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私が異世界に流されて…  作者: カルバリン
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第3話 異世界へ送るなら怪我くらい治してくれても良いじゃない

           


目が覚めるとそこは広い草原だった


「…………着いたのか?なんだ特に変わった所はなさそうだが……」


周りを見渡してみると草原の中に街道があるのが見えた。


一応装備は確認しておこう


自分の格好を確認してみるが一言で言えば酷い有り様だった、そもそも戦場で戦っている最中のあの出来事だったから服はボロボロだし返り血は乾いて固まってるし、顔の包帯も血が滲んで悲惨な事になってる。

装備は元から持っていたデザートイーグルにバレットM82、ナイフ、手榴弾とすべて装備していた、変態に取られたブラはないけども。ポケットの中身は煙草とライターそれから………



         知らない紙切れが入っていた。



「なにこれ?」


メモを開いて見ると


『そうそう、忘れてたがお前さんの格好はそっちの世界じゃ目立つからな!スキルにアイテムボックスがあるから活用してくれ、ちなみに燐が念じれば収納されるし取り出す事が出来るから便利だぞ。あと着替えも入れておいたから着替える事をお勧めする、着替えは俺の趣味で選んだから問題ないし加護もつく!このメモは捨てるなよ?これに俺からのメッセージが浮かび上がるからな!』


………………


『追伸、お前の装備は普段アイテムボックスに収納しておくのをお勧めする。それからちゃんと着替えろよ、以上だ』



……………………便利であることには変わりないけど、あいつの用意した服は嫌な予感しかしないな


「確かめるしかない」


全ての装備を念じてアイテムボックスに収納したあと、念じて着替えを取り出すと出てきたのは


「……………ナース服?」


ため息を吐いてアイテムボックスに戻した。


「やはり変態か。ナース服も目立つだろうが!」


はぁ。何を考えたらこうなるんだ…あんなのは神じゃない、ただの変態だ。

なんか一気に疲れたけど…そのままで行くことにしよう…。


しばらく歩いていると遠くの方に街が見えてきた


しかし、この格好はさすがに街に入れないんじゃないのか?

あの変態神は負傷もそのまま、服もそのままで送り出すなんてもし送られてすぐ死んだらどうするつもりだったのかしら?そもそもあの空間で変態と戦ってさらにダメージを負っているわけだし…

というかそろそろ体力的にもヤバいし早めに横になりたいんだが…。


とまあ…考えた所でどうなるわけでもないからとにかく歩くしかない。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そうやってフラフラになりながら歩き続け、あと少しの所ではあったけど限界が来た。


歩き疲れて少しの休憩を取っていたらわたしが歩いて来た方向から馬に跨がった騎士が二人物凄い勢いで走って来ていた


…やっぱり異世界なのね、本物の騎士に早速出会うとは…出来るだけ丁寧に…穏便に…よし。


そして私の近くまで来た所でスピードを緩めると一人はそのまま走り去り一人は目の前で止まった


「言葉が通じればいいんだが……おい、大丈夫か?見た所怪我が酷いようだが…?まだ動けるのならば早めに街に入ったほうがいい、異国の旅人よ」


さすがにこの格好だとこの辺りの人間には見えないか…

怪我の理由も適当に説明して怪しまれないようにしないと。


「お気遣い感謝致します、騎士殿。道中盗賊に襲われまして…幸い相手が少なかった為撃退は出来たのですが荷物は途中で無くし、身体もご覧の通りの有り様ですが…」


「やはりか…最近旅人が野盗に襲われる事が多かったのだ」


「…傷の応急処置も終わったのでもう少しだけ休んでから行こうかと…」


「そうか……しかし急がねば間に合わなくなるな…もし貴女さえよければ俺が街まで乗せて行こう」


私は騎士を見上げながら観察してみるがフルプレートメイルにフェイスガードで顔は分からないが声は若そうだった、でも間に合わなくなるとはなんの事だろうか?


「騎士殿さえよろしければ御願い致します、私の名前は早坂燐です」

「む…すまん、名乗るのを忘れていたな、俺はアスラ王国第三騎士団所属、クライスだ」


そう伝えると彼は馬から降りてきてわたしをお姫様抱っこで馬に乗せてくれた。

怪我を考慮してくれたのだろうし、女はとっくに捨てていたけどさすがにこれは恥ずかしい。


「あ、ありがうございます…」


「少しの間我慢してくれ、急がねばワイバーンに追い付かれるかもしれん」

そう言ってクライスは馬を走らせる


「ワイバーン?」


「ワイバーンを知らないのか?危険等級Bクラスの魔獣だ、竜種の中では下位クラスだが我々からすればかなり厄介な相手さ。俺達は先程巡回から帰る途中でワイバーンと遭遇してな…ある程度のダメージは与えたのだが…あの様子だとまたすぐに追いかけてくるだろう」


…なるほど、危険な生物(ワイバーン)に見つかり交戦…だがトドメをさせなかった…ということか。


「それで街まで戻って応援を呼ぼうとしていたんだが…リン、貴女が座っているのが見えたからな…ひとまず俺が事情を聴いてる間にもう一人が街に向かったのさ」


ワイバーンの認識は私たちの世界の想像のものと大して違わないみたいね…だからあんなに急いでいたのね。

……だとしたら申し訳ないな、私のせいで相当なタイムロスだろうに。


「すいません、私が居たばかりに…」


謝ると彼はフェイスガードを跳ね上げるとなんとも生真面目そうな素顔を見せて首を振る。


「そんなこと気にするな、女を守るのも騎士の務めさ、それより…怪我は大丈夫なのか?顔の傷は随分酷いみたいだが…」


包帯を巻いている顔を見ればそこかしこから血が滲んで大変な状態である。それを見たクライスが心配するのも無理は無い。


「…見た目ほど酷い訳ではないですよ、傷は残るでしょうけど命があるだけマシですしね…生きていれば問題無いです」


元から綺麗な身体でもない。今更気にする程でも…と思うが…まぁ素直にいう必要もないだろう。


「そうか。生きてさえいればってやつか、だがやはり女性が顔に傷を残すのはな…なるべく傷が残らないように街に着いたら治療院へ行きなさい」


そうして走り続けていると後ろの方からなにかが猛スピードで近づいてくる気配がして後ろを見ると遠くからなにかが飛んできているのが見える。


「やはり追い付かれたか!そこの岩影に降ろすからリン、俺がワイバーンを引き付けている間に君は逃げろ!」


そう言って私を岩影に降ろすと背中に担いでいたカイトシールドを構えて馬をワイバーンが飛んで来ている方角へと向ける。


「…いえ、私も戦いますよ。こんな状態でも遠距離からの攻撃なら自信がありますから」


「遠距離だと?まさか魔法が使えるのか?」


「まほ……?違いますけど威力は保証します」


バレットM82なら威力はあるし、2キロ先でも外さない自信はある…というか魔法って…やっぱり普通に魔法ってあるんだ。


「そうか、どのみち援軍が間に合わない以上選択肢はないか…わかった、リンにも協力してもらう」


「それで?俺がワイバーンを引き付けておけばいいのか?」


「大丈夫です、クライスさんはもしもの為に近くで待機しててください。多分当たれば一撃で倒せるか、行動不能には出来ると思うので」


「そんなにか?むぅ…わかった!俺はもしも仕留め切れなかった場合に備えておく」


「お願いします」



さて、この世界に来て初めての戦闘だけれどもどこまでやれるかしらね…ワイバーン、まさかの竜との対決だけれど…………どうなるかな?


自己満足……………自己満足…………すいません面白くないとは思いますが勘弁してください( ̄▽ ̄;)(笑)


簡易人物紹介


【名前】 クライス


【身長】 180位


【体重】 70位


【装備品】 フルプレートメイル、カイトシールド、騎士剣


【所属】 王国第三騎士団

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