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雅雄記  作者: いかすみ
第二章 始祖
7/43

07 始祖1後編

始祖 狼拳(後篇)



そんなに大きくないがこぎれいな宿屋だった。

悪くはない店だ。

夕方の呼び込み時なのか綺麗な女の子が呼び込みをやっていた。

ところが、こちらの顔を見たとたん、

「いらっしゃーい、・・・兄さん何しに来たの」

その娘は、いやな顔をする。

とても客を迎える態度ではない。

どうやら、男の妹のような雰囲気だった。


可愛い顔なのだが、口調は鉄火の女だ。

「どの面下げて現れるの、また借金なの!」

矢継ぎ早の文句の連続に飲まれる一郎と雅雄。

「すまん、助けてくれ。この方達の一晩の宿を頼む」

情けない声で妹に頼んでいる。

「あんた達、兄さんを脅して宿に泊まるつもりかもしれないけど、そんな男!

 煮るなり焼くなり好きにしておくれ」

完全に見捨てられたようだ。

その様子に、今までやってきたことが想像できる。


一郎が雅雄を見る。

雅雄は表情も変えず

「それじゃ、首を切ってさらしておこうか。ナイフを借りれるか」

「おいおい、おだやかじゃないな。ここじゃやばいだろ」

「もちろんだ、さっきのところで、正当防衛ということでいいじゃないか」

そう言って戻ろうとする。

雅雄には契約の履行なので気にもしない。

「ちょっと、待ちなさいよ。兄さんがなにをしたか知らないけどひどいじゃな

 い」

さっきまでの態度と少し変ってきた。

こうなると人間主導権はどちらがとるのか興味がわく。


一郎が説明する。

「ごろつきを集めて闇討ちをしてきたんだ」

娘が息を呑む、そして男を睨む。

男は娘から目をそらした。

それが事実なのを暗に認めた行動だ。

娘のほうは一郎を見て、

「兄さんを助けてくれるの?」

どうやら雅雄の言った事を信じた。

見捨てれば確実にやると思われたのだ。

雅雄としては、契約なので当然だ。

一郎はその辺の事情を説明する。

「助ける条件が一夜の宿だからな」

娘は兄のほうを睨む。

「いいわ、一晩だけよ」

そう言って奥に入っていく。


「やさしい妹でよかったな。手間が省けた」

そう言って雅雄は男を見る。

言葉の端に実行の意思がありありだ。

男はその顔を見た瞬間ちびった。

雅雄が本気だと判ったのだ。


一郎はそんな二人を見て呟く、

「この爺さん、おれより遥かに人慣れてる。俺が善人に感じるぜ」

一郎も雅雄が『本気だった』と気付いたのだ。

二人は男を引きずって宿に入っていく。

変則の3人は部屋に入ると早速風呂に行く。

もう男は二人に逆らう気力は無い。

とくに雅雄の方の怖さに気づいたようだ。


風呂でのんびり過ごしていると娘が来た。

兄の着替えと体を拭く布を置いていく。

一郎が小声で『お前の兄貴が漏らした』と教えていたからだ。

礼をいう一郎、その辺は礼儀ただしいやつだ。

躾の良さを髣髴する。

事情を聞くと孤児院を出て傭兵をやっていた。


お風呂を出て部屋にもどる。

そこに、『食事は酒場の方で』というメモが置かれていた。

兄と顔をあわせたくないのが見え見えだ。

三人は、食事をするため酒場に顔をだす。

先ほどの妹が給仕として働いていた。


客は10人ぐらいで空いていた。

料理が目の前に置かれる。

二人分しかない。

兄の分はなさそうだ。

どうやら、人間扱いされていない。

一郎は苦笑しながら酒を頼む。

つまみを一品取ると男に残りを渡していた。


「酒は別勘定だからね」

娘は、そう言って持ってきた。

どうやら宿代だけらしい、当たり前か。

御膳には、酒以外に軽食程度の食事が乗っている。

一郎が兄の方に食事を譲ったのを見ていたようだ。


雅雄は娘に声を掛ける。

「お嬢さん、最近事件でもあるのか。やたら兵士が多いように見えたけど」

娘は兄の方を見ないように返事する。

「誘拐事件が多発してるの。子供から大人まで10人ぐらいさらわれて、女の

 子ばかり」

その言葉に、一郎が反応する。

「美人かい」

「そうね、割と美人が多いわ。金持ちばかりじゃないから」

「金を要求じゃないというのは怖いな。町から出る前に捕まえないと売られて

 しまうからな」

「そうね。おそらくそういう用途でしょうね」

「姉さんも気をつけないとやばいよ」

「わたしなんか、大丈夫よ相手にされなから」

「そうか、結構好みなんだけどな」

「お世辞として聞いておくわ」

そう言うと奥に入っていくが、まんざらでもなさそうだ。


雅雄は男に聞く、

「おい、お前さん、裏情報に詳しいんだろう。なにか聞いてないのか?」

男は雅雄に対して恐怖を感じているのか目を合わせずに答える。

「私のところには一切情報が入ってきていないです」

一郎はそれを聞くとやはりとうなずく。

雅雄がさらに聞く。

「お前のボスは誰だ」

「町外れの屋敷に住む、りゅうさんです」

その名前には一郎も心当たりがあるようだ。

町ではかなりの名士らしい。

表の顔というところなのだろう。


雅雄には人間の裏も表も関係がなかった。

事件の背後に存在している男なのは確実だ。

「お前さん、これから人間として生きたいか」

「もちろん、人間として生きたいです」

「そうか、鬼になりたくないなら明日そこへ案内しろ」

一郎は怪訝な顔で意味を聞く。

雅雄は答えた。

「こういう情報は裏で当然憶測なり真実が流れる」

「当然だ」

「ところが割と情報通のこいつに情報が流れてこない」

「それだけ情報が無いじゃないのか」

「一人二人なら無い場合もあるが、10人以上だ無いわけがあるか」

「どういう意味だ」

「こいつの情報源に犯人がいるんだよ」

雅雄は背後の関係を一郎に教えた。


それまで静かにしていた男がしゃべりだした。

「竜さんは町の名士だ、絶対にそんなことはしない」

雅雄が続ける。

「身内に情報を流すときは完全な偽情報か流さないかのどちらかだ」

「でもこいつが末端の馬鹿なら知らない可能性は」

「こいつの指示であれだけのくずが動いたんだ、ある程度の幹部なんだろう」

「そうだな」

「ボスはアホと決まってるがな、情報を止めて隠すなんて最低だ。この場合本

 物と偽を混ぜてばら撒けば判らなかったのに」

情報という物を扱う技術が未発達の世界だと判る。

「そりゃ言いすぎだろう情報が無ければ犯人はわからないと思うのが普通だろ

 う?」

「おい聴いてるか。明日協力すればお前は無実だ。逃げたら共犯として妹にも

 迷惑がかかるぞ」

暗に、妹を人質に脅す。

これでは、どちらが悪役なのか?

もう男はうなずくしかなかった。

この二人の恐ろしさが身にしみているのだ。

こうして物騒な相談をした三人は静かに眠った。

一名は眠れなかったのだが。



男は考えた。

雅雄という男はボスのことを全然恐れていない。

そもそも、何も恐れていない事を知る。

囲んだ時もこの男は、我々を気にしていなかったことを思い出していた。

そして、人の首をそこらの花を折る程度に殺れる。

まるで、人間には思えない行動だ。

男が生きているのは、連れの一郎という男がそれを望んだからだ。

そうでなかったら、あの場の男は皆殺しだった可能性もある。

老人に殺意を向けていたら確実だっただろう!

人の機微を見てきた男だから判った。

目の前の老人は『恐ろしい!』の一言だ。

この雅雄と言う老人に関わってしまった限り男に逃げ道は残されていない。

逆らえば、草を刈るように始末されるのは確実だ。

悪ぶっていたが、真の悪人(魔王?)の前に無力な事を知った。



男を先導にボスの家に行く。

場所を確認したところで雅雄が男に指示を出す。

「警備隊に行ってここを案内しろ。中で暴れてる人間がいるので取り押さえて

 ほしいと言ってな。間違っても正直にいうなよ。捕まって牢屋にぶちこまれ

 るぞ」

その内容に、一郎が質問する。

「なんで正直に言ってはいけないんだ」

当然だ。

『誘拐された娘が屋敷にいる』と言えば、警備隊は動くと思われるのに?

雅雄がその返事をする。

「きまってるだろう、警備隊の中に仲間がいるからさ」

「ばかな、それじゃぐるだというのか」

一郎には信じられない内容だった。

「全員というわけじゃない、ごく一部だ」

「なんでわかるのだ」

「これだけ警戒が厳重で犯行が行われてるからさ」

「死角ならいくらでもあるだろう」

「襲われる一瞬ならあるかもしれん。だが誘拐となれば運ぶ途中もある。そう

 いうのを内密にやるなら警備隊を仲間をいれるのは当然だ」

「でもそういう仲間に当たらない可能性もあるだろう」

「屋敷内で暴れてる奴がいるとなれば確実に出動するだろう。わずかでもリス

 クは少なくするのが正解だろう」

雅雄には人間の弱みが良く判る。

弱みを握られて、脅されれば従うしかない。

警備隊の内部にもそんな人間は存在するのが当たり前だ。

それは、どんな立場の人間も同じだった。


一郎はまだ呟いている。

「もし誘拐された娘が居なかったらどうするんだ・・・・」

「そのときは、警備隊を蹴散らして出てくるだけだ。気にすることじゃない」

おおいに気にしてほしいところだが、もう黙る一郎。

そう言うと雅雄は、男を警備隊に向かわせる。

男は顔面蒼白で、雅雄の言う事をしっかり反復していた。

その様子に一郎は首を傾げるだけだった。

この時点、一郎はまだ雅雄の恐ろしさを知らなかったともいえる。

二人は屋敷に向かった。



一郎はまだ不満だらけだった。

「なんでこの屋敷なんだ?」

この屋敷が犯人の場所とした理由が判らないからだ。

「10人以上だからさ、理由も無く食料を買い込めば目立つだろう。

 まして一人で運び込むことなんて出来ない。人の出入りが不自然じゃなく目

 立たない場所なんて限られるさ。

 近い将来出荷しなけりゃならないならなおさらだ」

雅雄の言い分にようやく納得できた。

情報という物をそのように見るのは初めてのことだった。

二人は、屋敷に侵入する。


当然、警備のものが出てくる。

しかし、雅雄に触られた?瞬間倒れていくのだ。

白目をむいて完全に意識を刈られていた。

無人の野を行くがごとくだ。

近付いただけで、警備の者達は倒れていく様に見えた。

一郎はあきれて付いて行くだけ。

森の時の対戦が指導だったのを知ったからだ。

本気だったら相手にならないのを目にした。

一郎の眼には老人が何をやったのかも見えないのだから当然だ。


屋敷の中は意外に広かった。

中央の通路の両側に客間のようなものがたくさんある。

二人は堂々とそこを進んでいく。

現れる警備の者は表と一緒で一瞬で制圧される。

メイドや執事たちは隅の方で震えていた。

暴れ者の傭兵達の上を行く暴力の前に逆らう気配も見せない。

これだけのことをしていながら、雅雄からは殺気や闘気のような物を一切感じ

させなかった。

どこまでも、平然としているのだ。

一郎は『強さ』という物を見せつけられた状態だ。

これが、真の強さなのかもしれないと思った。


階段のある大広間に侵入する。

「さて奥にいくか台所にいくかどちらにしよう」

「二階はいいのか」

「二階に隠すわけ無いからな」

「台所はなぜだ」

「食べ物を作れば運ぶしかないからな、こういう綺麗な家は隠しようが無い」

雅雄は、そう言って台所に向かう。

一郎は二次的情報から真実を暴きだすその手法に感心するばかりだ。

確かに、人は必ず食べて排泄を行う。

二階ではその手段が限られることを意味していた。


台所に向かう途中で、

「ほら見つけた」

そう言って絵を飾ってある壁を指す。

一郎には意味が判らなかった。

「なんだ絵じゃないか、これがどうかしたのか」

「そこじゃない、床だ」

「床?」

「金をけちるから地下牢の床はむき出しの石畳だ。絨毯に汚れが付いてるだろ

 う」

一郎が、改めて見てみるとわずかに毛が擦り切れて汚れている。

そのわずかな気配を見抜く老人の眼力に恐れ入るばかりだ。

「それじゃ二回戦はじめようか」

雅雄が、そう言って絵に蹴りを入れる。

絵の価値は無視した行動だ。

と言うより絵そのものが扉だった。

扉は一瞬にやぶられる。

扉の後ろで構えていた用心棒は吹っ飛ばされていた。

開けた瞬間、襲い掛かるように隠れていたのだ。

一郎は今までの人生では結構無茶してたと思っていた。

この雅雄のむちゃくちゃぶりにもう笑うしかない。

しかし、次元の違う暴れぶりには痛快さがあった。


地下への階段を下りたところで鉄格子に阻まれる。

だが女達の声は確実に聞こえた。

一郎はそれを破ろうと身構えるが、雅雄は落ち着いたものだ。

「ここから先は警備隊にまかせればいい」

そういって引き上げていく。

雅雄には誘拐犯の存在さえ確認できれば後は警備隊の仕事だった。

一郎は手柄がなくなると引きとめようとするが雅雄は無視する。


通路に戻ったとき警備隊が屋敷に侵入してきた。

一郎の説明で警備隊が地下に進入していく。

これで、一郎達が挙げた手柄は警備隊に奪われることになってしまう。

一郎にはものすごい不満なことだった。



警備隊は牢屋の前の格子で手間取っている。

その間に雅雄と一郎はそこを離れると二階に侵入する。

逃げそびれたボスの竜は部屋で隠れていた。

雅雄がその首を捕まえ、耳元で2,3話をする。

ボスはうなずくと引き出しから鍵を出す。

そして部屋から出て行く。


その後、雅雄は書類を調べて、

権利書とそれ以外に3枚ほどの手紙のようなものを取り出す。

後は暖炉に入れてもやしてしまった。

一郎は金目の書類があるのではと抗議するがとりあわなかった。


誘拐された女と子供は無事保護された。

犯人の一部は牢の奥に隠れていたが警備隊の進入に抵抗をあきらめて降伏した。

ただボスの男だけは見つからず逃げられてしまった。

どうやって逃げたのか不明だった。

手柄は警備隊がすべて持っていってしまった。


しかし、一般には知られてなかったが、雅雄たちはやることはやっていた。

警備隊が地下牢に梃子摺っている間に二階を征圧していた。

ボスの男を逃がす代わりに屋敷と土地を手にいれていたのだ

一郎は雅雄のあくどさにあきれるばかりだ。


その後、権利書を持って一郎と雅雄は警備隊事務所に顔を出す。

警備隊長は自分達が手柄を独り占めしたことに負い目がある。

当然、文句を言いにきたと思うので隊長室に連れ込んだ。

雅雄が例の手紙のようなものを隊長の前に見せる。

隊長は顔色をかえた。


その後、あの屋敷の権利はすべて一郎のものになる。

積極的に隊長が動いてくれたからだ。

一郎にとって不思議だった。

顔色を変えた隊長と隊員の前で手紙を中身を見せずに燃やしたことだ。

脅すにしては証拠を消してしまっては意味が無いのにと思った。

それなのに隊長はうごいてくれた。

雅雄と出会ったとき、人との付き合い方を知らないといっていた。

それなのに、自分より遥かに人の使い方を知ってることを痛感する一郎だった。


結果的に

ボスが管理していた借金はすべて灰になっていた。

屋敷のメイドや召使達は借金から解放されて喜んでいた。

また、多くの店など管理費とか言われ結構利益を吸い上げられていた。

犯罪の系統図のようなものが町の掲示板にはりだされていた。

本来一般には知られてはならない情報に警備隊のものは忙しくなる。

非合法犯罪組織の隠れ場所まで張り出されていたからだ。

町から犯罪組織は逃げ出していくしかない。

あのボスの建物は近くの孤児院に寄付される。

狭い建物から広い屋敷にうつされることになった。

子供達は環境の変化に喜んでいた。

あの宿屋の男は雅雄からおどされて働くことになった。

孤児院でしっかり働かないと痛い目に合うと言われたのだ。


そして一郎には狼拳の奥義書が渡された。

代わりの孤児院の土地が一郎名義にかきかえられて道場になっていた。

一郎には懐かしい土地だ。

そこで育った一郎だった。

一郎は雅雄から狼拳の真髄を教えられる。

さらに奥義書で完全に自分のものとした。

一郎の気は奥義書から供給され充実していく。

もともと、その方面の才能があったので伸びるのはすぐだった。

奥義書の機能の一つだ。



町の多くの人は一郎が身を挺して戦ったと思っていた。

誘拐犯人を見つけ、犯罪組織をあばき、孤児院をその屋敷に明け渡した。

そして、道場を経営していると思わされていた。

その気高い行動に拍手を送る。

さらに警備隊が手柄を全部持っていったこと。

そのため、同情が一郎に集まり名前が広まった。

そのため一郎は期せずして町の名士になっていた。

一郎もあきれはてて否定する気もない。

手柄を譲ったことで名前を売るという手法にだ。

終ってみれば、出会ったときに一郎が言った望みがすべて叶っていたことに驚

くばかりだ。


あのいかさま男の手腕はすごく、孤児院は順調に経営が行われいく。

本当に心を入れ替えて仕事に励んでいた。

美人の妹は兄の変身振りに驚いていたぐらいだ。

そして、良く孤児院に顔をだすようになった。

目的が一郎なのはみえみえだ。

狼拳は傭兵の間で流行して広まっていく。

孤児院の子供は一郎から狼拳を教えられて白国全土に広がっていった。



雅雄は孤児院を一目みたときから気づいていた。

孤児院の構造が狼拳の道場に最適なことに。

それゆえに、手間を掛けて一郎に孤児院が渡るように手配を行った。

雅雄はこの事件以後、一郎に狼拳を教えるとほどなくして旅立つ。

ただ、去り際に誘拐事件の被害者と屋敷のメイドのところに立ち寄った。

一郎の名義で、治療が目的だ。

その後、一郎の所に嫁騒ぎが多発したが宿屋の娘にすべて返り討ちにあう。

狼拳の道場では、しばし女性が主導権を握る事が多い。

その土壌がこの時作られたのかもしれなかった。



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