表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私と労災の1年間  作者: あ
3/19

ガキの私には夢があった。


誰だって小さい頃に将来の夢というものがあったと思う。

「消防士」「警察官」「パティシエ」「サッカー選手」「宇宙飛行士」、中には「仮面ライダー」や「プリキュア」などもあっただろう。


そんな中、私の将来の夢は「大工」だった。


叔母と兄という身近な存在の2人が「建築士」という設計のジャンルに進んでいたのに何故私が「大工」という作る方の夢を持っていたのか。


私は物を作るのが好きだ。幼稚園の頃の粘土工作から始まり小学生の図工の授業、中学の美術の授業など物を作る行為というものが昔から大好きだ。何故好きかと言われると説明するのは難しい。変な言い方をすれば「自分の力で新しい物を創造する」という行為が私の中の快感を刺激するとでも言うのだろうか。とにかく私は物を作るのが大好きであった。


冒頭にも挙げた「将来の夢」というものを考える際、人はどのようにして考えるか。大多数の人は「カッコイイから」や「好きだから」という安直な考えで決めるであろう。別に否定をしているわけではない。私もそうであるから。


ガキのガキの頃から建築というジャンルに触れており、尚且つ物を作るのが好きだった私が将来何になりたいのかと考える。そうすると安直な考えでやはり他の人と同様に物事を決める。建築で物を作るの究極系といったらやはり大工であろう。私は「大工になりたい」と将来の夢を心に刻んだ。


物を作るのが好きな私も高校生に上がり、進路というものが現実的になっていく。

冒頭に挙げた誰もが持っている「将来の夢」。これを実現する人、できる人は中々いないだろう。


だが私は大工という夢以外の物は見ていない。


ひねくれていた小学校高学年や中学生時代なら「サラリーマンにでもなって普通の人生を送りたい」と思っていた時期もあった。だがバイトなどもし、徐々に社会というものを少しずつ触れていくと「サラリーマンにでもなって」というのですら難しいというものを実感する。


サラリーマンと一括りに言っても種類やジャンルも様々である。その中で自分が何になるか決めなければならない。そんな事で時間を使うのであれば昔からやりたいと思ってた職業を目指そう。


私は大工になりたいという昔からの「将来の夢」を実現することにした。




私は大工になる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ