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私が異世界に流されて…  作者: カルバリン
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第29話 続、この世界に来る前の話をしようか…

「そんな射撃じゃあたんねーぞ!オラァ!!」


ランスが狙撃するとジュードは軽く身を引いてかわす。

しかしそこへリンが対物ライフルを振り上げて殴りかかった


「ちィ、オメーはその辺の兵隊とはやっぱ動きが違うなッ…だがなぁ!」

リンの対物ライフルを手に持ったダガーで受けとめたジュードがリンの横腹に蹴りをブチ込む


「がっ!」

リンの体勢が崩れ、そこをジュードのダガーがリンに向かって斬撃を放つ


「うぉぉぉ!!!隊長をやらせるかよ!!」

近くにいた隊員の一人がジュードに向けてアサルトライフルをフルオートで撃ち込んだ

「邪魔すんじゃねぇよ!」

ジュードは投げナイフを取り出して隊員に投げつけ命を刈り取る

「弱ぇなぁ、おい!ホラ?どうした?かかって来いよ!?来ねーなら俺から行くぞ」


死んだ隊員からアサルトライフルを取り上げると次々に隊員を狩っていくジュードだが


「あんまり調子に乗ってんなよ、若造…」


ジュードの背後からランスがジュードの腕を撃ち抜く

「ぐぉぅ!?痛ってぇな…ジジィふざけんなよ?!よくも俺の腕…「よくも私の部下を殺してくれたわね…」」

先のジュードからの蹴りで倒れていたリンが立ち上がりジュードの言葉を遮る


「死に損ないが…、お前は後から俺が可愛がってやっから!だが大人しくしてられねぇなら…しゃあねぇ手足の1本位無くなれば大人しくなるかもな!!」

ジュードがリンに向かって右左にステップを踏みつつダガーを振り抜く

しかしリンはそれを右肩に下げたナイフを左手で抜いて受け止め、刃の角度をズラしてダガーを滑らせると隙だらけになったジュードに向けて右腰のホルスターに収めてあったデザートイーグルを引き抜いて全弾をジュードに撃ち込んだ

轟音とマズルフラッシュ、排莢された空薬莢が地面に落ちる…

ジュードの身体がリンにもたれかかるように倒れる


「あんたは私を舐めてかかってるから動きが単調になってるのに気づいてなかったみたいね…でも流石ね…最後の最後で別のナイフを…」


リンも一緒になって倒れ込むとランスやカイル、他の隊員達が走ってくる

「おぃ!…お嬢!!大丈夫か?!」

ランスがリンに近寄って抱き起こすと右脇腹にナイフが刺さっていた


「くそっ!コウキ!!医療キットを持ってこい!お嬢が刺された!!」


「………ランス、私は後で大丈夫。先に周囲の安全確保の後……離脱しなさい」


ちょっと…いや、かなり息は上がっているのが悔しいけど…こんなナイフの1つ2つ刺さった所で死ぬわけにはいかない…他の隊員を無事に撤退させるまでは…


「ランス…命令よ。私は、大丈夫…医療キットがあれば大丈夫だから、他の隊員を纏めて急いで離脱しなさい!味方のヘリが待機してるはずだから…」


「お嬢!!」

ランスはなおも食い下がろうとするが、しかしリンの目は命令を変える事は無いと物語っていた


「全く…ジャックに似て頑固な奴だ…分かった…だがリン!すぐに追いかけて来いよ!?じゃなけりゃジャックやレイジ、ユウコに俺が殺されるからな!」


「…大丈夫。ちゃんと追いかけるから…さぁはやく行って頂戴…」

そう言いながらナイフを引き抜いてガーゼで止血する

ランスはそれを見届けると残った隊員を連れて合流地点まで離脱を開始した







「さて…敵が来る前に建物に隠れないと…出来るだけ敵を食い止めないとね」



…………あれからどれぐらい経っただろうか?少し寝てたみたいね…時計を見ると30分弱経っているみたいだ


「そろそろ、かな?第一陣は壊滅させたけど、まだ後続の部隊がいるならもうすぐやってくる…」


さて、何人地獄に送れるかしら…ね。


そして…


「……………来た」


対物ライフルのスコープ越しだがちらっと敵兵が見えた


「先制攻撃、貰うわ…!」


対物ライフルが火を吹くとスコープに映った敵兵の頭が弾ける


「さぁ、私と死ぬまで踊って頂戴……!」


リンはニヤァと口角を不敵に吊り上げて嗤うのだった


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