始まり
これは1枚の招待状から始まる物語だ。
「今日もつかれたな」夕暮れ時に響くこの声の主は帝国学園の高麗瞬だ。「いやーにしても最後の監督がなぁ」
呆れたような諦めてるような低い声を出して佐藤昌が
言った。そんな他愛なもないようなこと言いながら帰路を後にした。「何か…ヤバくね?」少し引き気味で瞬がいった。「確かにあれは…」続けて昌も言った。
道幅いっぱいの肩幅にオーダーメイドしたであろう巨大なリュックを背負いながら、古い下駄を履いてこちらに近付いているからだ。さすがに怖くなった二人は脇道から帰ることにした。近くの路地裏に入った二人は気が抜けたのかさっきの話をしている。そんな二人の心とは裏腹に「カツンカツン」と前の方から下駄の音がした。
「え!?」二人は分からなかったいや、理解したくなかった。なぜなら、さっきの道幅の半分くらいしかないからだ。二人が、ギリギリ横に並べる広さで前からなんてどう考えても通ることができない。混乱している二人のことなんて知らんと言う感じで迫ってきた。二人が諦めて歩いていたら不思議なことに足音が後ろから聞こえてきた。不思議な体験をした二人は混乱しながら家に帰って行った。
家に帰った瞬が着替えていると、見たことない黒い手紙だった。「こんなん貰ったけ?とりま中確認するか」そう言い中から手紙を取り出した。
まとめると「これを貰った君はラッキーだね!この後遊園地にご招待~最後にプレゼントが貰えるかもだから頑張ってね~」ということだった。
行く訳無いだろというような顔しながら手紙を破り捨てて自室からでていった。