次の試練
ここの中では
敢えて病名は出しません。
玲花は智希が
現れる前に診察を受けていた。
2ヶ月以上前に
薬を処方と検査をしただけで
智希の問題でそのまま放置していた。
玲花は、待合室で1人で
激しい頭痛を我慢していた。
その様子に看護補助員が気付いて
看護師に報告した。
そうして、玲花は点滴室のベッドに
横になっていた。
玲花は智希の事が落ち着いてきて
苦悩の中でも仕事や自分の事を
考えられる様になってきていた。
そして、休職していたバイトも
智希も落ち着き出したこともあり
復職した。
まだ、日常的一般な生活を送るのが
出来る程度で専学は欠席中だった。
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玲花
「ちょっと…色々と忙しくて。
放置という形になってしまいました。」
医師
「でも、自分も大切にしてあげて。
自分が一番辛いでしょ?
自分でしか守れないから、苛めないで。
それで、最近はどんな感じですか。」
医師が点滴室まで来て
玲花の診察してくれていた。
玲花は横になったまま
医師の質問に答えた。
玲花
「ひどい頭痛や眩暈があるんです。
夜中、周りが見えにくかったり…。」
玲花は今までにあった事を伝えた。
医師
「この前の検査結果だけど…。
これから、もっと症状がひどくなる…
そう予測せざるを得ない状態だよ。」
玲花
「………。
大丈夫です、話して下さい。
向き合う必要がありそうですね。」
医師
「連絡しようとしたら休職になっていて…。
お父さんに報告しようとも思いましたが
個人情報ですから止めたんですよ。」
玲花
「その判断に感謝いたします、助かります。
何があっても自分で報告したいですから。」
医師
「他で治療を受けてるなら
診療情報提供書作成の願いがあるはず…
でも、無いからそれは除外してました。」
医師と玲花の会話は
かみ合っていない感じがするが
お互い頭の中で並べ変えながらの
話をしていた。
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医師
『角膜移植をすれば
視力は戻って、頭痛等症状はなくなる
だが…完治するかは分からない…。
笹川さんの様なケースは初めてだから
何とも言えません。』
他にも色々言っていたが
玲花の耳には入っていなかった。
玲花は病院の屋上で一人泣いていた。
弱くなっている心で…ただ、泣いていた。
誰もいない場所で制服を雨に濡らしながら。
そして、次に濡れた制服を着替えて
玲花が仕事をこなしていた。
その日の勤務後に
玲花は智希の前から姿を消した。




