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私が異世界に流されて…  作者: カルバリン
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第16話 EXランク………実力の差は歴然

「アルバート、お前が一番の障害だったが…な。それもこれで片付く」


アルフレッドは崩れ落ちたアルバートへその空虚な眼孔を向けて言い放つ


「ぐっ…まさかアンデットじゃったとは……抜かったわ……」


「地獄から舞い戻ったと言っただろう、俺は果たすべき復讐の為だけにここにいる…」


「じゃが…ワシを倒した所で……この街にはまだSSランクが3人………アンデットにまで堕ちたお主じゃ勝ちは拾えぬじゃろうて……………」


「ふ、さっきの妙な女もSSランクだとしたら残念だったな?一人はもう既に死んでるだろうさ」


そう言うとアルフレッドはアルバートへ向けて剣を突きつける


「妙な女…まさか…リンのことか……」



「さてな……もう良いだろう?せめて苦しまないように首を落としてやる……」


そうしてアルフレッドは剣を振り降ろす


だが…


ガキャン!!


そんな音が響いたかと思うと振り下ろした剣がアルフレッドの手に凄まじい衝撃を残して弾き飛ばされていった


「!??」


アルフレッドが周囲を見渡すと赤い髪の女………ベアトリクスが大剣を振りかぶりこちらに突っ込んでくる


「アルバートはやらせない!紅蓮剣!!」


ベアトリクスが構えた大剣から先程ゴブリン等を消し飛ばした炎が比較にならないレベルに集束した焔が渦巻き、ベアトリクスはそれを容赦なくアルフレッドへ叩きつける


「くっ!馬鹿が…こんな威力の技を使えば近くのアルバートも消し飛ぶことになるとは思わなかったか!?ベアトリクス!!」


アルフレッドが剣で受け止めるがベアトリクスの大剣はお構い無しに周囲に紅蓮の焔を撒き散らしていく


「分かってるに決まってんでしょ!それでも大丈夫だからぶっ放っしただけ!!安心して燃え尽きなさい!」


さらに大剣を押し込むべく力を込めるがそこから先に振り抜けずに徐々に押し返されていく


「ふん、ただ力任せに剣を振るった所で俺には届かない…そら、どうした?いつもみたいに周囲を消し飛ばす勢いじゃなければ俺は倒せんぞ?」


「うるっさいわね!んならお望み通りにして……」


そう言いかけたとき


「……おいおい、やめておけ…。街を灰にするつもりか?ベアトリクス」


声が聞こえると同時に競り合っていたアルフレッドとベアトリクスの間に何者かが割り込んでくる


「貴様は…!?」


その人物はそのままアルフレッドへ向けて下段から斬撃を走らせる


「さっさと墓場に戻れ…アンデットが!」


その斬撃はアルフレッドをベアトリクスから弾き飛ばした


「遅いのよ!ガストロノフ!アルバートは!?」


ベアトリクスは大剣を構え直しながら問いかける


「大丈夫だ…今出来る限りの応急措置をして安全な場所に退避させたからな」


ガストロノフも体勢を整え、アルフレッドを吹き飛ばした方に向き直る


「しかし、ベアトリクス…君がアルフレッドの剣を弾き飛ばしていなければアルバートは死んでいた…まさかあんな芸当が出来るとはな、少し見直したぞ?普段はガサツな女だと…」


そこまで言った瞬間ガストロノフの背中に蹴りが放たれるがそれを慌てて回避する


「だ・れ・が!!ガサツだって?そんな事を言うならあんたの秘密………バラすわよ??」

ベアトリクスはその整った顔立ちに悪巧みを思い付いた子供のような笑みを浮かべる


「ちょ!それは勘弁してくださいよ?!すんません!ガサツではないですよね、アルフレッドの剣を弾き飛ばすなんてことガサツな女が出来るわけないですよね」


「ち、なんか馬鹿にされてる気はするけど…さっきから気になっていたのよね、剣を弾き飛ばしたのってあんたじゃなかったの??私はてっきりあんたがやったと思ってたけど…」


「え?じゃあ一体…」





ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふう、なんとか間に合ったわね…」


そこにはバレットM82を構えたリンがいた

リンはバレットをアイテムボックスに仕舞うと立ち上がる


確認のつもりでスコープ覗いたらアルバートが剣を突きつけられている所だったから慌ててアルフレッドの長剣を狙撃したけど…上手く当たってよかった


「でも…まさかアイツが骸骨だったとはね、流石に異世界はとんでもないわね…まぁさっきも骨が動いてたからありえるんだろうけど、確かに普通なら隙が出来るようなダメージを与えても平然としてたのも分かるわ」


そう、人間ならいくら鍛えても必ず行動に支障をきたすダメージを受けると多少は隙が出来る…だがアルフレッドにはそれが全くなかった


「さて…と、二人が戦っている間に追い付かないとね…」




ーーーーーーーーーーーーーーーー


「…ラルフ、やっぱあの程度じゃ奴は倒せないみたいね…」


アルフレッドが吹き飛んだ場所に視線を向けながらベアトリクスはとなりのガストロノフに話しかける


「おい…本名で呼ぶな!バレるから!!」


軽口を言い合いながらも警戒は怠らない二人


「だけど、アイツがアンデットだったのは予想外ね…しかもアンデットになっても生前と変わらない思考や技量だってのは普通あり得ないはずなんだけど」


「あぁ、それに…アルフレッドがいくらアンデットでも俺達二人では…」


そう、EXと言うランクはSSランクが二人いるとはいえそれでも尚隔絶した実力の差がある


「でもやるしかないか、流石にあの程度の攻撃じゃ駄目みたいね」


先程アルフレッドが吹き飛んで崩れた建物からやはりというかアルフレッドが現れる


「標的がまとめて揃うなら都合がいい…この身体にもそろそろ馴れてきたから…な!」


アルフレッドの姿が一瞬でその場から消えるとガストロノフの目の前に現れ斬撃が煌めく


「っ!!」


咄嗟に身体を捻り斬撃の間に剣を割り込ませガードするが…


「反応してガードしたのは流石と言っておこうか、だが…まだ貴様らは俺と同じ領域にはたどり着けないな」


剣と剣が火花を散らしながら競り合うがそれもほんの数秒間だけ


「くっ、化物が…!」


そのままアルフレッドが剣を押し込みガストロノフを吹き飛ばす


「ラルフ!?この…!」


ベアトリクスは大剣を一気に叩きつけるが身体強化の魔術で強化された彼女の腕力と大剣の質量を合わせた一撃をアルフレッドは籠手で受け止める


「もうこの街に用はないからな、そろそろ終わりにするとしようか…」


アルフレッドは籠手で受けた大剣を無造作に掴むとベアトリクスの溝尾へ拳を叩きつける


「がはっ!」


くの字に身体が曲がり地面から浮き上がり


「お前もあの女の所へ逝くがいい…」




そう告げながらアルフレッドはベアトリクスに剣を突き刺した



ヤバいですね!( ̄□ ̄;)仕事が忙しい(;´д`)遅くなりました、もうそろそろ決着までもって行きたいです(*^^*)

誤字脱字ありましたらすいませぬ。

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