表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

令嬢の婚活?

作者: ちーしゃ

私、カーリナ・ラッセル(16)は困っています。

現在婚約中の 私の初恋の君バルナージ・ザギム第一王子(17)が異世界からきた乙女にひかれはじめています。

そんなわけで、必ずや初恋を実らせるためにとある計画をたてました。



「バルナージ様……今日の私…どうですか?」

とある公爵の夜会。新しいドレスに身を包みバルナージ様の前にたつ私。


バルナージ様の瞳がじっと私をとらえ、頭から爪先までを見つめる。


スレンダーな美女が主流派の我が国では 胸にさらしを巻くのは当たり前。だけれど今日はあえて巨乳を強調しつつ胸元は隠す。

濃い原色のドレスが好まれる風潮を気にしないで、淡い水色に少し濃いめの同色の刺繍がきれいな生地を重ねてボリュームアップ。

普段はきっちりアップされた髪を、耳元だけおろして残りもゆるふわにアップし 小さな花を多めにかざる。

薄化粧のピンクはの口紅には はちみつを重ねぬりして艶やかさアップ。


エスコートして頂くためにとられた手は いつもより力強いように思える。


「いつもと違う。……今日はこのまま連れて帰ってしまいたい。」

バルナージ様のお返事に小首をかしげると この日のために送られたイヤリングがゆれる。

「君がどういうつもりでそのドレスや髪型にしたのか……じっくり聞かせてほしい。」

「私はただ、バルナージ様に私のことを見ていただきたいだけです。」

「他の男達でなく、私にか?」

「そうですが、もし他の殿方がみてみたいとおっしゃるなら……」

「……どうするのだ?」

「バルナージ様にお断りしていただきたいです。」

ここで寂しそうに 上目遣い。


「断るためにも 私だけの妃でいてもらわないとな。」

その日から私は王宮の一室に監禁されますが、初恋が実るならそれも致し方ありませんね。









ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ