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私が異世界に流されて…  作者: カルバリン
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第4話 いきなり竜を倒しました(ワイバーン)

戦闘シーンは難しい(´Д`)

            


「リン、本当に大丈夫か?ワイバーンは生半可な攻撃ではダメージは通らないぞ、それに君は武器らしい武器ももっていないようだか…?」


しまった…もしかしてアイテムボックスって珍しいのかな?そうだとしたら厄介だなぁ…

この世界の常識を知らないってやっぱり危険ね、…まぁ今回は仕方ないか。


とりあえず時間もないし集中しよう

アイテムボックスからバレットM82…アンチマテリアルライフルを取り出すとマガジンから初弾を装填してスコープを覗き込む


「な!リン、君は亜空庫を使えるのか!しかしその黒いモノは一体…初めて見るがそれは魔道具なのか?」


驚くクライスを尻目にスコープを覗きながら話す。


「説明は後からする、耳を塞いだ方がいい。多分驚くだろうから」


さて、準備は出来た後はワイバーンに狙いを定めて撃ち落とすだけ…だけど片目が見えないとキツいな。


スコープに映るワイバーンは想像していた通りの姿だったけれど…かなり大きい。


息を吐き頭に狙いを定め、引き金を引く。

             

その瞬間銃口からマズルフラッシュが迸り轟音が鳴り響いたと同時にワイバーンに着弾した弾丸はワイバーンの硬い鱗をいとも簡単に砕き、さらに弾丸は止まらずに貫通した。

狙いが外れて胴体に当たったけど威力は問題無かった様でワイバーンはなにが起きたかも分からず落ちていく。


キィンと排莢された薬莢が音を立てて落ちる。


…頭を狙ったんだけど、さすがに片目じゃ狙いも上手く付けれないか…


「!!!、一体なにが…こんな武器は見たことがない。しかもワイバーンが一撃だと?」


「…まだよ、まだ仕留めていない」

胴体へのダメージは凄まじかったみたいだが地に落ちてもまだワイバーンは動いている……それをスコープ越しに確認し、今度こそワイバーンの頭部に狙いを定めた。


「可哀想だけど、これで終わり」


その一言と同時に引き金を引く


先程と同様に腹の底に響くような衝撃で寝そべったリンを揺らすと音速を越えた弾丸は狙い違わずワイバーンの頭部に命中してワイバーンの頭部が弾けとんだ。


異世界でもアンチマテリアルライフルは通用するみたい…ね、一先ず安堵のため息を吐くと先程までの緊張が途切れたからかリンの意識はそこで途切れた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


目を覚ましたときそこは見知らぬ部屋だった



「ここは…??確かワイバーンと戦った記憶はあるけど……」


周りを見渡してみると机の上に水差しと汚れたぼろ切れ…あれは私が顔に巻いていた包帯かな?が置いてあった。

顔を触ってみると新しい包帯が巻いてあるみたい…まだ血が出ているのか触ると少し血が手に付いた。服も元々着ていた野戦服ではなくパジャマみたいな物を着ていて身体自体もあちらこちらに包帯が巻かれている


そうやって自分の状態を確認していると扉が開いて女性が入ってきた。


「目が覚めたのですね!良かった!今主人を呼んできますね!」


それから少しして現れたのは私を助けてくれた彼、クライスだった


「身体は大丈夫か?あの後いきなり意識を失ったから慌てたぞ、しかしリン、君はあの怪我でどれだけ歩いたんだ?妻が手当てをしたんだが普通ならとっくに痛みで気絶するか失血死してもおかしくないような怪我だったらしいじゃないか?それなのにワイバーンまで倒すなんてな」


そこまで言われてから私は慌てて

「すいません!私を運んでくれたばかりか手当てまでしていただいてクライスさんにも奥様にもなによりもまずお礼を伝える事を忘れていました、助けて頂いて本当にありがとうございます」


そういって深く頭を下げるリンにクライス達は首を振る。


「気にするな、困った人を助けるのは騎士たる者の務めさ。まして俺も助けられたからな、君に」

そうしていると先程の綺麗なブロンドの髪を後ろで束ね、私とは比べるべくもない位完璧なプロポーションの女性が包帯や手桶を持って入ってきた。

「紹介しよう、私の妻のマリーだ。君の手当てはすべて妻がするから安心してくれ、彼女は元々騎士団の救護所で働いていたし今はこの街の治療院で働いているから腕は保証するぞ?」


そうクライスが説明していると彼女、マリーは私がいるベッドの側まで来てから

「リンさん、夫の事を、ひいてはこの街を助けて頂いてありがとうございます。ワイバーンがこの街にたどり着いていたら少なからず犠牲が出ていたでしょう、リンさんは聞けば夫と会う前に盗賊に襲われたと聞いています、ご自身も大変な目に遭ったのに他の誰かを救うと言うことは中々出来る事ではありません。夫ともども感謝致します」


そうやって彼女は頭を下げる。それに慌てて首を振る

「頭を上げて下さい、マリーさん。私は私に出来る最善を行っただけですし、結果クライスさんに少しでも恩を返せたならいいですから」


「ありがとうございます、それではお顔の包帯を取り替えましょうか、もう血が滲んでしまってますからね。それと痛みを抑制する薬を飲みましょうね?パジャマも油汗で濡れるくらい痛みを我慢してるみたいですから。さぁ男は出ていってくださいね」


「おっと、すまない、配慮が足りなかったみたいだな。話は落ち着いてから聞くとするか…では俺は騎士団詰所に行ってくる。後は頼むな、マリー」


そう言い残すとクライスは部屋を出ていった


「さて、男も居なくなったから着替えと包帯を換えましょう」


マリーが私の顔の包帯を取っていくと素顔が顕になっていく。

髪は日本人にはあるはずがない白銀色、目は片目が今は傷で開く事が出来ないけど真紅の瞳と黒のオッドアイ、顔は…自分で言うとあれだけど怪我さえなければ中々美人なのかもと思う。白銀色の髪はお祖父ちゃんとお父さんで真紅の瞳はお母さんの、黒の瞳はおばあちゃんの遺伝だし私は気に入っているから余り気にしたことはないけど。因みに顔はお母さんに似ている


「綺麗ね、あなたのような髪の色や瞳の色は中々いないですよ?髪はエルフ族に近いけれど…せっかくこんなに美人さんなのにこの傷は跡が残ってしまうわ」


なんとかできればいいのだけど、とマリーは言いながら丁寧にガーゼを取り替えながら薬を塗ってくれる


「いえ、私は元々傭兵でしたし…こんな傷はしょっちゅう作ってますからね、でも…やはりマリーさんとクライスさんみたいにいつかこんな私を愛してくれる方に出会えたらいいですけどね」


こう見えて子供は好きだし、異性への興味もそれなりにはある。

でも前の世界での傭兵家業も元はお祖父ちゃんが作り上げた傭兵団で、父さんは世界中に名の知れたスナイパーだったし、お母さんはあらゆる格闘術や武器の扱いをマスターした暗殺者だったから私が傭兵になっても反対する家族はいなかったとゆうかむしろ嬉々として修業させられたわね


でも家庭内が殺伐としていたかと言われたらそんなことはない。お祖父ちゃんも父さんもお母さんも1人娘の私を大切に育ててくれた…まぁ育て方はかなり間違っていると言える自信もあるけどね。


「大丈夫よ!その内そういう人と出会えるわよ!こんな美人さん世の中の男がほっておかないわよ」


「ありがとうございます、まぁその内ですね」


そうこうしてる内に着替えも終わってマリーさんも「今日はゆっくり休んでくださいね」と言い残して部屋を出ていった


さて、寝る前にちゃんと銃の手入れだけはしておかないとね


私は壁に立て掛けてあったバレットM82を取ると軽く整備してまた立て掛けるとボックスからデザートイーグルを取り出す


「みんな心配してるだろうな、私の持ち物で家族の名残があるのはこれとペンダントだけね…」

デザートイーグルの銃身に刻まれた文字を眺める。

そこには

『deserteagle.50AE.hayasakafamilycustom』

『Without are in the side are watching us at any time』と刻まれている。

意味は『側にいなくとも私たちはいつでも見守っている』だ。

この銃は私が傭兵になる時にお祖父ちゃんと両親が完全に自作してプレゼントしてくれた世界に1つしかない宝物だ


「あの神様もこれが壊れないようにしてくれたのだけは感謝してもいいかな…」


そうして私は微睡みに沈んでいき異世界最初の日を終えたのだった。


長くかかりましたがやっと更新出来ました!すこしずつ過去の話を出していく予定です。設定はかなり適当かもですから読みにくいかと思いますがこの小説は自己満足で書いてます………自己満足です。大事な事ですから二度言いました(笑)それでも読んでもらった方々には感謝致します!


簡易人物紹介


【名前】 マリー


【仕事】 治療院勤務


【好き】 クライス、料理、治療


【嫌い】 ネズミ、エール


【神様からの一言】 燐よりないすばでぃだな、ただし怒ると怖いらしい

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