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復讐への道~幸福のために  作者: Miorin
最高の幸せを得る為に
88/90

ナーバスからの…

眠剤の点滴でも2時間位しか眠れずに

朝も軽い副作用に耐えていたのを

見兼ねたのか智希が言った。


智希

「ニ週間後も…受けるのか?」


両目の移植は一気に受けるのが出来ずに

このまま入院して、二週間後にもう一回

受ける予定になっていた。


玲花

「受けるに決まってるでしょ…。」

投げやりの様に言った。



睡眠不足

日中、夜中の痛み

痛み止めの副作用

そんな症状があったせいで

玲花はナーバスな状態になっていた。



智希

「そうか、散々苦しんだのに…。

まだ、足りないのかな…。」


玲花

「もう、いい加減にして!

そんな言葉を言うなら出てってよ!」

玲花は智希に対して初めて怒鳴った。



怒鳴ったのと同時あたりに

病室のドアが開いて、慌てた様子で

担当医と看護師が入ってきた。



担当医は玲花に目配せをした。

それは「落ち着かせて」という事だ。



------

担当医

「一体、何があったんですか?

あんなに興奮させるなんて…。

術後の興奮は良いとは言えない。」


玲花との会話の一部を話した後で

こう言った。


智希

「すいませんでした…。

俺が呟いた言葉が原因です。

興奮させない様にと注意を受けたのに…。」



担当医

「昨日からの状態から言うと

笹川さんはナーバスになっている。

今は…一人にしてあげて…。」


智希

「でも…」


担当医

「笹川さんの希望なんだ。

術前にこう言ってた。」


------

玲花

「痛みがあるのは当たり前ですし

ある程度覚悟してます。

私が荒んだ(すさ)状態だったら

智希を自宅に帰る様に言って下さい。

私の言葉で傷つけたくないんです。」



------

担当医

「次の移植が終わっても

同じ症状が出る可能性も高い。

2回目の移植が終わって、数日してから

面会に来てあげて。」



担当医にそう促されて智希は肩を落とした。


担当医

「笹川さんは…

副作用が起こりやすい体質なんですよ。

だから、一般より辛さは人一倍ある、

それがナーバスな原因です。

それを忘れないでくださいね。」



担当医は病室に戻ってみると

落ち着きを取り戻していた

玲花にこう言った。


担当医

「智希さんには帰ってもらいました。

理由も話しておきましたから。」


玲花

「八つ当たりしたのは謝らないと。」

呟くように言った。


担当医

「仕方ないですよ。

通常の目の痛みに加えて

副作用が重なってる。

人一倍の努力がいりますね。

担当した中では初めてのケースです。」


玲花

「まぁ、覚悟を通り越して努力します。」


そう言って後に診察をして

担当医は病室から出て行った。



予定通りに

玲花は2回目の移植を受けた後は

同じ様な症状に苦しんだ。



でも、智希が面会に来た時に

玲花は怒鳴った事を謝った。



でも…

これは2人の絆を深めたのだった。










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