第四話 初部活
きららと光が転入して1週間が経った。
そして、今日は1学年の生徒が待ちに待った初めての部活動が行われる日でもある。
チャイムが鳴ると生徒たちは一斉に各部の部室へと向かった。
きららはワクワクしながら部室のドアを開けた。
部員の視線がきららに集まった。2人の転入生のうち1人がこの部活に来るということを知らない者もいたようで、中には「あの子って例の転入生?」とヒソヒソ囁く者もいた。
部員の人数はきららの想像よりも少し多かったが、三年生の姿は1人しか見当たらなかった。
そのため、2年生の「琴橋桃珂」という女子生徒が副部長となっていた。
この学校の部活は天文学系しかないが、種類は20種類以上あるので2年生が部長の部活も少なくはない。
一方の光は少し緊張しながら部室のドアを開けた。
すると、きららと同様、部員全員の視線が集まった。
この部活は3年生が1人もいないため、2年生の「葉野道海螺」という男子生徒が部長だった。
各部活も今日の活動内容は統一されたいたため、各生徒の下校時刻の差はほとんど無かった。
放課後、光は昇降口で会ったきららとそれぞれの部活の今後の活動内容について話し合ったのだった。
作者コメント:天文学系の部活が20種類以上もあるのかこの中学は…
どんだけ星好きが集まっているのやら…