澪夢の過去
彩人は玲花に
専学近くのカフェに行く様に言われ
澪夢の話は気になったが、別れて
玲花は彩人と逢っていた。
彩人
「玲花さんには…
全てを話しておこうと思います。
俺の作戦を知っていましたから。」
彩人から澪夢にどう話したか聞いたが…
玲花の顔は晴れてなかった。
少し困惑したが
玲花は彩人に話した。
玲花
「彩人さん。
これ…私が話していいか分からない。
だけど、知るべきだと思う話なの。
少し重いけど…。」
彩人
「重い?」
玲花は彩人の返事に頷いて
話を始めた。
玲花
「私と澪夢は高校で知り合ったの。
そして、私にも澪夢にも彼氏がいた。
そして…3ヶ月後位だった。
澪夢たちは毎週日曜デートの約束をしてた
けど、ある日に彼氏が来なかった。
次の日に理由を聞こうと思って
高校に行ったら、彼は欠席だった。」
彩人
「体調不良じゃないの?」
玲花
「だったら良かったけど…。
その欠席以来、彼が高校に来る事は
一度もなかった。
澪夢がメール、電話しても連絡が取れなくなった。
だから…生死すら分からないまま。
愛する人の生死が分からずに…。
澪夢はしばらく呆然だったわ。
これが…澪夢が背負ってるもの。」
彩人
「……。」
玲花
「彩人さんも
彼女が居たから分かると思う。
彼女が突然消えたら想像は出来るでしょ?」
彩人は言葉を無くしてしまい
頷いて感情表現をした。
玲花
「でも、今は明るいでしょ。
そんな姿を感じさせない位。」
彩人は一回縦に頷いた。
玲花
「カウンセリングを受けながらだけど
気持ちを整理したの。
だから、今の澪夢がいるの。
元の明るさと、彼以外の恋愛の強さ。
でも、心の奥底には…
一生消えない辛い深い傷があるの。」
彩人
「…俺は、その傷を更に抉〈えぐ〉ったのか。」
玲花
「そうかも知れない。それと…
今回澪夢が強くなれなかった理由もある。」
彩人
「強くなれない…?」
玲花
「そう。
これは、試練なのか…何なのか。
彩人さんは澪夢の彼と瓜二つだわ。」
彩人は「えっ」という感じで
眉の間にシワを寄せて言った。
彩人
「瓜二つ?
澪夢ちゃんは、俺を通して、その彼を見てるの?」
玲花
「真意は本人しか分からないけど…
私は違うと思うわ。
先ず、澪夢と逢って、話すのが重要じゃない?」
玲花は一回彩人の顔を見て言った。
玲花
「澪夢が前に言ってた。
「これが恋心…なのかな」ってね。」
玲花に背中を押される感じで言われた
彩人は、席を立って会計を済ませた。
そして、携帯を取り出して
電話をしながら小走りで走って行った。
玲花は走っていく
彩人を見て心の中で思った。
『言って良かったよ…ね。
彼は見捨てずに、真意を聞きに
澪夢に逢いに行ってくれた。』




