表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私が異世界に流されて…  作者: カルバリン
2/130

第2話 目的地は異世界

             


『君には私の友人の管理する世界に行ってもらう』


目の前の男はそう言った。しかしそれではい、喜んで!なんて言う訳もない


「目的が分からないのにはい、行きますとは言えないでしょ。…まず、あなたは何者?この世界を統べる者とか言ってたけれどそれは神と言うことか?」


『神という認識で構わない、まぁ神様に拳を叩きつける女はあんたぐらいだがな、燐』


「神に手を出す…ねぇ?こちらからすればいきなり現れた下着泥棒以外の何者でもないんだけど」


『まぁ聞けよ。それで目的なんだが…向こうの世界が今すぐではないんだがそう遠くない未来にマナ、まぁ全てが存在するために必要なエネルギーなんだが、足りなくなる事態が起こるんでね。対策としてこちらの世界からマナを送りたいんだがこの世界とあちらの世界を繋ぐパスが繋がってないと送れない』


ふむ…要するに電気の様なものか?お互いを繋ぐケーブルを接続するための接点がない…と。


『パスを繋ぐにはこちらの世界から向こうの世界に行ってもらえる人物が居ればいい訳だが…中々制約が面倒でな。しかも、世界を渡るには強靭な魂と鍛えられた肉体が必要で出来れば世界から切り離す以上死に瀕した若者が良い。死ぬ運命の人間ならこちらの世界から切り離しても影響が少ない』


死ぬ運命…確かに私はあの時間違いなく死んだだろうな。


『どうせ死ぬならむこうの世界で生きていたほうがいいだろ?こっちとしては向こうの世界で生きてくれれば目的は達成されるからあとは自由に過ごしてもらうだけで構わない、こちらから送るときに最大限のサポートはするが基本的に本人の承諾がなければ送れねぇ。とまぁこんな感じだ』


「なるほど。私はその条件に合致したからここにいるわけか、しかし幾つか質問がある、まずなんで若者なんだ?若者に限らなければ幾らでも候補はいるだろう?」


『それはだな、まず送った人間が存在している間しかマナを送ることは出来ない、だから老人を送ってもそう長い時間世界のパスが繋がる訳じゃないだろう?それに俺には寿命をいじるような力はない。老人だと子孫も残せない、パイプは子孫にも受け継がれるから子供を作れる年齢が理想的だ…送るには俺もかなりの力を消費するからそうなんども送れねえからな』


「私が子供を作らない、もしくは作れない場合は?今までマトモな生活なんてしてきてない以上普通にありえそうだけど…」


「あぁ、それに関しては問題ない。お前が子供を作れるかは事前に調べてるから問題ないぞ?好きなだけ産んで子孫を残してくれ!…とはいえ恋人を作る努力はしろよ?』


「あー、貴様はデリカシーと言うものを身に付けろ。まぁひとつはわかった。子供を作るかは約束は出来ないが…、次にその世界はどんな場所だ??」


『その世界はお前さん方がよく小説なんかにしてるような剣と魔法の世界だな、ただこちらの世界に比べて規格外の強さを持った連中もいるから色々と楽しめるとは思うぞ?その為に役に立つスキルやらは俺がやるから向こうでは楽しんで貰って構わん。だが一つだけ注意がある、絶対に死ぬなよ?死んだらその時点でパスは途切れちまうからな』


ふむ…ある程度状況は分かったがまぁ、こちらで死ぬと決まっているならむこうの世界に行くのもまた楽しいかもしれないな。


そして最後に煙草をひと吹かしして火を消すと頷く。



「いいだろう、どっちみち死ぬなら向こうではせいぜい楽しませてもらうとするよ」


『理解が早くて助かる、ではまず俺からのプレゼントだ、受け取れ』


そう言いながら私に手渡してきたのは先ほど分解されたデザートイーグルだった


『そいつも含めていまお前が持ってる物は今の状態を保つように存在を作り替えておいた。ただしマナを使って補充されるからマガジンが空になったら保管している別のマガジンに入れ替える必要はあるがな』


受け取ってからスライドを引いたり弾丸を抜いたりと色々調べたが特に変わった所は無かった。


『ナイフは刃零れしても元の状態に戻るようになってるが…原型を留めないほど破壊されたり、失くした場合はその限りじゃないからな?あとは身体能力はすべて底上げしてなるべく死なないように頑丈にはする…ただし病気なんかは防げないから体調には気を遣え。外見は死ぬ直前のものからは俺が弄ることは出来ないからそのままだ』


説明が終わり…そのまま銃をホルスターに納め立ち上がる


「まぁなんだ、至れり尽くせりとはこの事だろうな。ありがとう、出会いこそ最悪の変態野郎だったが…助かった」


『おう、つーか神に対して凄い毒吐くよなお前さんは…まぁいい、それじゃそろそろだな。あっちでも元気でな』


そう言って男が手を振ると身体が光に包まれていく


『役目をきっちり果たしてくれることを願うぜ』


「わかった、しかし最後にいいか?」


『おう、なんだ?もう時間ねぇぞ?』


「そろそろ下着を返せ。この変態野郎」


『…………あ、時間だな!じゃあな、向こうで新しいの買えよー』



やっぱり殺しておくべきだったか……

そして光が一層激しくなってきたと同時に私の意識は一旦途切れた


短いです(笑)



簡易人物紹介


【自称神様】


【見た目】 四十代の渋いおっさん


【装備品】 盗んだブラ(D)


【特技】 下着泥棒 下着を抜き取るスキル 


【好き】 エロ全般


【嫌い】 ???


……………おい、俺の紹介酷くねぇ??

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ