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私と労災の1年間  作者: あ
12/19

生活

ここで1つブレイクタイムがてら、当時の私の生活について語ろう。


私は前にも書いた通り、高校卒業と同時に一人暮らしを始めた。


”人生で初めての一人暮らし、当時18歳の私はとても浮かれていた。まだ1年前の話なのでよく記憶に残っている。「毎日自炊をする!」「部屋は模様替えなどもしてオシャレにしよう!」「毎日掃除をして現状維持!」等々様々な事を妄想していたものだ。”


こんな理想の生活ができると思うか?理想は理想である。現実は違う。


私は会社の近くのアパートを借りていた。


給料もそんなに高くないので古い狭い安いの三拍子だ。



朝は7時に会社に集合。そこから親方の車に乗り、1時間かけて現場まで行く。8時に現場につきそのまま仕事を開始。10時と15時に30分の小休憩、12時に1時間の昼休憩。そしてそのまま19時まで仕事をし現場の片付けをしながらまた1時間かけて会社まで戻り、20時に会社に到着しそのまま帰宅。


会社からアパートまでは自転車で10分ほどの場所などで、毎日20時半頃に帰宅していた。


遅刻など当然許されるはずもない、後輩は親方より早く待ち合わせ場所に着かなければならない。当然のことである。


即ちどういう生活になるだろう。朝は5時半に起床しシャワーを浴びたり着替えをしたりし、6時半に家を出る。7時に親方と合流し8時半に帰宅。そこから夕食をとり寝る。そんな生活だ。


毎日自炊?部屋をお洒落に?掃除で現状維持?そんなこと出来るはずがない。


朝飯は食べない。昼は現場でカップラーメン。夜もカップラーメン、もしくは食べないで寝る。部屋の掃除や自炊なんかしてる余裕はない。毎日暴言を言われ精神的に身体的にも疲れている。とりあえず寝たいのだ。


こんな生活をしてて体は持つのか?持つわけがない。体重は減り体調も常に悪い。


だが体調が悪いからと言って仕事は休めない。体調が悪いからと言って仕事を軽くしてもらえるわけはない。言ってしまえば体調管理が出来ていない自分の問題だ。


目眩がし仕事に支障が出てくる。それによりミスが増える。だがミスをしたら怒られる。その繰り返し。



私は最初「人生で初めての一人暮らしで浮かれている」と言っただろう。現実は地獄だ。一人暮らしだから家に帰っても誰もいない。掃除をする人もいないから部屋は荒れ放題。


仕事の愚痴を言う相手もいない。親や友達には心配させたくない。自分一人で抱え込む。自分が仕事が出来れば怒られることは無い。自分が悪いんだ。自分が無能なのが悪いんだ。



再度言う。理想は理想であり現実は違う。


当たり前だが全ての人がこれには当てはまらない。ただ私はこんな生活をしていた。ただそれだけだ。



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