番外編 大阪の1日
朝起きると、カーテンを開け、大きく背伸びをした。
「んんーっ今日もええ天気やなぁ!」
大阪こと、金太郎はこれが朝の日課だ。
パジャマのままリビングへ向かうと、もう朝食がテーブルの上にならんでいる。
椅子に座り、テレビをつけ、朝食を食べはじめる。
『○○市で連続殺人事件が…』
「連続殺人事件て、こわいなぁ。遠い市でよかったわぁ。」
朝食を食べながら、ぼけーっとテレビを見ていると…
「わわっもうこんな時間や!はよ着替えやな!!」
急いで着替え、玄関をでる。
「いってきまぁーす!」
走って学校へ向かい、チャイムと共に教室へ滑り込む。
「ふぅーっギリギリセーフ!や!!」
チャイムが鳴っているのでセーフではないが彼女にとってはセーフなのだ。
そう、彼女は遅刻常習犯なのだ。
そして昼休み、彼女のなかで史上最大の事件が起こる。
「弁当忘れたぁぁぁっっ!!」
急いで家を出たため、弁当を忘れてしまったのだ。
「うぅ…アズマぁ、少ぉーしだけ…くれへんっ?」
「いや」
いつも一緒に昼食を食べるアズマに媚びるがもちろん無理だ。100%大阪人の彼女にとって、購買で買うという選択肢はないのだ。
「あぁ…死んでまうわぁ…。」
そこに、一人の救世主が現れた。
「大阪ちゃん、お弁当忘れたの?私の分けてあげる。」
クラスの女の子が話しかけてくれた。
「ほ、ほんまかぁ!?ありがとぉなー!!」
大阪は喜んでお弁当を分けてもらった。
「私のもあげよーか?」
さらに、次々とクラスの女の子たちが昼食を分けてくれた。
「わぁぁ…うれいしなぁ…うち、ほんな幸せもんやぁ!」
彼女は、友達の優しさ、そして1食分の食費が浮いたことを何より喜んだ。
そんな小さなことでも感激して喜んでしまうような大阪は、誰もが憎めない存在なのだった。
今度こそ番外編です
今回の主人公は大阪こと金太郎ちゃんだったわけですが
以前、大阪初登場の話で、編集長に
「大阪ちゃんの名前は金太郎でいいのか…?」
と聞いたところ、
「今考えると滑稽だな」
と返って来ました。
滑稽ですね。
ちなみに、この番外編で大阪ちゃんの月先生の絡みがあったんですが、
時間の都合上カットさせてもらいました…
それではここで!




