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under 500 Ⅱ

外せば、逆に変装

掲載日:2023/09/10

マスク時代は、終わった。


これからは、素顔時代に変わる。


ただ、してしまっている。


会社でマスクを、ガッツリと。



半分以上の人は、マスクを外している。


でも、そんな勇気ない。


口角炎の他に、外せない理由がある。


それは、入社時から常に、マスクをつけてきたからだ。



生まれた時点で、パンツをつけて外出している。


それなのに、急にパンツを外して、街を歩けるか。


歩けない。それと、同じだ。


同じか? 同じだ。



ただ、会社以外では外せる。


マスクなしで、歩いたことあるから。


前に、たくさんやってきたから。






会社から、まあまあ近いショッピングモールに来た。


でも、プライベートでは、誰にもバレたくない。



会社の人に、会社とは違う一面を、見られたくないんだ。


パリピ気味な一面は、特に。


だから、あえてマスクを外した。



勝負だ。


気付かれたら、終わりだ。


でも、気付かれないだろう。




やはり、現れた。


しかも、会社の仲良し三人組だ。


三人とも、スムージーを持っている。


ただスムージーを、スムーズに吸えずにいる。



どんどん、近づく。


どんどん、三人に近づく。


通路で、すれ違った。


でも、素通りだった。


特に、何も起こらなかった。



ただ、三人に対して、怒っていた。


心で、怒っていた。



三人は、かなり騒がしかった。


公共の場で、はしゃぎすぎていた。


うるさすぎて、恥ずかしくなった。





ただ、全然、気付かれなかった。


素顔になると、逆に分からないものなのだ。



自分の、影が薄いだけ。


理由がそれでないことを、心から願った。

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