日陰戦争
――惑星「ゴールデンボール」。
私達が住むこの星のほとんどは砂漠だらけ。
私の名前は「シラツキ」。
まぁこの星の住民の1人よ。
この星の住民は生まれつき太陽の光に弱い。
すぐにではないけれど太陽の光に当たり続けてしまうと徐々に体が蒸発、最後に待ち受けるものは……死!
何とも生きづらい星……。
そんな私達を守るものは「日陰」。
自分の体を太陽の光から守るために、崩壊した建物等の「日陰」に隠れながら何とか生き長らえている。
この星の住民のほとんどは自分の命のことしか考えていない。
自分の安全地帯「日陰」という名のテリトリーを増やすため、毎日のように戦争が起こっていた。
戦争を止めるために必要なのは「オアシス」。
この星の何処かにあるらしいけど、本当に存在するかはわからない。
それでも、私達のような太陽の光に弱い種族は、常に水分を保っていなくてはいけない。
その為にはたくさんの水が必要なの。
もし「オアシス」が見つかればこの戦争を止められる。
この世界の何処かに必ずそこはある!
そう信じて、私は今日も広大な砂漠を歩き出す……。