目覚めない智希
薬の効果が切れてもいい頃なのに
外来で話してからは一度も
智希は目を覚まさなかった。
結局、目を覚まさない事もあり
念の為に数日間入院する事になった。
ー翌日ー
紫堂総合病院の精神科病棟は
全てが個室になっていた。
玲花は、智希が寝ているベッドに
頭を置いて寝ていたが、周りの音で
起きた。
顔を上げて、カーテンの隙間からは
柔らかい明かりが見えて、目はベッドの智希へと行き、言った。
玲花
「おはよう、智希。
何か…私が迎えに来たみたいだね。
いつも、朝に来てくれてたよね。」
智希の反応はなかった。
そう言って
玲花は専学時代を懐かしく考えてたら玲花の携帯が鳴った。
玲花
「はい、佐々木です。」
「やっと出たよ…。
昨日から何回電話したと思ってる!!」
電話相手は望夢だった。
玲花
「今日、帰るわ。
望夢に対して話しがあるから。
今は、何も言わないで、切るわ。」
玲花の声は
誰もが聞いた事がない位の
冷たい声と早口な言葉だった。
担当医が声を掛けても
看護師が声を掛けても
玲花でさえ何の反応もない。
何で目を覚まさないのか…
どうすれば智希を救い出せるの…。
そういう風に考えていたら
病棟の看護師が部屋へ入って来た。
看護師
「笹川さんですよね?」
働く時は旧姓にしていた。
玲花
「えぇ、そうですが…何か?」
看護師
「今、外来の方からから
「予約してるので伝えて下さい」と
連絡がありました。」
玲花は思い出した様に会釈して
外来へと向かった。
受付を通して外来の待合室に
何も考えないで、周りを見ながら
座って待っていた。
そんな玲花の目にはいったのは
新人看護補助員指導を先輩看護補助員がする光景や
医療事務の病院見学で説明を受けてる光景だった。
私もあんな風に幸せな日々を
送って生きていけれればいいのに…。
玲花が望んだのは…
したい仕事をして、愛する人と一緒にいたい
ただ、1つだけだった。
そうして
待ってたら…強い頭痛が襲ってきた。
玲花は毎日ではないが、
こうした頭痛や眩暈等の症状があり
身体は異常を起こしていた。




