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方位組  作者: 高木さゆな
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第3章

「はぁ…ほんっと意味わかんない…」

数分前、放送で国語の担任の月先生に呼び出されたあげく、「なんとか頑張って私を探してくださーい。」と言われ、月先生を探しているところだ。何で僕が探さなきゃいけないんだ。本当にわけのわからない先生だ。

黒髪の優しそうな顔をした人だが笑顔でさらっとエグいことを言ってくる、なんとも恐ろしい。

「どこにいるんだよ…職員室にもいないし…あ」

ふらふらと校内を歩き回って20分ほど、1―Aの教室の前に月先生がいた。何で僕クラスの前にいるんだ。なんのために歩き回ったんだ。

「月先生!用ってなんですかーって、あれ?」

ようやく見つけた月先生の隣にいたのは、アズマさんだった。

「南ちゃん」

「あら、南ちゃん。遅かったわね。アズマちゃんと知り合い?」

「友達です。」

「あら、そうだったの。」

月先生は、ふふふっと口元に手を当てて笑った。この人はいつの笑うときに手を当てるのがくせなのだ。

「ところで用ってなんですか?」

「あぁ、そういえば。この間、授業で書いてもらった詩があるでしょう?」

「はぁ…それが?」

国語の授業でコンクールに応募するからと、全員に書いてもらった詩だ。確か、アズマさんへの熱い想いを詩にのせた気がする。

「なんとね、あなたの詩が入賞したのよ」

「えぇぇっ!?僕のが!?」

「ふふっ、そうよ。淡い恋心が胸に響いたといっていたわ。」

「あ、あぁ…そう、ですか…。」

なんてこった。入賞するとは。

「それにしても、南ちゃんは恋する乙女なのね。」

「へ!?いや、そんなこと!!?ないです!!!!」

「あらあら、大丈夫よ。あなたの好きな人は知っているわ。」

そう言って、月先生はアズマさんに向かって「ねぇ?」と言ってほほ笑んだ。

「あぁぁぁぁぁ!!!違うんです!!恋とか全然してないです!全然!!!」

予想以上に恐ろしい人だ。でも本当に恋とかじゃなくて。さすがに僕でもそんなことはない。

そこで、僕はある事に気がついた。

「ところで、2人は何をしていたんですか?」

「あら、別にただのおしゃべりよ。ねぇ?」

「あ、はい。月先生とは前から仲良くて。」

アズマさんと月先生が…意外だ。

「…前からって?」

「ふふっ実はね、私はアズマちゃんのお母さんの先輩なのよ。」

「え!!?」

あのアズママさんと!?まさか!でも、聞いていいのかなこれ…でも!!

「それって、もしかして月先生も…」

「南ちゃん、月先生は元ヤクザだよ。」

アズマさんが説明してくれたが、ヤクザって…こんな優しそうな人が、でも思い当たる節はわりとたくさんあった。

「ちょうどあなたたちと同じくらいの頃よ。本当、あの頃は楽しかったわ。あの子も南ちゃんのようにとてもいい子だったわ。」

「アタシ、小さい頃から母さんに「お前も月さんみたいな先輩になるんだぞ!!」って言われてきました。」

本当に先輩だったんだ。

でも、僕は気づいてしまった。この人、いくつなんだろう…でもさすがにそれは聞けなかった。

そこに、一人の人物が現れた。

「あ!アズマちゃんに南ちゃん!何してるの?帰ろうよ!」

声を掛けてきたのは、西だった。すると、月先生が西に、

「あら、早乙女くん。どうしたの?早く帰りなさい?」

「ぁ…月せんせ…あの、アズマちゃんと南ちゃんが…」

「帰りなさい。」

「はい。」

そういって、西はしょんぼりしながら帰って行った。

「え…?なんで西にはあんな…?」

「ふふっああいう子には厳しくしてあげないとね。」

厳しく…?そこで僕は、アズママさんと西ママさんが仲が悪い事を思い出した。なるほど、だから月先生は西の扱いがあんななのか。

「でも、あなたたちもそろそろ帰りなさい。」

「あっ!はい。じゃあ、帰りますね。」

「ふふっ気を付けてね。」

そういって、僕たちは帰る事にした。帰り際に、「今日の事は秘密よ。」と笑いながら言った。やっぱり教師的にはマズいんだ…

靴箱を出たところで、校内放送が流れだした。毎日四時半に放送委員が流す、帰りの放送だ。

〈…ピーンポーンパーンポーン…〉

〈えー、みなさーん、四時になったでぇー、用の無い人は、はよぉ帰るんやでー!〉

放送をしているのは、カラオケで会った大坂さんだった。それにしても、原稿無視のめちゃくちゃな内容だ。

〈部活をしとるみんなは、部活がんばるんやでぇー!そんじゃああんたにパスや!〉

スピーカーの向こうから話声が聞こえたかと思うと、別の人が話し出した。

〈はぁーい!みなさーん!お知らせだよぉ。最近、近くでフ・シ・ン・シャ?がでていまぁーす!怖いねぇー〉

それは、同じクラスのとこちゃんだった。マイペースを極めたこの2人が放送って大丈夫なの、これ?

〈だからぁ、気を付けて帰るんだよ!〉

〈お?とこちゃん、あれ言わんでええんか?〉

〈あ!忘れてた!〉

またもや話声が聞こえてくる。全部丸聞こえなんだが。

〈秋兎くーん?まだいる?一緒にかーえろ!校門で待っててねぇー!〉

あげく、校内放送で話しかけて来るとは…本当に自由な人だ。校門の方で、

「おい、秋兎!帰るぞ!!?今日は俺と帰るって約束しただろ!?」

「とこちゃんが…とこちゃんが俺を呼んでいる…!!」

おそらくほっくんと秋兎さんだが、気にしないようにした。校門にしがみつく秋兎さんをひきはがすほっくん。多分あれは見たらいけないやつだ。

〈えー、本日の放送は、2-Aの大阪こと金太郎とー〉

〈1-Aの、とこでしたぁ〉

〈そんじゃぁみんなー、さいならさーん〉

〈ピーンポーンパーンポーン……〉

妙に長かった放送が終わり、帰ろうと思い、校門に向かうと秋兎さんは一人になっていた。ほっくん、あきらめて帰ったんだな…。

気が付くと、もう五時になっていた。放送長すぎだろ!!なんで三十分のあんの!?


今日は、この二時間だけでどっと疲れた気がした。

もう第三章ですよ!はやいなぁ…

今回は、学園でのまったりしたお話です

いよいよ学園って感じがしますね!!

次回は生徒会(の予定)です!

今回はあまり出番のなかったにっしーをフルボッコにしますよ(ニッコリ


そういえばこの間、といってもだいぶ前ですが、友達に「ナリのオリ子ってみんなお花飛んでるよね!!(天使の笑顔」と言われまして…

そうです。飛んでます、はい。

南ちゃん(アズマちゃんの前で)といい、とこちゃんといい、生徒会の子(次回出すぜ!!)といい…ほわほわしてるこが好きなんです。

いいじゃないか!可愛いじゃないか!!


というわけで、今回はここで!

じゃあなっ!!

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