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私が異世界に流されて…  作者: カルバリン
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第33話 レンと鍛練ぷらす自由選択クラス

あれからも毎日色々な料理の本や、マリーに教えて貰ったりしたんだけどあまりいい結果は得られず…

毎日近くの食堂へと食べに行く事にした


美味しくないものを毎日我慢して食べさせる訳にもいかないし…育ち盛りの子供にはやはりお腹一杯食べさせたい……料理すらまともに出来ないなんてね、まったく不甲斐ない私…。


「母さん?」


1人落ち込んでいるとレンが心配そうな顔で私を覗きこんでいた

「なんでもないの。ごめんね?大丈夫だから…それよりレン、そろそろ始めよっか」


二人で庭に出るとレンに木製のナイフを渡す


「…まさかレンが強くなりたいから戦い方を教えて欲しいなんて言うなんてね」


自分も木製ナイフを取り出して手の中で弄びながらレンを見る


「大切な人を守れないのは嫌だ…あの時、僕が強かったら…魔物を倒せたかもしれないし、母さんを連れて逃げる事も出来たかも知れない…だから!」


レンは私を真っ直ぐに見つめながらそう言った


「レン、あなたの考えは分かったわ…戦い方は教える、だけど約束してちょうだい…私がもしエルと同じ様な状況になった時は絶対に逃げる事。私が負けるような相手だとレンはまず勝てないからね」


レンの両肩に手を置いて私もレンを見つめ返す


「でも…」


「大丈夫、私は簡単にはピンチにならないし死なないわ」


それに…と付け加えて


「レンが頑張って私より強くなった時には私を守ってくれるんでしょ?だからそれまでは無茶はしない事。それが私からのお願い」


レンは私が真剣なのが伝わったのか『分かった、絶対に母さんより強くなる!』と、しっかりとした返事を返してくれた


「よし、私も頑張ってレンに私の技術の全てを叩き込んであげるわ!と言っても最初は基本の型を教えながら体力作りだけだけど」


「頑張るよ、母さん!」


「じゃあ先ずは体力作りからね…そのナイフとそこに置いてある荷物を背負って庭を走るわよ」



それからお昼過ぎまで走り込みを続け、その後は構え方や足捌きなどをゆっくりと実践してみせながら教えたから後は何度も繰り返して練習するだけだ


辺りが夕闇に染まる頃に訓練を切り上げるべくレンに声をかけた


「…よし、今日はこのくらいで終わりにしよっか」


「母さん、僕まだ練習したい…」


レンはまだやれる、と主張してくるけど…


「……レン、一日で沢山練習したとしてもあまり成果は出ないわ、『鍛練は一日にして成らず』と私もお祖父ちゃんに口酸っぱく言われてきたからね…一日に沢山練習するのが悪いとは言わないけど疲れた状態で練習すると集中力が無くなって思わぬ怪我に繋がったりするものよ?」


「そうなんだ…」


見るからに落ち込むレンの頭をそっと撫でながら


「だから今日はここまでにしてゆっくり疲れを癒してからまた明日から少しずつ鍛練すればいいのよ」


「わかったよ!明日も頑張る!」


「レンが頑張るなら私も頑張っちゃうわよ!そうと決まればお風呂に入ってご飯食べに行くわよ!レン、ダッシュよダッシュ!」


「うん!はやく行こう!!」


二人で庭を走って帰りながら呟く


「以前の私なら考えられないわね…でも、闘いの無い生活も悪くないわ…」










「なぁ?今度また新しく教師が来るらしいぜ?しかも女だってよ」


騎士学校のクラスの1つ自由選択クラスの教室では新しく来る教師の話が飛び交っていた


「またか…、僕達に指導出来るようなハイレベルな教師が居るとは思えないが」


「そうね、今までの教師は全員私達に勝てないような人ばかりだったもの。そんな人達が教える事に学べる事があるわけ無いじゃない…どうせ新しく来る教師も大した事無い人なんでしょうけどね」


「……興味ねぇ、俺は卒業さえ出来ればそれでいい」


「私は……」


「アンタの意見なんて聞いてないわよ、『ギフト無し』のアンタにはね」


「やめとけよカレン。ギフト無しとは言っても『送り人』であることに変わりはないだろ?教会に知られたらなんて言われるか分かったもんじゃねぇ」


「…フン!『送り人』ってことに感謝することね!じゃなければ…」


「やめろと言ったのが聞こえないのか?カオリもこのクラスの仲間だ」


「…有り難う、シュノア君」

そう返事を返したのは黒髪黒目の少女だ


「んで、話を戻すけどさ…噂じゃ今度の教師は冒険者らしいぜ?ランクまではわかんねぇがどうせよくてAクラスぐらいじゃないかと思うがな?なぁ、アディはなんかしらねえか?お前はギルドに登録してただろ?」

声をかけられたのはショートの水色の髪をヘアピンで分けている少女で


「いえ、特になにも。今この街に居る冒険者でランクが高い人はこんな学校の教師になったりしないような人ばかりよ。『天剣絶刀』や『灰塵』、『破砕者』なんかはまず受けないでしょうし…」


肩を竦めてそう語るアディ


「だよなぁ、その誰かが来てくれるなら大歓迎だけどな」


「ガイの言う通りよ。私は『灰塵』ベアトリクスさんに指導してもらいたいな」

アディがそう言うと

「俺はガストロノフさんが良いぜ、あの人を街で見かけたんだが…オーラって言うのかそんなんが段違いだったからな!男ならあんな人に憧れちまう」

ガイと言われた金髪を短く刈り込んだ少年がそう返す


「シュノア君はどんな人がいいんですか??」

黒髪黒目の少女…カオリが先程から黙って外の景色を眺めている少年に話しかける


「俺より強ければ誰でも良いさ。まぁ出来れば剣士がいいがな」


「そんなもしもの話をしたところで意味無いわ、所でその人はいつからなの?」


「んだよ!カレンはノリわりぃな!…確か明日か明後日のどっちかだったぞ」


「ふん、どうせノリ悪いわよ!てか中途半端な情報よね。やっぱりガイって使えないわ…」


「オメーに言われたかねぇよ!ま、どんなやつが来るのか楽しみにしてようじゃねぇか」


ある程度話終わると騎士学校の問題児達は各々解散していく


「冒険者ね…他の教師より良ければいいんだけど…僕には劣るとしても、ね」


教室に残った最後の1人…オルトは不敵な笑顔を浮かべて来るであろう教師の事を考えていた……



皆様お疲れ様です、中々悩ましいのですが日々頑張って書いております(笑)

最近チラホラと感想を頂いております!拙い小説ですが呼んで頂き皆様本当にありがとうございます!

毎度の事ですが誤字脱字ありましたらご報告下さいませ(*^^*)ではこれからもどうぞよろしくお願いいたします\(^o^)/

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