第二話
天空界の朝は、いつも甘い吐息で始まる。
薔薇の花びらが降り注ぐ大浴場で、私はミーテル様の膝枕に横たわっていた。
天使の侍女たちが、羽根のブラシで私の背中を撫でながら、神乳を塗り込んでくれる。
「んっ……ミーテル様、そこ……もっと……」
「ふふ、可愛い声ね。今日は特別に、私が直接洗ってあげるわ」
ミーテル様の指が、私の胸の先をそっと摘む。
瞬間、身体の芯がビクンと跳ねて、甘い蜜が溢れてしまう。
(ああ……もうダメ……朝からこんなに……)
天使たちも微笑みながら、私たちの愛撫を見守ってくれる。
もう何人も、天使の羽を震わせながら
「私も……私も……」と順番待ちしている。
水鏡に新しい国が映ったのは、昼下がりのことだった。
西の大国、ルヴィア王国。
金髪縦ロールの王女が、婚約破棄劇の真っ最中。
相手は隣国の王子で、相手の連れは黒髪の聖女。
「あなたはもう用済みよ! この私が王子様の婚約者になるの!」
王女が泣き叫ぶ姿が、なんだか懐かしい。
ミーテル様が私の耳を舐めながら囁いた。
「ねえ、スカーレット。あの子、可愛いでしょ?」
「……はい、とても」
「連れてきちゃおうか?」
私は即答した。
「お願いします。ミーテル様の愛を、もっと増やしてあげたい」
だって、私だけじゃ足りない。
ミーテル様を満足させるには、もっともっと可愛い子が必要だから。
指パッチン。
次の瞬間、ルヴィア王国のパーティー会場に、私たちは降り立った。
ミーテル様は純白のドレス、私は真紅のドレス。
二人並ぶだけで、周囲の空気が甘く蕩ける。
「え……あなたたちは……?」
泣き腫らした王女が、ぽかんと口を開ける。
私は優しく微笑んで、彼女の手を取った。
「大丈夫。私たちが救ってあげる」
ミーテル様が王女の顎を指で持ち上げる。
「美しいのに泣かせてごめんなさいね。さあ、私たちの愛子になりなさい」
王女の瞳が、トロリと溶けた。
「は、はい……女神様……スカーレット様……」
天空界に三人目の愛子が加わった。
名前はエレオノーラ。
金髪縦ロールが乱れるほど抱かれて、すぐに私と同じネグリジェを着せられていた。
「スカーレットお姉様……もっと、教えてください……」
「ふふ、いい子ね。まずはここを……こうやって……」
ベッドの上で、私はエレオノーラの耳元で囁きながら、ミーテル様と一緒に彼女を蕩かしていく。
天使たちはもう十人以上、羽を震わせながら順番を待っている。
神域は甘い喘ぎ声で満ちていた。
水鏡の向こうでは、ルヴィア王国も滅亡していた。
聖女は魔物の餌食に、王子は奴隷市場で売り飛ばされ。
誰も、私たちの名前を知らない。
知る必要もない。
ここにいるのは、ただの「女神の愛寵」たちだけ。
「次はどこに行こうかしら?」
ミーテル様が、私とエレオノーラの髪を交互に撫でながら微笑む。
私は甘く答えた。
「どこでもいいです。ミーテル様が望むなら、世界中全部……」
エレオノーラも頷く。
「私も……もっと、もっと可愛い子を連れてきて……」
三人で顔を見合わせて、くすくすと笑い合った。
(これが、私たちの永遠の遊び)
天空界は今日も、甘く淫らな香りで満ち溢れている。
女神の愛子たちは増え続け、私たちは永遠に、蕩けながら幸せに生きるのでした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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