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私が異世界に流されて…  作者: カルバリン
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第26話 報酬を貰いました…

あの酒場での食事会?から数日後、私はアルバートと街の大通りを歩いていた


「ねぇ、いい加減何処に行くのか教えてちょうだいな」


この質問も何度目か…前を歩くアルバートは笑いながら


「まぁそう急くな、じきに分かるでな」


とまぁこんな調子である。


「はぁ、わかったわよ…とりあえず付いていけばいいんでしょ」


それからさらに歩くとどうにも住宅街のような場所に入っていくが、その内の一軒…領主でも住んでるかのような館の門の前でアルバートがこちらを振り向いた


「さて、目的地に着いたぞぃ」


ん???


私にはこんな立派な館に住んでるような人と会う予定もなければ連れてこられる用な事もない筈だけど……


「ここに私を連れてきて誰と会わせるのかしら??こんな立派な館に住んでるような方と……」


会うような用事はないんだけど…と、最後まで言う前にアルバートが


「なにをいっとるんじゃ?これがお前さんがワシに頼んだ報酬の家じゃよ」


「ええ!?いや、私は小さい家をって言ったんだけど…さすがにあの程度の働きでこんな館を貰ってしまう訳には……」


「むぅ、これでも候補にあったものの内一番小さい家を選んだのじゃが…もう契約してしもうたから貰ってくれんかのぅ?」


これが一番小さいって……改めて見てみると、地球で言う古い洋館みたいで2階建てなのだけど……

とにかく横に広い。さらに庭も普通の家が丸々四軒くらいは入りそうなくらいに広いし…


私が元々住んでた家、まぁ賃貸のアパートだったけど…とは比べるべくもないわね


「それなら有り難く受け取るけど…まさかこんな家に住むなんて想像もしてなかったわよ」


「まぁ、驚いてくれたのなら用意した甲斐もあるというものじゃよ」


その後は一通り中を見て回っていたらふと気になる物を見つけた


「ねぇ、アルバート?この床の下はなにがあるのかしら?」


私の足元には開く事が出来そうな床板がある


「それは地下室の入り口じゃよ、しかしよく見つけたのぅ…あまり目立たぬように作られておるのじゃがなぁ。地下室はただの倉庫じゃがもしもの時は隠れる事が出来るようになっとるのじゃ」


なるほど。まぁ普段は倉庫にしておけばいいわね、そうそう万が一の事態なんて起こらないだろうし…


ある程度中を見てまわった後私達はある場所で立ち止まったのだが…


「アルバート、これは?」


私達は廊下の一番奥に居るのだけどそこには漆黒の騎士と言えるだろうフルプレートメイルが剣を地面についた状態で飾られていた


「はて、ワシはこんな鎧を頼んだ覚えはないんじゃがな…商会からのサービスかの?高そうな鎧じゃが…」


「確かに値打ちはありそうだけど、まさか夜になったら動いたりしないでしょうね??見た感じ普通の鎧みたいだけど…」


改めて見てみてみると

漆黒のフルプレートメイルは左手に盾…なにかの紋章が入っている…を装備している。

鎧の表面は所々傷が入っていて使われていた形跡があるし、背中のマントも少し破れている

兜は目元だけが少し見える程度のフェイスガードを装備していてなんか目の部分が光りそう…


「なんとも立派な鎧じゃな…まぁ大丈夫じゃろ、特に怪しい所もなさそうじゃしな。一応家具を注文した商会に聞いておくかの」





アルバートはその後私に家の権利書とは別に紙束を渡して帰って行った


「…これは、『担当生徒一覧』ねぇ…」


内容を見ていくが、見ていくにつれて頭が痛くなってくる


「本当に騎士を目指してるのかしら…??騎士以前に人として問題がある奴ばっかりじゃないの」


次のページを見るのも馬鹿らしくなってきた所で一旦ソレを机に放り投げると屋敷を後にした。






一方その頃、レンはクライスと二人で家の庭にいた


「さて、レン?俺になにか用があったんだろ?リンなら夕方には帰ってくるだろうが…」


「………うん」


目の前で俯いて立ち尽くすレンを見てクライスはため息を1つ吐く

やれやれ…、リンが居ないと可哀想な位に落ち込むな…。


「……まぁ、なんだ。俺が手伝える事があれば協力するから、な?だから俺に話してくれないか?」


すると…

「…実は…お願いがあるんだけど…」


「ほぅ、お願いか…」


男二人の話はそれから暫く続いた……




「…と言うわけで今までご迷惑おかけしましたが、この度わが家を手にいれましたので明日からそちらに住む事になります」


私は今、クライス夫妻に昼間の出来事を話していた


「あら、いつまででも居てもらってよかったのに…寂しくなるわね…」


「だな、レンともやっと少し打ち解けたんだがなぁ…だが二人で大丈夫なのか?」


「あぁ、多分大丈夫でしょ。一通りの家事は出来るつもりよ?これでも一人で暮らしてたのよね」


「寂しくなるがまぁ会おうと思えば同じ街に住んでいるんだ、いつでも会えるからな」


「そうね、近くに居るんだもの…貴方達夫妻には返しきれないくらいの恩があるわね、もし…なにか困った事があればいつでも言って頂戴。必ず駆けつけるから」


「ははは、リンが来てくれるなら私達はなにも心配ないな!さて、明日からリンもレンも忙しくなるだろうから子供は早めに寝たほうがいいぞ?寝坊するからな」


「そうね、レン?もう寝ましょうか」


「…うん、わかった」


「それじゃあ、レンを寝かせてくるわ。また後で…」


そうしてリンはレンを連れて部屋に向かう


リン達が行った後、クライスは前にリンから貰った煙草に火を点ける


「さて、リンから話があると言われたが…一体なんの話だろうな」


「そうねぇ…、この前の依頼に行く前に帰ってきたら話すって言ってた事でしょうけど…」


「なんにしろ話を聞いてみなければなんとも言えん」



クライスは紫煙を吐き出しながらリンが来るのを待つのだった………

















大変遅れてしまい申し訳なく思います。書きながら寝落ちして消えた…を何回繰り返してたか(笑)はい、言い訳です( ̄▽ ̄;)次からは気を付けます!ではこれからもヨロシクお願い致します!

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