初めての魔力
俺がこの世界に落ちてから、1年がたった。
母親の名前はマリーだった訳だが、父親の名前はまだ分からない、母があなたとしか言わないし、父も自分の名前を言わなかったからだ。
因みに、自分の名前はヴァロだったりする。
そして、これは一歳になって分かった事だが、俺は、女としてこの世に生まれ落ちたらしい、鏡をみてわかった、ヴァロって女の名前なのか?
鏡をみて分かった事はもうひとつある、どうやら俺達はエルフかもしれない、何故なら、耳が長かったからだ!
「ヴァロ?」
母の声が俺の思考を中断させる。
「なんれしゅか?」
チィ!
「今日は魔力を操る練習をしましょう、まずは魔力を見る練習ね。」
「ま……りょく………?」
魔力とゆうのは何?自分がエルフっぽいとこからうっすら存在を確認したい物だったが。
て、いうか神サマに剣と魔法の世界といわれた記憶がある。
「私達は、訳あって魔力を隠してるけど、生き物なら全ての物が魔力を持ってるの、まぁ、例外もいるんすけどね、魔力は魔力を持っていれば見れるのよ、ここで登場するのがこれよ。」
そういって母は携帯位の大きさの真っ白な、機械らしきものを取り出した。
「この機械は、相手に魔力を流し込むための物よ、ヴァロに魔力を流し込んで魔力を感じてもらうの、そしたら魔力見やすくなるわよ。」
そういって母が機械を俺に近づけた時、俺は何かが体の中で動いてるのを感じた。
「おぉ!」
「分かった?じゃあこれは何色に見える?」
そういってさっきの…いや、さっきとは色が違う、赤、青、緑、黄、白、黒。
「いっぱいみえりゅよ。」
「何個位かな?」
「六個れしゅ。」
「え?全部!?あり得ない!」
どうやら、テンプレの通り、異世界ではチートのようです。
中々難しいですね。
うっし、がんばるぜぃ!