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私が異世界に流されて…  作者: カルバリン
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第53話 とりあえず罪は働いて償う方向で…


…結論から言えば、聖教国に依頼を持ち掛けられた彼等は聖教国の指示で帝国の依頼人に接触、依頼を受けるとすぐに多数の帝国側の見張りがついたのが分かり、それらしく振る舞う事にしたと。


本来は私の事も拐う予定だったが、先にカオリを見つけた為居場所が分からなかった…なにより私の外見的特徴が顔の傷としか情報がない私より黒髪黒目という明確な特徴がある彼女から確保することにしたらしい


「何度も言うが彼女に危害を加えるつもりは無かった。聖教国は異世界人を保護する為に動いているという話は聞いていたし、実際に保護されたという人を連れてきていたからな。多少強引にはなるが後からしっかりと聖教国の方で説明はするという条件だった…まぁその結果が聖教国も帝国と変わらんという実態を見たわけだがな」


多少強引にって、元居た場所から拐うのが多少?そんな馬鹿な話があるか


私は文句を言うべく口を開こうとしたがベアトリクスがこちらを見て首を振ったのが見えたのでとりあえず話を聞き終わってからにする事にした


「帝国が監視していたからあのような手段で連れていったが…その後彼女にはキッチリと事情は説明した上で協力してもらったんだ」



「ただ、事情を説明する以前に彼女の事を巻き込んでしまった事で彼女を泣かせてしまった。彼女が今までこの世界に望んで送られて来たのではないという事すら考慮していなかった俺の責任だ」


最後にレリックは申し訳無かった。と頭を下げるが


「私はあなた達に謝られてもどうしようも無いわ、謝る人間を間違えているもの。

だけど事情は分かったし、カオリも無事だったからこれ以上はなにも言う気は無い」


まぁ怪我なんてしてたらその場で斬り捨ててたけどね


「…まぁ、私としてはこれから先また同じ事が無いとは言えない。私とカオリは聖教国と帝国から狙われると思う…ハッキリ言って幾ら奴等がなにを仕掛けて来ようが私が標的ならなんとでも出来る自信はあるわ。だけどカオリや私の息子、周囲の人を標的にされると…今回はなんとか間に合ったけれど次はどうなるか分からないわ」


複数同時に襲われたりしたら対処出来ない。


だから…


「あなた達が今回の件でカオリを巻き込んで申し訳ないと思うのであればカオリを守れと言ったさっきの依頼を引き続き継続して頂戴。私があなた達を許すとしたらそれが条件ね」


「先生!こいつらを信用するんですか??…いえ、なんの役にも立たなかった俺が言える事じゃ無いですけど…」


肩を落として落ち込むシュノアに気絶から復活したガスがシュノアの肩をポンッと叩く


「ベアトリクスから聞いたが君は中々やると聞いた…まぁあれだ、今回は相手が悪かったと思えばいい」


「…はい」


「どうするんすか?俺は先輩が決めたことには従うっすけど…」


「…その依頼を受けさせてくれ。それで彼女が安心して暮らせるのであれば」



さて、こっちは一応なんとかなりそうだけど…




「ねぇ、ずっと当たり前の様に座ってるけど…このスケルトンはなんなの??」



そうだった…、カリムの事を説明してなかった……。

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