本は江戸時代の開国後、欧米の技術を高く評価したとの同時に、対応策を模索していた。その中で考えられた1つ目のプランが最新鋭の新型兵器を極秘で開発する開発研究所と武器を試す為に使う地下施設だった。これらの開発には多大な予算を費やした。その研究所の開発した最新鋭の新型兵器で日本軍は勝利した。
そして、もう1つのプランが地下要塞計画だ。これは他国による本土侵略が行われた時に国民が逃げ込む避難所兼日本軍の秘密基地であった。この地下要塞には、最新鋭の新型兵器を隠す場所としても考えられた。これは全国に作られ、後に満州国や中国から得た領土などでも行われた。
第二次世界大戦中は主だった戦いはしていなかった日本。日本が活発に動いたのはその前後だ。
日中戦争時は開発研究所で造り上げられた最新鋭の兵器を用いて、戦場を混乱の渦にした。戦争は日本の圧倒的有利な状況で動いた。だが、中国の3分の1の領土を手に入れると日本軍は撤退した。その地域は焼け野原になってしまっていて、都市としては使い物にならなくなっていた。だからこそ、日本はその領土で色々と試した。
太平洋戦争では最新鋭の新型潜水艦を用いた。アメリカ本土にまで接近して、ハワイの真珠湾と同時攻撃を仕掛けた。この攻撃によりアメリカ本土は甚大な被害をもたらした。日本軍の兵器の恐ろしさを世界が痛感した出来事でもある。
この戦いに置いてはアメリカに勝利して、財政回復を狙ったと思われている。
実際、日本経済は世界恐慌以前まで回復し、今も経済成長が続いている。
皇国日本。第一次世界大戦から戦争による敗戦はない。第二次世界大戦後、国名を大日本帝国から皇国日本に改めた。そしてこの国だけではなく、世界全体で格差社会が広がりつつある。
第三次世界大戦時、日本軍が今で言う魔法師を作り上げ、彼らはその力で第三次世界大戦を終らせた。それを知った先進国は急いでその開発に取り組んだ。そして魔法が扱える魔法師と使えない者たちに格差が生まれた。それだけではない。魔法師同士でも優劣を付けたがる者が大勢いた。魔法師の中で才能がある者言い換えれば、エリートで将来のある者たちと魔法師の中で才能が余りない者言い換えれば、平凡な者たちを比べ始めた。
それは魔法師を育成する国策によって作られた皇立魔法大学付属高校でも採用され、入学試験で魔法師として優秀な生徒を一科生、入学試験で魔法師として平凡な生徒を二科生。これは学校の規則になっている。だが二科生でも、一科生になることは出来る。能力が向上すれば、それは可能なのだ。
魔法師は強さを求められる存在だ。どれだけ才能が有ろうと、実力が無ければ意味がない実力社会。
皇立魔法大学付属高校 関東支部は世界水準を目安に魔法師育成を行っている。それは魔法師が世界のあらゆる状況下に置かれても、それに対応し応用できるように育てると言うことだ。もっと言えば、戦場でも動けるようにすると言うことだ。人を殺めることを辞さない精神を持てるようにすることを意味している。
テロ組織が1つの国を建国したと世界に宣言したことから世界中に存在した火種が爆発して始まった第三次世界大戦。
魔法師を利用した世界各国の侵略行為で始まった第四次世界大戦又の名を第一次魔法大戦。
この二つの戦争により魔法師という存在の大きさが改めて世界各国に理解された。
この魔法師開発を最初に行ったのが現在の皇国日本である。欧米諸国の技術に対抗するためというのが研究の始まりであった。
大日本帝国時代、日本は有りとあらゆる挑戦をした。その一つが空想の産物であった魔法の開発である。研究当初はそのような名前ではなく、神の力を借りるということから神力と研究者の間では呼ばれた。神力と呼ばれるには相応の理由がある。
この研究には、古式術と当時呼ばれていた技能を扱う者たちが深く関わっている。
古式術とは現代で言うところの忍術、陰陽道、剣術、体術、呪術、奇術、妖術、仙術、神道術、法術などを扱う者たちのことを指す。
これらの術は神がお与えになったものだと当時は思われていた。だからこそ、神の力を借りる神力と呼ばれたのだ。
それでも神力と呼ばれる期間はそれほど長くはない。神がお与えになった術を組み合わせることは無礼であると言う者たちが現れた。そこで研究者が考え付いたのが魔法という名前だった。
この魔法師研究は北海道から九州、沖縄の中の大都市で行われた。
魔法の研究を行うにつれ見えてきた魔法の属性。そこから試行錯誤を続ける日々が始まった。
日本が最初に取り組んだのが、"再生"を扱うことの出来る者達を作ることだ。
実験体には植民地の人々を含めて何十万という単位に及んだ。再生を扱える者同士で子供を生ませ、また違う魔法を持つ者とで子供を生ませる。
それの繰り返しで出来上がってしまった。最強災厄最悪最低の万能な魔法師が。
それが物凄くヤバイことであると気付くのに日本が遅かった。既に血筋は受け継がれ、完成されていた。
急いで彼の者たちが持つ力を分けた存在を作ったが、それも既に遅かった。
こうして十色家と呼ばれる10の家柄と十混家と呼ばれる一つ家柄が誕生したのである。
そして、一人の少年が入学したことにより新たなる火種が始まる
如何でしたでしょうか?
それではまた。