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食中毒

作者: 山通 雪グ

深い溝の入り口から大きな道が伸びている。

冬にもかかわらず緑を生やした街路樹にはイルミネーションがからみついていた。

彼らは、夜中になっても光合成をしなければならないのか。

呼吸だけをさせてはもらえないのだろうか。

もうお腹いっぱいだろうに。


人間は食べなければならない。

食べなければ、人間は死んでしまう。

らしい。

私は食べたくない。

食べれば食べるほど、身体に毒が入ってくるような気がして、吐き出したくなる。

けれど、毒は美味しい。毒と、それに毒された本能が、私を食事へ駆り立てる。


さっき食べたファストフードの甘さ、塩辛さ、脂っこさ、そして毒々しさが私の頭の中でちかちか光り、偽りの満足感を生み出す。

また私は取り憑かれたようにあの店に行き、塩と油の固まりを貪り食うだろう。

私は口を押えて人気のない方へと走り出した。



拝読ありがとうございました。これも詩のつもりで書こうとしたんですけど、ついに詩から完全に離れたのでエッセイということにしました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白い切り口ですね 毒というのは、これは完全に 忌み嫌われるものという意味ですよね? [気になる点] 文章のリズムですね 読点の置く場所を意識すれば色々変わりますけど。 とりあえず『らしい…
2014/01/22 06:10 退会済み
管理
[一言] 毒……か、確かに。でもこの文章を見てもなお、腹が減っているのは私の仕様です。
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