たまご
ここに1つの卵がある。
机の上にポツンとある。
全く動じず置いてある。
いつからここに置いてあるのだろうか。
それは誰にも分からない。
どこからともなく縦にヒビが入る。
ピシッと大きくヒビが入る。
何だか揺れた気がしたのはただの気のせいだ。
段々とヒビが大きくなる。
そろそろ割れてしまうのだろうか。
そのままパキャッと割れて中身が出てくる。
まん丸な緑色の黄身が出てくる。
黄身なのに緑色。
そして、ビシャッと床に落ちて潰れる。
デロッと滑って潰れる。
これは一体何の卵なのだろうか。
それは誰にも分からない。
「たまご」です。