表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/16

誘拐事件






「あんたなんかに屈することなんて絶対ないから」






目の前の男にそう宣言する

私は絶対に負けたりしない







「それは楽しみだな。精々足掻けばいい」







男はそういうと、ニヤリと笑って私を押し倒した






――――――さて、勝利を手にするのは私か、それとも【化け物】か・・・













○○○○○○○○○○○



「でさ彼氏がね、今度は海に行こうって言ってて」

「うん」

「水着を買いに行かなきゃって思っているんだけど、麗華明日付き合ってよ」

「うん」



季節は夏

蝉が自身の存在を示すかのように忙しなく働くそんな季節

私はというとそんな存在など気にしないという風に涼しい屋内で呑気にコーヒーを飲用する

目の前にいる親友の声はちょっと聞こえているような、聞こえていないような・・・



「・・・朝、何食べた?」

「うん」

「・・・麗華」

「うん」

「聞いてないでしょ。私の話」



・・・ばれたか



「・・・ちょっとは聞いていたよ」

「嘘だ!スマホばっかみて全然興味ありませんって顔してた」

「してないって」

「じゃあ私がなんて言ってたか答えてみなよ」

「・・・海行こう?」

「・・・さいってー」



目の前でブーブー文句を言う朱音

小柄な彼女は傍から見れば大人しい可愛い女性だが、その正体は男勝り、大雑把女

でも恋愛に対しては純粋というよく分かんないタイプ

まぁ私が恋愛に全く興味ないっていうのもあるけど、この手の話はやっぱり苦手だ



「んで、何見てるの?」

「ん、あぁ。ただのニュースよ」

「私の話以上に興味惹かれるものだったわけ?」



ニコニコしているけど目が笑ってない

嫌味を言われているのは分かっている

女を怒らせると怖いってこのことなのかな

今度からはちゃんと話を聞こうと思う。たぶん・・・



「女子学生誘拐事件?」



スマホで何を見ていたか気になった朱音が覗き込む

ツイッターでニュース蘭を見ていた私はその項目に同時に目を向けた

他のニュースを見ていたから、別に気にしていなかったけれど、よく見ると女子学生は自分たちの大学の学生だった



「うちの大学じゃん」

「前野由香って人だって」

「え、マジで」

「知ってるの?」

「知ってるも何も有名だよ」



おぉ普通に知らない・・・

朱音の話によると大学でミスコンでも優勝したこともある美少女らしい

告白をする男性が後を絶たないとか




「8月1日に帰宅途中で何者かに誘拐された可能性があり、現在も捜索中だって」

「まぁあんだけ可愛いけりゃ誘拐もされるのかもね。噂通りならいいとこのお嬢様だって話だし」

「そうなんだ」

「でも最近この手の話多くない?」



言われてみればそうかもしれない

朝テレビをつければどこどこで行方不明とか誘拐されたっていう話をなんとなく見ていた気がする

なんでいなくなるんだって疑問に思ってあまり気にしていなかったけど、大学の、しかも自分たちと同じ大学生が誘拐となると自分たちとは関係ないってわけにもいかないのかもしれない








初心者であり、文章能力皆無です(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ