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強欲の魔王  作者: らいね
第一部
1/1

第一章:強欲の魔王

っく・・・・・眩しい


そうか・・・・私は転生できたのか。


「〇$%▢#&△」


転生した事実を確認していると誰かの声が聞こえた。


む、さすがに何を言ってるかはわからないな。まあ、そのうち言葉は覚えよう。さすがに日本語だけではやっていけないからな。


そんなことを考えていると、先ほど話しかけてきた母親らしき長い赤髪の緑色の目をした綺麗な女性が、微笑みながら,自分を抱き上げてきた。


ふむ・・・・とりあえず笑っておくか。しかしさっきからずっと前世ではなかったような感覚があるんだよな・・・・なんというか、血が体中を駆け巡っているのを実感しているような感覚だ。


『確認しました。スキル《魔力察知》を獲得しました。』


!?急になんだ?《魔力察知》だって?何のことだ?そうか、この体の中を駆け巡っているこれが魔力か。魔力を認識したから《魔力察知》を獲得したということか。それよりもこの声はなんだ?


『ユニークスキル《叡智》による影響です。』


なるほど。これはかなり役に立ちそうなスキルだ。でも《叡智》の声は日本語なんだな。まあ、それはいったん置いといて、《叡智》はどんなことができるか教えることは可能か?


『可能です。ユニークスキル《叡智》の概要を表示します。』


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スキル名:《叡智》

種別:ユニークスキル

概要:サポートに特化した自立型スキル。所持者の思考を読み取り、最適解を導き出し音声で提供す

る。また、所持者に発生した変化などに対しての報告することも可能。

権能

エクストラスキル《解析鑑定》選択した対象の解析及び鑑定。また、解析したものの詳細な情報を開示してくれるスキル。


エクストラスキル《超速演算》自身の演算速度を大幅に上げることができるスキル。


エクストラスキル《並列演算》複数の演算を同時にすることができるスキル。


エクストラスキル《思考超加速》思考時間を加速させ、体感時間を千倍まで引き延ばすことができるスキル。


エクストラスキル《詠唱破棄》魔法などの威力を落とすことなく詠唱を破棄することができるスキル。

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おお!これはすごいな。《思考超加速》とか攻撃当たるのか?あ、でも体感時間だけしか上がらないからその分自分の体を動かすのも遅くなるのか。それにしても産まれて間もない赤子がこんなに有能なスキルを持っていていいのだろうか。


とりあえず《叡智》って呼びにくいな・・・・確かギリシャ神話にメーティスっていう知恵の女神みたいなのがいたよな。ふむ・・・これからは《メティス》と呼ぶことにしよう。


『了解しました。』


それじゃあメティス。自分の情報を開示してくれ。


『了解しました。情報を開示します』


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名前:ヨル・ハーヴァン

種族:人間族

年齢:0歳

性別:男

状態:健康

所属:グランベル王国ハーヴァン男爵家長男

称号:《強欲の魔王》

スキル:ユニークスキル《叡智》ユニークスキル《強欲》スキル《魔力察知》

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ほう、私の名前はヨルというのか。いい名前だな・・・・・・・《強欲の魔王》ってなに???魔王って明らかにダメな奴じゃない?あれ?・・・・・・ちょっと一回落ち着こう。それとあともう一つ問題があるんだよね。ユニークスキル《強欲》だ。とりあえずメティス、《強欲》の解析お願いします。


『了解しました。ユニークスキル《強欲》の概要を開示します。』


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スキル名:《強欲》

種別:ユニークスキル

概要:大罪系スキルのうち《強欲》を司るスキル。『奪う』ことに特化したスキル。相手の『スキル』『経験』『記憶』を奪うことができる。また、スキルの獲得に対して大幅な補正がかかる。

権能:

スキル《強奪》対象に振れることによって、持ってるスキルをランダムで一つ奪うことができる。ただし、一度使った相手には使うことができない。


エクストラスキル《収奪》対象に振れることによって、十分以内に対象の使用したスキルを奪うことができる。ただし、一度使った相手には使うことができない。


エクストラスキル《掠奪》相手の状態が死亡、または相手が了承した場合に対象に振れることによって、対象の『スキル』『経験』『記憶』を獲得することができる。ただし、一度使った相手には使うことができない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なにこれちょーすごい。


まあこれだけのスキルが手に入る代償が魔王の肩書というわけなら甘んじて受け入れよう。


それはともかく、うちの家って貴族なんだな。でも男爵かぁ、なんか中途半端だなぁ・・・・・・・ふむ。でもまあ、くそみたいな家に生まれる可能性もあったわけだからそれなりにいいほうなのかな?


そんなことを考えていると抱きかかえられていることを忘れていた自分の顔を不思議そうにのぞき込む母親がいた。


そういえば今は母親の腕の中なんだった。スキルに夢中になりすぎてすっかり忘れてた・・・・・・はて、どうしたものか。まあこういうときはスマイルしておけば何とかなるだろう。


すると母親は安心したような顔でヨルを小さな布団のような場所に寝かせる。


・・・・・なんか疲れたな・・・・今日はもう寝よう・・・ではおやすみなさい。新しいマイマザー。

名前:ヨル・ハーヴァン

種族:人間族

年齢:0歳

性別:男

状態:健康

所属:グランベル王国ハーヴァン男爵家長男

称号:《強欲の魔王》

スキル:《叡智》《強欲》《魔力察知》

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