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前説

1

私の住むC国は、周辺4国を含めた勢力の序列は3番目、真ん中である。海に面する地域が広く資源はそこそこ豊富だが、海岸から続く砂丘地帯が領地の4分の1ほどを占め、居住可能地域はそこから更に険しい山岳地帯を引いた、全体の2分の1ほどだった。

人口の差は国力の差であり、資源を活かしきれていないことから他国の圧力を受けることも多い。ちょうど今から100年前、ついに大規模な戦争に発展した。大国Aとその腰巾着である小国Eの連合は、序盤こそC国の豊富な資源を背景にした物量に攻めあぐねたが、長期戦になるにつれ疲弊していくC国を首都陥落直前まで追い込むのにそう時間はかからなかった。

しかし追い詰められた時こそ革命的な進化は生まれる。

C国の兵器開発部で副主任をしていた男は人一倍愛国心が強かった。敗色濃厚な戦況下にあって、革新的な発明をしようと躍起になっているのはもはや彼1人だった。彼は首都陥落秒読みとなったある日、C国の史書に奇妙な現象の記述を見つけ、その現場である山に特殊な鉱石を発見した。人の思念に一度だけ反応して能力が付加され、その性質が固定されるというものである。その原石を3個持ち帰った彼はそれを3口の刀に鍛造し、精鋭兵士に託した。

その3日後、C国は領土を回復した。

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