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私が異世界に流されて…  作者: カルバリン
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第15話 アルフレッドvsアルバート

さて、かなり遠くまで吹き飛ばされちゃったなぁ…

やっぱり手加減しながら戦うのは難しいかな?でも正直さっきの彼の叫びは心の底からの悲しみに溢れていたと思う

出来れば捕縛でいきたいな。


街の中を走りながらアルフレッドと闘ったギルドを目指す


途中ゴブリンやらオークやらが相変わらず襲ってくるが全てを一刀の元切り捨てながら走り抜けていくが視界の端に見覚えのある人影が建物を吹き飛ばしながら飛び出してくる


「ん?あれは…??」


「ちっ!邪魔なんだよ!!この野郎!」


見ればその後からゴブリン、オーク、それに……あれはスケルトンが飛び出してくる


「早く行かないとリンが危ないかもしれないって時に!どんだけ魔物が入り込んでるのよ!?」


その人物…ベアトリクスは振り返り様にオークを手に持った大剣で叩き斬るとその衝撃で近くに居たゴブリンも吹き飛んでいく


「纏めて消し炭にしてあげるわ…」


ベアトリクスが大剣を上段に構えると刀身から炎が噴き出していく


「これからアルフレッドと戦うかもしれないってのに…邪魔するから悪いのよ!消し飛べ!」


豪快に降り下ろされた大剣は直線上の敵を燃え盛る炎で焼き尽くしながらそれでは止まらずに今ベアトリクスが飛び出してきた方向にある建物をも巻き込んで吹き飛ばしていく


ベアトリクスは魔物が残ってないのを確認すると大剣を納めてまたすぐに走って行ってしまった


「あらら、声をかける間もなく行っちゃったわね…しかしそれにしても派手に壊して行ったわねぇ」

見れば建物は何軒も巻き込んで燃え上がっているし、魔物の死体なんかもちらほらと…他は燃え尽きたみたいね。


なんにしろ早く戻った方が良さそうね、彼女では多分アルフレッドには勝てないかも知れないから


そんなことを考えているとまた近くで爆発が巻き起こる


「いや、やっぱりベアトリクスをあのままにしておくとこの街燃やし尽くされるかもだから早めに決着つけないとね…」















「あの女は厄介だったがあれを喰らって生きてはいまい…さて、また客が来たようだな?」


アルフレッドが後ろを振り向くとそこには…


「ひさしぶりじゃな?アルフレッド、まさかお主が生きているとはな…」


「ふん、死んでいたとも…だがな?やはりこの俺の中に渦巻く怨念が死んだままにはしてくれなかったがな!貴様らを殺す為に俺は地獄から舞い戻ってきたぞ?アルバート!」


アルフレッドのフェイスガード越しに見える赤い光が妖しく光を放つ


「そうじゃな、ワシ等はお前さんにとんでもない仕打ちをしたのもまた事実。だから今更なにも語るまい…だが、ここまでの被害を出したからにはまた墓の下に戻ってもらうぞい!アルフレッドよ」


「勝てると思うなよ?老いぼれが!『エアスラッシュ』」


アルフレッドが両手の剣をその場で振り下ろすと剣から風の刃がアルバートに向かって放たれる



「老いぼれには違いないがの、黙ってやられるわけにもいかぬ!『ウィンドカッター』


迫りくる風の刃をアルバートは風の初級魔術をぶつけて防ぐ


「流石といっておこうか、俺の技を初級魔術で相殺するとはな…元EXランク『魔道元帥』の二つ名は伊達ではないということか」


そう言ってアルフレッドは剣を構え直す


「もう昔の話じゃて、その二つ名でよばれておったのはな…じゃがお主、前はそんな全身鎧なんぞ装備しておらんかったじゃろ?以前よりスピードが落ちておるぞぃ」


アルバートが指摘した通りアルフレッドは以前までの速さと力には遠く及ばない

これは先程のリンとの闘いで受けたダメージも少しは関わっているのだが…


「この鎧は特別なのでな……だが貴様ごとき老いぼれを殺すならこれくらいで丁度いいだろうさ」


アルフレッドはアルバートへ向けて駆け出すがアルバートはそれを魔術で迎撃しながらさらに魔力を練り上げていく

そして徐々にアルバートの息があがっていき少しづつアルフレッドの攻撃に対応出来なくなっていく


「……さすがにちと1人は無理じゃったか」


しかし、ここまでは計画通りに事は運んでおるのじゃが…な。


アルフレッドはゆっくりとアルバートへ向けて歩き出す


「さて、そろそろ観念したか?ならば…」


アルフレッドが手に持った長剣をアルバートへ向けて突きつける


「これでお別れだな、『魔道元帥』アルバート」


そうしてアルフレッドが踏み出そうとしたその時


「それはこっちのセリフじゃて……術式解放『グラビトンプレッシャー』」


そうアルバートが唱えた瞬間にアルフレッドの周りの空間が歪み、耐えられなくなったのか剣を地面に突き立て片膝を着いた


「ぬぅ!き、貴様…ディレイスペルで重力の上級魔法だとっ!?」


さらにアルバートはアルフレッドから距離をとると次の詠唱を始める


『全てを焼き尽くす火の精霊よ、我が魔力を糧とし眼前の敵を燃え盛る炎にて焼き尽くせ!!《エクスプロード》」


その言葉と同時にアルフレッドに火力が集中したような極太の火柱が立ち昇りなかにいたアルフレッドを焼き尽くさんとさらに燃え上がっていく


「ヌゥゥオォォォォォォ‼‼‼‼‼……オ、オのレ…オノれ………」


断末魔の叫びを上げながらアルフレッドはさらに火炎に飲み込まれていく


「やったか?!」


だがこの場にリンがいたならきっとこう言うだろう………



「それ、フラグだから!」


そしてアルバートが己の判断が間違っていたと気づくのが遅すぎた


突然アルフレッドからどす黒いオーラが溢れだしたかと思うと、次の瞬間にはその火炎の牢獄からアルフレッドの姿がかき消える



「最後の最後に油断したな?まだ足りん。あと二つ三つは策を練り上げるべきだった、そして確実に葬るべきだった…では、あの世で俺の家族に詫びろ…アルバート‼」


アルバートの背後にまたどす黒いオーラと共に現れたアルフレッドは容赦なくアルバートを背中から剣で貫いた


「がはッ……!………アルフレッド…その姿は…」


アルバートの視界にアルフレッドの姿が見えるとアルバートは驚きと同時に先程の自分が放った魔法が効かなかった意味を悟る


……鎧がアルバートの魔法の熱によって所々変形、または溶けてしまっているがそこにあったのは……


「ま…さか、アンデットじゃったとは…最後の最後に抜かったわぃ……」


アルフレッドの全身は既に朽ち果て鎧の中は骨が在るのみ…フェイスガードも半分が溶けてなくなりその下の素顔……眼球もなにもない頭蓋骨の眼孔が赤く怪しげな光を灯しているのみだった


「だから言っただろう?地獄から舞い戻って来たと……」


そうしてアルフレッドがアルバートに突き刺した剣を引き抜くとアルバートはその場に崩れ落ちた………




大変遅くなりまして申し訳ないです( ̄□ ̄;)!!

仕事が山積みで中々更新出来ませんでした。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


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