試練~運命の再会
玲花は東病棟にいた。
先輩がヘルプで病棟業務だったが
お昼に誘われたからだった。
ナースステーション内にある
Staff roomに呼ばれて
向かっていた。
そんな時に
急に男性の声で玲花は声を掛けられた。
「充実した毎日を送ってるんだ。」
玲花は振り返ると…
予想外の人物に驚いたが動揺を隠した。
望夢
「驚いたか?
玲花の言った通りになったよって…?」
望夢は玲花の手に持たれていた物を
見ると、会話を途中で止めた。
玲花
「USBよ。
勿論、中も確認した。
この中に、私の写真が入ってた。
あんたの家を出る時に貰ったわ。」
玲花は口端を上げて言った。
望夢
「…それをどうする?
玲花にとって得する内容の
写真じゃない。」
玲花
「あのホテルでの写真…
私の前で携帯を壊したけど、
PC送信してUSBに保存してたのね。
少しの良心があると
思った私が間違ってたわ。」
望夢
「だから…どうする?」
玲花
「工夫して見せれば使えるわ。
貴方は、人間としての品性を失い、
非難され、沢山の物を家族も失う。
私は貴方がした事を絶対に許さない。
限界を超える闇に落としてあげるわ。
覚悟だけじゃ乗り越えれない苦しみを
味あわせてあげるわ。」
玲花は望夢と言い争う様な話が終わると
望夢は個室に入って行った。
玲花は一度も振り向かずに歩いていて
気がつかなかった。
お義母さんが個室内にいたことも。
ーーーーーー
玲花は先輩と昼食を取りながら
話をしていた。
玲花
「先輩、聞きたいことがあるんです…。
分かる範囲で構わないんです。
…佐々木 望夢さんをの事。」
先輩
「あぁ、笹川さんと同い年なの。
さっき入院してきたの。」
玲花
「だから、私服で病棟にいたんですね。」
先輩
「佐々木さんと知り合いなの?」
玲花は、望夢に何があったのかを
聞く為にこう言った。
玲花
「…私の旦那です。
でも、何も言ってくれないから…
何があったか教えて下さい。」
本人に聞くことはできないから
婚姻届を出してるし夫婦であるのは
事実だったから、こう話した。
先輩は望夢に何があったのか…
知っていることを教えてくれた。
だけど、望夢の担当チームではなくて
先輩からの情報だけでは無理があった。
玲花
「本当は駄目だけど…。」
玲花はカウンセリングルームに行き、
そこにある電子カルテに望夢の患者IDを
入力して目を通し始めた。
親族でカルテを開示してもらう為には
幾つかの手順を踏まないといけないからだった。
カルテを読んだ後、
玲花が診察室裏に行くと
先輩も午後は外来で仕事をしていた。




