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短編集

日常が非日常へ

作者: 中野楓

初投稿なので、温かい目で見てください!

「んっ…朝か。はあ、やっぱりここにはなれないな。」


この世界に飛ばされてから一年。記念日といえばそうなのだが、俺からすれば良いものでもない。かと言って元の世界に特別思い入れがあったわけでもないので早くここでの生活に慣れようと頑張ろうとはしているが…。


まあ切り替えて、今日ぐらい昔のことを思い出してもいいだろう。


あれは向こうで17歳になる誕生日の朝だった。諸事情で一人暮らしをしていた俺はいつもと何も変わらず、学校へ行く支度をして出発して直ぐのことだった。家を出て、信号が変わったのを見て横断歩道を渡ろうとした時に車が猛スピードで突っ込んできた。『某小説投稿サイトにありそうな展開だなぁ』と思った時には俺の体は宙を舞い地面に叩きつけられた。頭を強打した上、肋骨なんかが折れたような感覚があり段々とくる痛みに意識が遠のいていく中、『これ死んだな。ラノベみたいにこの後神様に会ってチートガン積みで異世界に行くとかないかな。』なんて、非現実的なことを考えた。言ってしまえば現実逃避だ。そんなことを考えていると意識は完全に落ち、五感が機能しなくなっていた。そうしてしばらくすると何やらとても大きな川のほとりに立っていて目の前に一隻の船があった。『これが、三途の川ってやつか?ってことはやっぱ助かんなかったか。さて、別に未練もないしさっさと渡っちゃいますか。』なんて考えて船に近づこうとすると突然視界が暗転し、少し前と同じように五感が機能しなくなった。こんな事になっても不思議と俺自身はとても冷静で、『どうしたんだろ』なんて考えていると再び光がさし、見えたものは日本とは思えないようなだだっ広い草原と、チラホラといる見たこともない生き物達だった。それをすぐに『あっ、これ異世界なのか?』と思い手荷物を確認すると、俺の身長の半分無いぐらいの長さの軽めの剣と少しばかりの食糧、それと周囲の地図、方位磁石見覚えのないメモ用紙、価値もわからない硬貨らしきものだけだった。メモ用紙に書かれた内容は『17歳の誕生日に不遇の死を迎えてしまった[[rb:大輔 > だいすけ]]君には神である私からファンタジーな世界でのやり直りをプレゼント致します。街に行くまでに最低限必要なアイテムを渡しました。これからの人生、楽しんで下さい。この世界については、そこの人々に聞いてください。では、良い人生を‼︎ 生と死を司る神より。』なんていう、読んでいて怪しさ満点の内容だった。


「取り敢えず、この手紙を少しは信用して地図にある1番近い街に行きますか。」


地図には明らかに現在地を示してそうな赤い点が書いてあり、『裏には街に着いたら処分してください。』とあからさまに書いてあることから本当に最低限の情報しか載ってないことがわかった。


「はあ、何が楽しんで下さいだよ。なんの知識もない奴を1人放り込むなっての。」


そんなことを考えながら、街の方へ歩いていく。


誤字脱字などありましたら教えてください。

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