苦くて、甘い、キミとのキヲク
時の流れって速くて、あれからもう10年が経った今。
私たちは、幾度の季節を一緒に過ごしてきたのだろう。
『幼馴染み』って関係は、云わば『家族』に近い存在。
お互いに傍に居た私たちにとって、血の繋がらない兄弟同様みたいな関係であり、それ以上に発展したいという気持ちはなかった。
そうだったはずなのに――。
青春の魔法は時には残酷で、互いを苦しめるもの。
近すぎるから互いが見えなくて、失いそうにもなってしまう。
恋もまた、そうであるように、近すぎる故にそれが、盲点となってしまい、発展しづらくなってしまいがちとなってしまう。
〈それなら、いっそう今の関係のままし舞い込んでしまおう〉
私がカレにとって大切な幼馴染みであるなら、それを壊したくない。
ならば、この気持ち、カレに知られないように心の奥にカギをかけてしまっておこう。
好きだけど、好きじゃない――。
だって、カレは私の幼馴染みだから。
この小説は、とある幼馴染みグループの恋模様を綴った作品です。
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2016/09/12 18:27
(改)