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月の種族と太陽の種族  作者: 半透明幽霊
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第一話 転入生

5月。中学校生活にも落ち着きが見え始めた頃のある日。こんな声が1-Aに響いた。

「ねぇ、知ってる?このクラスに転入生が来るんだって!」

「本当!?」

「やったー!!」

「どんな子かな?男子?女子?」

クラスは転入生の話で大賑わいだった。そしてそれを聞きつけた男子が、クラスをもっとざわつかせる発言をした。

「A組もか!?」

「えっ?それってどういうこと?」

クラスの視線がその生徒に集まった。

「B組にも来るんだよ。男子の転入生。そっちは?」

「「「ええー!!」」」

クラスの全員が驚いた声を上げた。

「そっちは男子なんだ!こっちはまだ分かんない。」

♪キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン♪

その時チャイムが鳴った。男子生徒はじゃあまた後でと言うと教室へ戻っていった。男子生徒が帰った後もクラスはざわついていた。すると、叉綺先生が入ってきた。その瞬間、生徒が口を揃えて言った。

「「「先生!A組に来る転入生はどんな子?」」」

先生は一瞬キョトンとした顔になったが、苦笑して言った。

「みんなそんなに気になるの?」

「「「気になる!!!」」」

先生はそれを聞き転入生について少し教えてくれた。A組に来るのは女子の転入生らしい。先生はもうすぐ来ると言った。生徒はその瞬間を待っていた。数秒後、先生がドアに目を向けると笑顔で言った。

「どうぞ、入ってください。」

生徒は一斉にドアのほうに目を向けた。

それと同時にドアが開いた。教室に入ってきたのは右目を前髪で隠した生徒だった。

「では、黒板に名前を書いて自己紹介をお願いします。」

生徒は言われた通り黒板に名前を書いた。

「月星 きらら」

きららが前を向いて笑顔で言った。

「みなさん初めまして。月星きららです!みなさんと仲良くなれるよう精一杯頑張るのでよろしくお願いします!!」

生徒と先生が一斉に拍手をした。

その後の10分間休憩の時間は大勢の生徒がきららの席に集まった。中には別のクラスから来た生徒もいた。しかし、それと同じ量の生徒がB組に集まっていた。なぜなら、B組には男子の転入生が来たからだ。その生徒の名は「陽田 光」と言った。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 月星きららと陽田光って名前が良すぎる これからどんな学校生活なんだろ
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