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月の種族と太陽の種族  作者: 半透明幽霊
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第二話 大人気の転校生

放課後、二人の転入生が廊下ですれ違った。二人はお互いに声をかけようとしたがそれぞれの友達に声をかけられたため軽く会釈し、友達の元へ行った。

翌日

昇降口でまた二人は出会った。

その時、二人は昨日話せなかった人物だと言うことを思い出し、顔を合わせた途端、声をかけた。

「「あのっ!」」

「あ、先話していいよ!」

「あっ、えっと、ごめんね!」

「君、昨日廊下であったよね?」

「うん。そうだよ。廊下で声かけられなくてごめんね。」

光が謝るときららは手をブンブン振りながら言った。

「ううん。こっちこそごめんね。えっと君の名前は…」

「僕は陽田光。昨日この中学校に転入してきたんだけど…」

それを聞ききららは目を丸くして言った。

「えっ!?昨日!?」

「ど、どうしたの?」

光は驚いた顔できららを見た。

「私も昨日転校してきたんだよ!すごい偶然!!」

きららが興奮した様子で言った。

「えっ!?そうなの!?」

光も目を丸くして言った。

「うん!私は昨日1-Aに転校してきたんだ。名前は月星きらら!よろしくね光君!!」

「うん。よろしくね、きららさん」

二人はにっこりと笑って言った。

その時、朝読書五分前を伝える放送が鳴った。

「あっ、始まっちゃうね!」

「うん。それじゃあまたね、きららさん。」

「うん!またね。きららさん」

これが、陽田光と月星きららが友達になるきっかけだった。

二人がそれぞれの教室に入るとクラスメイトが声をそろえて「「「おはよう!!!」」」と言った。二人は一瞬目を丸くしたが、嬉しそうに「おはよう!」と返事をした。

今日の一、二時間目は一学年全員でドッジボールを行った。ドッジボールの目的は今年入学してきた生徒たちの中を深めるためだ。

体育館での整列の際は、多く生徒の視線が二人の転入生に釘付けだった。

チーム分けがされ生徒たちがそれぞれの位置につくと、渚先生が笛を吹いてドッジボールが始まった。

きららはAチーム、光はBチームだった。

数分経過すると両チーム共に数人が外野に行っていた。そして、Bチームの男子がボールをキャッチすると勢いよく投げた。

「あ…」

狙いは風琉だった。誰もが当たると思ったその時、体育館にいた全ての人が予想外の光景を目にした。なんと風琉の目の前に迫っていたボールはある少女の手によって止められていた。

「な…転入生!?」

目を丸くしてボールを投げた生徒は言った。そう、ボールを止めた生徒はきららだった。

「ふぅ、危なかったね。大丈夫?私は月星きらら!よろしくね!」

にっこり笑ってきららは驚いて固まっている風琉に言った。

「あ…ありがとうございました……わ、私は…清水、風琉です…」

風琉は顔を真っ赤にしながらきららに小声でお礼を言うと後ろへ走って行った。

「さ、さあてみんな続きをやろう…」

驚きを隠せず言葉に詰まりながら渚先生は言った。それを合図に中断していたドッジボールは再び始まった。きららが「えいっ」とボールを投げるとボールはすごいスピードで先程の男子へと向かった。男子生徒は避けようとしたがもう手遅れ、と思った瞬間、光がすんなりとボールを止めた。そしてAチームへ投げた。

「「「う、嘘おおおおおお!!!」」」

先生や生徒が驚きの声が上がっている時にボールは空を切り、女子生徒三人に当たった。先生や生徒がさらに驚愕の声を上げた。そして、ボールを拾い上げた人物は風琉だった。風琉は恐る恐るボールを拾うと余裕を見せていた男子生徒に向かって投げた。すると、ボールは先程風琉に向かって投げた男子とその後ろの男子生徒に当たった。きららと光は少しびっくりした様子で風琉を見た。

ドッジボールの結果は引き分けだった。

試合が終わった後、光ときららの席にはたくさんの生徒が集まった。先生達も集まる程大人気な転入生であった。

作者コメント:二人の運動神経は異常です…

次話予告:この二人の人気度に勝る大人気人物現る!?

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